エターナルズとは
エターナルズはセレスティアルズによって作られた不死身の種族です。最初に原作コミックのエターナルズの能力を説明し、MCUのエターナルズとの違いを解説します。
映画『エターナルズ』のネタバレも含めたあらすじの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
マーベルのセレスティアルズの能力や特徴、歴史などについての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
エターナルズの強さ
コミックのエターナルズは宇宙のエネルギーを活力源にしています。
このため、すべてのエターナルズは無限に近い力を秘めています。
さらにエターナルズは精神で分子を操作できるので、傷を受けた自分の体もすぐに回復することが可能です。エターナルズを殺すには瞬間的に全身を分子に分解しなければなりません。
エターナルズ共通の能力
コミックのエターナルズは超人的な能力を共通して持っています。
以下にすべてのエターナルズに共通の能力をリスト形式でまとめました。
- 超人的な力
- テレポーテーション
- テレパシー
- テレキネシス
- 物質の変換
- 空を飛ぶ
- 幻影を作り出す
- 宇宙光線を眼や手から発射する
役割に特化したMCUのエターナルズ
コミックのエターナルズは共通する能力が多いですが、それでも役割分担が決まっていました。MCUではこの側面がさらに強調されています。
宇宙のエネルギーを利用する点はコミックと共通ですが、MCUのエターナルズはコミック以上に個性的です。
映画『エターナルズ』の衣装デザイナーはScreenrantへのインタビューで、エターナルズは「頭脳派(thinker)」と「武闘派(fighter)」に分けられる、と語りました。
つまり、MCUのエターナルズはそれぞれの能力・役割により特化していると言えます。
ここからはMCUのエターナルズの能力や性格をメンバーごとに解説します。
各項目の見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。
イカリス:リチャード・マッデン
原作コミックのイカリスはすべての能力に秀でるオールラウンダーですが、他のメンバーよりとりわけ優れている能力は持っていません。
しかし、その力はギルガメッシュに次いで地球上のエターナルズで2番目に強いと見られています。
MCUのエターナルズでの彼の役割は「武闘派」。空を高速で飛び、眼から光線を発してデヴィアントと闘っていました。
イカリスはその能力からスーパーマンと間違われることがあります。
原作コミックにおけるイカリスというキャラクターについての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
セルシ:ジェンマ・チェン
セルシは物質を変換させる能力が他のエターナルズとは比べられないほど優れています。
彼女は分子を変えて、自分の思い通りのものを作り出せることができます。
原作コミックではこの力が強くなりすぎて、X-メンのジーン・グレイなみの宇宙の脅威となったことさえありました。
MCU映画のセルシはもっとおとなしい性格のようで、アジャクに近い「頭脳派」です。
映画で彼女の能力は干からびた土壌に水を発生させたり、衝突しそうになったバスを無数のバラの花びらに変えたりといった印象的な使われ方をされています。
原作コミックのセルシのキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
キンゴ:クメイル・ナンジアニ
原作コミックのキンゴは江戸時代から日本に住んでいるエターナルズで二刀流の達人。現代ではその能力を活用して時代劇の大スターになっています。
MCUではボリウッドスターという設定になったので、刀で戦う能力は強調されません。
MCUのキンゴは「武闘派」で、宇宙のエネルギーを強烈な光線として手から発射してデヴィアントを一撃で倒しています。
原作コミックのキンゴというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
ギルガメッシュ:ドン・リー
ギルガメッシュはイカリスをしのぐ地球最強のエターナル。その役割はもちろん「武闘派」ですが料理も得意なようです。
MCUにおける彼の力はハルクやソーに勝るとも劣らないと思われます。
ギルガメッシュは格闘を得意としており、パンチ一発でデヴィアントをノックアウトしていました。
原作コミックのギルガメッシュというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
ファストス:ブライアン・タイリー・ヘンリー
フォストスは乗り物や武器などあらゆる技術製品を作り出すことのできる「頭脳派」のエターナルです。MCUでは「発明家」ということになっています。
デヴィアントとの戦いのみならず、エマージェンスへ対処するために必要な装置を開発する重要なエターナルです。
セナ:アンジェリーナ・ジョリー
