【ネタバレ】『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末を徹底解説

2022年7月28日木曜日

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映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
この記事では、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末や、キャラクターの運命について詳しく解説します。この記事は映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください。

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末で、オーウェンとクレアたちは燃え盛るバイオシン社の施設から脱出します。

ドジソン博士が、後述する陰謀の証拠隠滅のため、遺伝子改造したイナゴの大群を焼き殺そうとしたところ、火のついたイナゴが逃げ出して、山火事がおきたからです。

事件の後、メイジーのDNAを調べたウー博士は、遺伝子改造されたイナゴを全滅させることに成功します。

ドジソン博士の手下のラムジー・コールの証言でバイオシン社は解体され、その敷地は恐竜たちが自由に暮らせるサンクチュアリ(保護地帯)となりました。

このような映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末は、『ジュラシック・パーク』(1993年)から始まったフランチャイズの大きな節目です。最後に新旧のシリーズの主要なキャラのその後の運命が暗示されて、映画は終わります。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のあらすじとキャストの解説は、以下の記事をご覧ください。

この記事では、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』のあらすじとキャストを解説します。ネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください。

次に、今回の映画のカギとなるドジソン博士の陰謀やそれに対するウー博士の計画を解説し、主要キャラの運命をまとめます。

ドジソン博士の陰謀

ドジソン博士は『ジュラシック・パーク』で恐竜の胚を盗んだ人物です。彼は今やバイオシン社のCEOになって、恐竜の遺伝子研究に従事しています。

さらに彼はイタリア・ドロミテ山中に恐竜のサンクチュアリを設けて、世界中から恐竜を集めています。

ドジソン博士は表向きには難病の治療法を研究している、などと言っていますが、実は遺伝子改造したイナゴで世界に食糧危機を起こそうとしていました。

遺伝子改造したイナゴはバイオシン社の種から育った穀物は食べないため、食糧危機で大儲けをして世界を支配しようという魂胆です。

ウー博士の計画

>映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

ウー博士は『ジュラシック・パーク』のときから恐竜の遺伝子研究をしていました。

『ジュラシック・ワールド』ではインジェン社で、インドミナス・レックスなど遺伝子改造で新たな恐竜を作り出していました。この「ジュラシック・ワールド」のあった島は、結局火山の噴火で水没することに……。

それでもめげないウー博士。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、「ロックウッド・エステート」の地下実験室で遺伝子組み換え恐竜の創造に着手したものの、これも水泡に帰すことになりました。

今回の映画でウー博士は、ドジソン博士に使われています。

遺伝子改造されたイナゴが世界中で食糧危機を起こし始めているのを知ったウー博士は、それを阻止する方法を考えました。

ウー博士は、メイジーの母親で天才科学者だったシャーロット・ロックウッドが開発した遺伝子異常を修正する方法を、メイジーの遺伝子を調べることで解明しようとします。

メイジーと同じ方法でイナゴの遺伝子を変えることで、一代限りでイナゴを死滅させて食糧危機を阻止する計画です。

ウー博士は、同じ手法でさまざまな難病治療の道が開けるとも考えています。

メイジー誕生の真相

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、メイジーは交通事故で死亡した母・シャーロットの遺伝子を使って、ベンジャミン・ロックウッドが創造した子どもである、と説明されていました。

ベンジャミン・ロックウッドは、「ジュラシック・パーク」を建設したジョン・ハモンドの旧友です。ハモンドのインジェン社に資金協力をしていたため、遺伝子技術も手に入れたのでしょう、

今回の映画では、メイジー誕生と彼女の母親の正体について、新しい事実が判明しました。

メイジーの母・シャーロットは、何とインジェン社に勤務する天才科学者だったのです。

子どもが欲しいと思ったシャーロットは、自分の遺伝子を使ってメイジーを懐妊、出産しました。

しかし、メイジーが生まれてから、シャーロットは自分が遺伝子異常の病気を持っていたことを知ります。

メイジーが同じ病気にならないように、シャーロットはメイジーのDNAを修復する方法を開発したのです。

皮肉にもシャーロットが自分のクローンを創造したことが、ベンジャミン・ロックウッドとハモンドがたもとを分かつ原因となりました。

ジュラシック・ワールドのシャーロットに関する詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

この記事では、ジュラシックワールドのシャーロット・ロックウッドについて解説します。この記事は映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(ドミニオン)』のネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください。

主要キャラの運命とその後を予測

それでは、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の主なキャラクターの生死と、未来の予測をまとめてみます。最終的に主要キャラで死亡したのは、ドジソン博士だけでした。

