生い立ち
「ギルガメッシュ」と呼ばれるエターナルの本名はわかりません。
このエターナルは何百年にも渡って人類の脅威と戦ってきたため、伝説の英雄としてさまざまな名前がつけられています。
メソポタミア神話のギルガメッシュやギリシア神話のヘラクレスは彼につけられた名前の一部にすぎません。
エターナルズのなかではタブー視されている
地球のオリンポスのエターナルズのリーダー・ズラースはエターナルズが人間の世界に関わらないことを方針に掲げていました。人間の世界に介入するギルガメッシュの活躍は問題となり、ズラースは彼をオリンポスの一角に閉じ込めます。
さらにズラースは呪文を使ってギルガメッシュをすべてのエターナルズの記憶から消去しました。
このためギルガメッシュはエターナルズの間では「忘れられた者(Forgotten One)」と呼ばれています。
セレスティアルからは「ヒーロー」と呼ばれる
1970年代にセレスティアルズの第4波が地球を訪れたとき、ギルガメッシュはスプライトによって発見されます。スプライトの説得でオリンポスを抜け出したギルガメッシュはデヴィアンツとの戦いに加わり、セレスティアルズの宇宙船を守って重傷を負いました。
このことでギルガメッシュはセレスティアルズのひとりから「ヒーロー」と呼ばれています。
能力
エターナルズは宇宙の神のような種族であるセレスティアルズによって作り出された超人の種族で、一連の超人的能力を持っています。セレスティアルズとエターナルズの関係についての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
他のエターナルズとおなじようにギルガメッシュもコズミック・エネルギーの光線を発射したり、空を飛んだり、物質を変換したりできます。
しかし、彼の最も重要な能力は桁外れに超人的な力です。その力はソー、ハルクやヘラクレスと肩を並べるほど。
さらにギルガメッシュは太古の昔から人類の敵と素手で戦ってきたため、膨大な武術の知識があります。
このようなギルガメッシュは地球で最強のエターナルです。
有名なエピソード
アベンジャーズの一員として活躍
『Avengers』#300-310でニューヨークがデーモンに襲撃されたとき、ギルガメッシュはアベンジャーズのメンバーになりモンスターハンターとして活躍します。
「ギルガメッシュ」という名前はこのときに定着しました。
ギルガメッシュはスーパーノヴァやU-フォーズとの戦いに参加。ラヴァ・メンとの戦いでラヴァ・ビーストに立ち向かい重傷を負ったものの、魔法使い・ブ・ゴンを倒して現代の地球でも英雄扱いされます。
征服者・カーンの手下に殺される
『Avengers』#391でギルガメッシュは重病になってアベンジャーズ・マンションで治療を受けています。
しかし、彼は征服者・カーンに扮したタイム・トラベラーであるイモータスのエージェント・ニュートに殺されてしまいました。
マッカリを殺してしまう
マーベル・コミックスのエターナルズは、体は死んでも特別な機械を使ってエッセンスから復活させられます。ギルガメッシュも殺された後、復活したようです。
2008年から2009年にかけて刊行された『Eternals』vol. 4では、スプライトに記憶を消されたギルガメッシュがブラジルのサーカスで働いています。
このギルガメッシュは後にアジャクに騙されてマッカリを殺し、エターナルズを復活させる機械を壊してしまいます。
MCUのギルガメッシュ役はドン・リー(マ・ドンソク)
この記事ではマーベルの『エターナルズ』のメンバー・ギルガメッシュの生い立ち、能力、有名なエピソードを原作コミックから紹介しました。
最後にMCU映画『エターナルズ』でギルガメッシュ役を演じる俳優を簡単に紹介しておきます。
ギルガメッシュ役を演じるマ・ドンソクは英語圏ではドン・リーとして知られる韓国の俳優です。
彼の出演作ではゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)が国際的に最も有名です。その他にも『白頭山大噴火』(2019年)といった話題作に出演しています。
2000年代半ばから韓国で活躍するマ・ドンソクですが、映画『エターナルズ』は彼のハリウッドにおける第1作目の作品となります。