映画『キャラクター』のあらすじをネタバレ解説!:小説やマンガとのちがいは?

2021年6月16日水曜日

サスペンス 映画

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映画『キャラクター』©2021映画「キャラクター」製作委員会
この記事では映画『キャラクター』の作品情報、あらすじ、ネタバレなどを解説します。
この記事は映画『キャラクター』の結末などのネタバレを含みます。未見の方はご注意ください!

映画『キャラクター』の作品情報

『キャラクター』は2021年に公開された日本製作のサスペンス映画。売れない漫画家が殺人犯の顔を見たことで人生が狂わされていく物語です。

映画『キャラクター』の概要

「もしも売れない漫画家が、偶然見た殺人犯の顔をキャラクター化して漫画を描いて売れてしまったら」という独創的なプロットの映画『キャラクター』。

脚本は、長崎尚志、川村元気、村瀬健という日本エンタメ界切ってのヒットメーカー3人が協力して執筆しました。

W主演は、テレビや映画で大活躍する菅田将暉と本作が演技初挑戦となるFukase(SEKAI NO OWARI)。

監督を務めるのは『帝一の國』(2017年)などで知られる永井聡です。

  • 原題:キャラクター
  • 監督:永井聡
  • キャスト:菅田将暉、Fukase
  • 公開年:2021年
  • 上映時間:2時間5分
  • 製作国:日本

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映画『キャラクター』予告編

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特報ロングバージョン

2021年4月20日解禁映像

映画『キャラクター』ポスタービジュアル

映画『キャラクター』ポスター

2021年3月19日、映画『キャラクター』の公開日が6月11日に決定したのと同時に、上にあげたポスタービジュアルが公開されました。

6月の公開を前に、コミカライズ&ノベライズ発売開始!

マンガ家・いわや晃の手になるコミカライズは、2021年3月27日発売の月刊!スピリッツ5月号(小学館)から3話完結の短期集中連載が行われ、単行本は5月28日に刊行されました。

一方、本作の原案・脚本の長崎尚志が自ら執筆したノベライズ版は5月12日に発売されました。

映画とマンガ、小説では結末が全く異なりますから、映画を観る前に読んでも楽しめるようになっています。

映画『キャラクター』のあらすじ【ネタバレなし】

万年アシスタント生活を送るマンガ家・山城は、ある日師匠の依頼でスケッチに出かけた住宅街の一軒家で、凄惨な殺人現場に足を踏み入れてしまいます。その家で彼は見るも無残な姿に成り果てた4人家族の前に佇む1人の男を目撃しました。

山城は、そのことを秘密にして容疑者をモデルにサスペンスマンガ『34(さんじゅうし)』を書き始めます。

タイトルの意味は、謎の殺人鬼・ダガーを追う3人の34歳の主人公たちにかけたものです。

山城に欠けていたリアルな「悪」を題材にしたマンガは大ヒット。彼は一躍有名マンガ家となりますが、やがて彼がマンガで描いたストーリーを模倣して4人家族が殺される第2の事件が発生することに……。

この後のあらすじは、記事の後半でネタバレもたっぷり含めて解説します!

映画『キャラクター』のスタッフ

監督:永井聡

映画『キャラクター』の監督を務めるのは、CMディレクターとしても活躍する永井聡です。

1970年生まれの永井は2005年に公開された『いぬのえいが』で長編映画監督デビュー。その後『ジャッジ!』(2014年)、『世界から猫が消えたなら』(2016年)、『恋は雨上がりのように』(2018年)といった作品の監督を務めました。