アラン・グラント博士:生存

アラン・グラント博士は、『ジュラシック・パーク』に出てきた古生物学者です。

アランは恐竜の発掘に打ち込んでいたところを、エリー・サトラー博士に誘われてバイオシン社の陰謀調査に乗り出します。

映画の結末でエリートともに議会で証言したアランは、その後もエリーと関係を深めていき、発掘は一休みとなりそうです。

エリー・サトラー博士:生存

エリー・サトラー博士もアランと同じく『ジュラシック・パーク』に出てきた古植物学者です。

もともとアランとエリーは良い仲だったのですが、アランが恐竜発掘にのめり込みすぎたため、2人の関係は駄目になっていました。

エリーは、バイオシン社に潜入して遺伝子改造されたイナゴの真相を暴く証人になってほしいと、久々にアランを訪ねてきました。

無事にバイオシン社の陰謀を暴いたエリーは、アランともよりを戻したようです。

イアン・マルコム博士:生存

カオス理論の研究者であるイアン・マルコム博士は、ドジソン博士に雇われていました。

遺伝子改造されたイナゴの陰謀を察知したマルコム博士は、エリーたちがバイオシン社の研究施設の奥深くに入れるよう手配します。

生き残ったマルコム博士は、相変わらずカオス理論の研究を進めて、人類と自然の共存を説き続けることでしょう。

ルイス・ドジソン博士:死亡

バイオシン社長のドジソン博士は、脱出の途中でディロフォサウルスに襲われて死亡したと思われます。

ヘンリー・ウー博士:生存

オーウェンたちとともに脱出したウー博士は、メイジーのDNAを研究して遺伝子改造されたイナゴを全滅させることに成功しました。

オーウェン・グラディ:生存

オーウェンは、恐竜相手のカウボーイをしながらパートナーのクレアとともに、メイジーを山小屋で人目を忍びつつ育てています。

バイオシン社からメイジーを救出したオーウェンは、今後も山小屋でクレア、メイジーとともに真の親子のように暮らし続けることでしょう。

クレア・ディアリング:生存

クレアは、映画の冒頭で行っていた動物保護活動に戻って、虐待されている恐竜たちを救出すると思われます。

メイジーとの間の絆も固くなってきたクレアは、メイジーの母親としての役割も続けていくことでしょう。

メイジー・ロックウッド:生存

バイオシン社に狙われなくなったメイジーは、隠れることなく普通の生活ができるようになりました。

母親の頭脳に加えて、オーウェンから恐竜を手なづけたり、山のなかで暮らしたりするなど実用的な知識も身につけられるメイジーの将来が楽しみです。

ケイラ:生存

貨物機のパイロット・ケイラは、墜落して大破したのと同型機を購入していました。

メイジー誘拐にショックを受けてオーウェンたちに味方したケイラ。彼女は再び恐竜の密輸に手を染める可能性は少ないと思われます。

ラムジー・コール:生存

ドジソン博士に眼をかけられていたラムジーですが、最後はドジソン博士を見捨ててバイオシン社の内情を暴露することになりました。

将来有望なラムジーは、ドジソン博士よりはるかに良心的な遺伝子研究を進めることでしょう。

バリー:生存

バリーは、「ジュラシック・ワールド」でオーウェンとともにブルーたちの世話をしていました。

今回の映画ではフランスの警察に協力しています。

マルタ島で恐竜の襲撃を生き延びたバリーは、これからも警察で働くと思われます。

最終決戦:ティラノサウルス・レックスがテリジノサウルスと協力した理由

さて、ファンの期待が高かったギガノトサウルス、ティラノサウルス・レックス、テリジノサウルスの三つどもえの最終決戦。ですが、ティラノサウルス・レックスに突き飛ばされたギガノトサウルスが、テリジノサウルスに串刺しになって、あっけなく終了してしまいました。

ギガノトサウルスは地上最大・最強の肉食恐竜で、最近になってバイオシンのサンクチュアリに到着した恐竜です。

ティラノサウルス・レックスやテリジノサウルスは、自分たちの縄張りが侵されることに脅威を感じたに違いありません。

ティラノサウルス・レックスとテリジノサウルスは協力してギガノトサウルを倒したほうがよいと、本能的に感じたと思われます。

彼らはサンクチュアリの力の均衡を取り戻すために協力したのであって、人間たちを救うためではないでしょう。

まとめ:タイトルに込められた思い

この記事では、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の結末や、キャラクターの運命について詳しく解説しました。

最後にまとめとして、映画のタイトルの意味と、映画の主題について考察します。

タイトルの「新たなる支配者」にあたるのは、原題ではDominionです。Dominionとは支配権や統治権、領土といった意味があります。

Dominionという単語が今回の映画で使われるのは、マルコム博士の「人類は自然に対して支配力を持たない、人類は自然に従属している(We not only lack dominion over nature, we’re subordinate to it.)」というセリフのなかです。

前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)から4年後、いたるところに恐竜がのし歩くようになった世界。人類は恐竜を含めた自然を支配できるのか、という問いが本作の重要な主題になっています。

遺伝子改造で自然と人類を支配しようとしたドジソン博士の陰謀は、最終的に破綻しました。

映画は、メイジーの母親も願っていた自然と人間の共生を謳って締めくくられます。

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