原作コミックでセナは地球のエターナルズのリーダー・ズラースの娘で、彼の跡を継いで一時期エターナルズのリーダーであったこともあります。
MCUでも「荒々しい戦士」と呼ばれており、「武闘派」です。
MCUのセナは宇宙のエネルギーを黄金色の槍や盾、弓矢のような武器に変えて戦う特技を持っています。
原作コミックのセナというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
スプライト:リア・マクヒュー
スプライトは思春期に差し掛かった子どもの姿をしたエターナルで、何千年たっても大人になれないことを不満に思っています。
スプライトの特技は幻影を作り出すことです。原作コミックでスプライトはこの能力を悪用して、仲間のエターナルズの記憶をすべて抹消するような悪いこともしていました。
原作コミックのスプライトというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
MCUのスプライトは幻影を作る能力をピンチを脱するのに活用しており、「頭脳派」の役割を担うエターナルです。
マッカリ:ローレン・リドロフ
マッカリの特技は高速で移動することです。そのスピードはX-メンのクイックシルバー並みと言われています。
MCUでマッカリは耳の聞こえない女性のキャラクターになりました。耳が聞こえない、ということは音速の壁を破るときに衝撃波の影響を受けない利点になっています。
映画でマッカリが高速で移動するとき金色のエネルギーが体を覆う効果的な演出がされています。
高速と運動エネルギーを武器にできるため、マッカリは「頭脳派」と「武闘派」両方の役割を果たすエターナルです。
マーベル・コミックスにおけるマッカリというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
ドルイグ:バリー・コーガン
ドルイグはテレパシーに優れたエターナルで、マッカリと同じく「頭脳派」と「武闘派」両方の役割を果たします。
原作コミックでソ連の情報機関・KGBでひとびとを拷問していたこともあるドルイグは、ひとのトラウマを読み取り利用するのが特技です。
MCUのドルイグはそこまで性格がひねくれていません。彼は人類に失望してアマゾンの奥地に隠棲し。マインド・コントロールできる人たちを集めたコミュニティを形成しています。
MCUのドルイグについての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
アジャク:サルマ・ハエック
アジャクの重要な役割はセレスティアルズとコミュニケーションすることです。
映画『エターナルズ』ではこの能力のため、地球のエターナルズのリーダーの役割を担っており、すべて手書きの豪華なマントを羽織っています。
さらにMCUのアジャクはセルシと似た物質を変換する能力を持っており、食物や薬になる植物を作り出しています。
ヒーリングの能力にも秀でるアジャクは「頭脳派」エターナルの代表です。
原作コミックのアジャクというキャラクターについての解説は以下の記事をご覧ください。
エターナルズ同士の関係
この記事ではMCU映画『エターナルズ』に登場する10人のエターナルズのメンバーの能力や性格を解説しました。 最後にエターナルズのメンバー間の分類や関係をまとめます。能力・性格による違い
MCUのエターナルズは能力や性格によって「頭脳派」と「武闘派」に分類できます。以下にその分類をリスト形式でまとめてみましょう。- 頭脳派:セルシ、ファストス、アジャク、スプライト
- 武闘派:イカリス、キンゴ、ギルガメッシュ、セナ
- 両方:ドルイグ(頭脳派に近い)、マッカリ(武闘派に近い)
友人・恋愛関係
セルシとイカリスは何千年にもわたって別れたりよりを戻したりを繰り返していました。セルシのベッド・シーンはMCU史上初の大胆な試みです。
スプライトはイカリスに淡い思いを寄せていますが、子どもなので相手にしてもらえません。
セナとギルガメッシュは恋愛関係ではありませんが、親しい間柄で一緒に暮らしています。
ドルイグは昔から、マッカリと仲が良いです。
エマージェンスへの態度
映画『エターナルズ』ではエマージェンスへの対処をめぐってエターナルズ間の関係にひびが入ることが物語の重要なポイントです。
エマージェンスとは地球のなかで眠っていたセレスティアルが眼を覚まして出現することです。
この影響で地球が破壊されるため、人類に愛着を持ったエターナルズとセレスティアルズによって与えられた使命に忠実に従うエターナルズとの間で意見が分かれることになりました。
エターナルズは人類を救いたいアジャック/セルシ派と、命令に忠実に従うイカリス派とに分裂します。
エターナルズのリーダーであるアジャクは人類を救おうとしますが、反対するイカリスによって殺されました。アジャックの跡を継いだセルシはファストスにエターナルズの力を合わせるユニ・マインドの装置を作ってもらい、セレスティアルの覚醒を止めようとします。
イカリス、キンゴとスプライトはこの計画に反対ですが、キンゴは他のエターナルズと闘うことを拒否します。
一方、スプライトはイカリスに味方して、セルシたちを妨害するのでした。