さらに原作マンガのビジュアルを忠実に再現して話題となった『帝一の國』では、本作で主役を務める菅田将暉とタッグを組んでいます。

脚本:長崎尚志、川村元気、村瀬健

本作の脚本は、長崎尚志の原案に川村元気と村瀬健という日本エンタメ界切ってのヒットメーカーが加わって作成されました。

ここからはこの3人について簡単に紹介します。

長崎尚志

1956年生まれの長崎尚志は、マンガ編集者、マンガ原作者、マンガプロデューサーとして活躍するばかりでなく、自ら小説も執筆する多才なクリエイターです。

マンガの仕事では、『MASTERキートン』を始め浦沢直樹の作品を多数手がけてきました。

さらに浦沢のマンガを映像化した「20世紀少年」シリーズでは、脚本・企画を務めています。

川村元気

1979年生まれの川村元気は、映画『告白』(2010年)や『君の名は。』(2016年)で知られる映画プロデューサーです。

上智大学卒業後、東宝に入社、2005年には26歳の若さで映画『電車男』を企画・プロデュースしています。

2012年には『世界から猫が消えたなら』で作家デビューも果たしました。この小説は、本作で監督を務める永井聡が監督を務めて2016年に映像化しています。

村瀬健

村瀬健は、日本テレビやフジテレビで数々の名作ドラマを手がけてきたテレビドラマ・プロデューサーです。

村瀬は、早稲田大学卒業後1997年に入社した日本テレビ放送網で『火垂るの墓』(2005年)、『14才の母』(2006年)などをプロデュース。2008年にフジテレビに移籍後は、ドラマ版『信長協奏曲』(2014年)などを製作しています。

映画の仕事では、本作の永井監督や主演の菅田将暉とともに『帝一の國』をプロデュースしています。

主題歌はSEKAI NO OWARIが書き下ろし!?

本作の主題歌については、SEKAI NO OWARI(略称:セカオワ)が書き下ろすのではないかとセカオワファンの間で期待が高まっていました。

2007年に結成されたセカオワは、2011年にシングル『INORI』でメジャー・デビュー。2013年にフランス・カンヌでライブを行ったのを皮切りに世界的規模の活動を開始。2020年末の時点で、シングル16枚、スタジオ・アルバム5枚をリリースしています。

一方、映像関係の仕事としては、インディーズ・デビューを果たした2010年には早くもテレビドラマ『霊能力者小田霧響子の嘘』の主題歌などを手掛けました。2019年には映画『君は月夜に光り輝く』の主題歌『蜜の月 –for the film-』も書いています。

しかし、2021年4月20日、本作の主題歌は、ACA ねとRin 音による「Character」に決まったことが発表されました。

ACAねは、YouTube の総再生回数が3.7億回を誇る音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」の作詞・作曲・ボーカル。Rin 音は2020年の『第 62 回輝く!日本レコード大賞』にて「新人賞」を受賞した若者に絶大な人気を誇るラッパーです。

本作の主題歌も含めてサウンドトラックを製作したのは、『映画 えんとつ町のプペル』(2020年)ほか映画の音楽制作で知られるYaffle(小島裕規)です

天才殺人鬼・両角をイメージした歌詞を歌い上げるACAねの透明な声に、Rin音の攻撃性とやさしさの両面を持ったラップが交差した主題歌。映画の衝撃的な展開を象徴する楽曲となっています。

映画『キャラクター』のキャスト

ここからは映画『キャラクター』のメインキャストをご紹介します。見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。

山城圭吾:菅田将暉

山城圭吾は、絵の才能はあるもののお人好しな性格が災いして悪人を描けないため、売り出せずにいるマンガ家です。

山城を演じる菅田将暉は、1993年生まれ、大阪府池田市出身、テレビドラマや映画などで多彩な演技を披露して注目を集めている若手俳優です。

菅田は2009年に『仮面ライダーW』で俳優デビューした後、『共喰い』(2013年)で闇を抱える高校生役を演じて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

綾野剛と共演した『そこのみにて光輝く』(2014年)では、粗暴ながらも憎めない青年を熱演し、全国映連賞男優賞を始めとする多くの賞に輝いています。

2017年には映画『あゝ、荒野』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞、歌手デビューも果たしました。2020年は主演映画『糸』が大ヒット。

2021年は『花束みたいな恋をした』や本作を含め映画4本とドラマ『コントが始まる』に主演するなど、今もっとも波に乗っている若手実力派俳優です。

両角:Fukase(SEKAI NO OWARI)

山城と殺人現場で偶然に出会い、その後の彼の人生を大きく変えていく男・両角を演じるのは、本作が俳優デビューのFukase(SEKAI NO OWARI)です。

シンガーソングライターのFukaseは、4人組バンドのSEKAI NO OWARIのボーカルで初代リーダーを務めています。

Fukaseは、映像作品の出演はこれまでCMの経験しかありませんが、本作の準備には1年以上もかけたとか。そのためか撮影も順調に進みクランクアップを迎えたときには涙が溢れそうになったそうです。

川瀬夏美:高畑充希

川瀬夏美はマンガ家としてなかなか売り出せない山城を陰で支える恋人。夏美を演じる高畑充希は、1991年生まれ大阪府出身の女優、歌手、タレントです。2005年のデビュー以来幅広く活躍する彼女は、女優としては2013年NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』への出演で注目を集め、『とと姉ちゃん』(2016年)でヒロインを務めました。

2021年には主演を務めるドラマ『にじいろカルテ』の他、3本の新作映画公開と1本のミュージカル公演を控えています。

本作の公式サイトに彼女は「『目指せ良い奥さん』をモットーに夏美さんとして過ごした、大変豊かな時間でした。……個人的には、体験した事ないほどの血糊に、すこし興奮しました。完成がとっても楽しみです。」とコメントを寄せました。

清田俊介:小栗旬

清田俊介は、あまりにも山城のマンガの内容と事件が酷似していることを不審に思い、その真相を探る刑事。清田を演じる小栗旬は、1982年生まれ東京都出身の俳優、映画監督です。

小学校6年生のときからエキストラとして芸能活動を始めた小栗は、テレビ、映画、舞台に引っ張りだこの演技派俳優。近年は映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)や、『罪の声』(2020年)などで主演を務めました。2021年には本作以外にも、ハリウッド初進出の映画『ゴジラvsコング』の公開や、ドラマ『日本沈没―希望のひと―』の放送が控えています。

本作の公式サイトでは「事前に監督から“渋くてカッコいい小栗さんが欲しい”とリクエストをされ、……恥ずかしいくらいカッコつけたイメージで清田を演じています」とコメントしました。

小栗旬のハリウッドデビュー映画『ゴジラvsコング』のネタバレ解説はこちらをご覧ください。

【7月2日公開先取り!】この記事では映画『ゴジラvsコング』のあらすじ、キャストなどをネタバレも含めて詳しく、わかりやすく紹介!さらにゴジラ対コングの勝敗や本作に登場するメカゴジラ、小栗旬の英語についても解説します。

真壁孝太:中村獅童

真壁は清田の上司にあたる刑事。真壁役の二代目中村獅童は1972年生まれ東京都出身の歌舞伎役者、俳優です。歌舞伎の名門・小川家に初代中村獅童を父に生まれた彼は、8歳のときに歌舞伎座で初舞台を踏みました。映画俳優としては2002年公開の『ピンポン』の準主役の演技が高く評価されて多数の新人賞を獲得、それ以来多数の映画やドラマに出演するようになります。

映画の代表作は、『いま、会いにゆきます』(2004年)、『振り子』(2015年)など。日本男児らしい顔で『硫黄島からの手紙』(2006年)といった海外作品でも活躍しています。

本作の公式サイトには、「全体のバランスに溶け込むよう立ち位置を考えながら演じました。……個性豊かな役者たちの化学反応を、見逃さないでください!」とコメントを寄せました。

辺見敦:松田洋治

10代のときに4人一家を惨殺した殺人犯で両角の共犯者となる辺見敦を演じたのは、声優としても活躍する俳優・松田洋治です。

両角は辺見が起こした過去の事件を知って辺見に憧れ、彼と長いあいだ文通していました。つまり両角はもともと辺見のファンだったのです。

松田洋治は子役として芸能界デビューした後、1970年代からテレビドラマ・映画などに出演しています。

一方、声優としては『風の谷のナウシカ』のアスベル役や『もののけ姫』のアシタカ役などで知られています。また『ザ・ビーチ』や『タイタニック』では、レオナルド・ディカプリオの吹き替えも行いました。

辺見役を演じる松田洋治の容貌は普段はまったく違うため、本作での徹底した役作りも注目を集めています。

映画『キャラクター』のネタバレ解説

ここからは、映画『キャラクター』のネタバレを含みます。未見の方はご注意ください!

殺人現場にいた謎の男が山城の前に姿を現す!

山城が目撃した第1の事件は、辺見という犯罪歴のある男が自白して解決したと思われていました。

しかし第1の事件の凶器が第2の事件に使われた凶器と同じだったため、辺見は釈放されます。事件を追う清田刑事は山城が何か知っているのではないかと疑います。

清田刑事からパブで事情を聞かれることになった山城ですが、清田が席を外したところにファンだと自称する男が握手を求めにやってきました。その男こそ殺人現場で目撃した犯人だったのです!

両角と名乗る男は、山城がマンガに描いたものを「再現」したと告白するのでした。

映画の結末までのあらすじ

やがて清田刑事も独自捜査で『34』の殺人犯ダガー似の男「両角修一」にたどり着きます。

同じころ、山城と結婚して妊娠中の夏美の前に両角が姿を現したため、山城は自分の家族も狙われるのではないかとパニック。彼は清田刑事に殺人犯の顔を見ていたことを告白、『34』もとりあえず休載ということになりました。

やがて清田刑事は第2の事件現場が、かつて4人家族を幸福の単位とする教義のカルト教団が住みついていた村だったことをつきとめます。

この教団の子どもたちは、すべて出生届が提出されず戸籍がありませんでした。ダガーのモデルとなった殺人犯もこの村で生まれ育った男で、「両角修一」という別人の戸籍を買って名乗っていただけなのです。

しかし真相を突き止めた清田は、辺見と両角に待ち伏せされて刺殺されてしまいます。清田の死に衝撃を受けた山城は、自分の実家の家族を囮にして両角をおびき出そうと、『34』の最終回を描くことを決めました。

ところが実家で両角を迎え撃とうと警察と待ち構えていた山城の携帯に、両角から電話がかかってきて、そこでは事件は起きないと肩透かしを喰らいます。

実は山城の父は山城の母と離婚してから再婚しており、山城と継母や彼女の連れ子とは血の繋がりがないのです。

両角のターゲットが双子を妊娠している夏美だと気づいた山城は、自分のマンションに駆けつけます。夏美を刺した両角と対峙する山城。両角は山城の腹を刺しますが、山城が防刃チョッキを着ていたため、突き刺せません。

両角がひるんだところに山城が襲いかかり、両角を殺そうとします。そこに間一髪、真壁刑事がやって来て、拳銃を撃ちました。

逮捕された両角は、共犯者である辺見との関係について、「最初は僕がファンだったけれど、次第に彼が僕のファンになっていった」と証言。

自分の戸籍がない彼は、本名や誕生日も答えられず「僕は誰なんでしょうか」と自問します。その顔が入院中の山城と重なります。山城の病室には夏美や真壁刑事が見舞いに来ていました。

負傷した夏美は無事に双子を出産しました。しかし清田刑事を殺した辺見は未だ逃亡中です。

誰かの視線を感じる夏美。ポスト・クレジットには刃物を研ぐ音が……。

このように映画では、事件の謎がすべて解決したわけではない結末となっています。長崎尚志は映画の結末について、「少し謎に満ちたラストシーン」と語っていました。

特に山城、両角、辺見の3人のキャラクターは、まだわからないことが多いので、さらに掘り下げることができるのではないでしょうか。

映画『キャラクター』コミカライズとノベライズの結末と映画の関係は?

先に紹介したように6月11日の映画公開に先立ってコミカライズとノベライズが発売されていますが、それぞれ異なる結末になっています。

ノベライズは、企画段階のシナリオの1つをもとに執筆されました。20本の原稿のなかから、映画版と同じくらい面白いシナリオを担当編集者に選んでもらって創作したそうです。

一方、マンガ版は映画のシナリオをマンガ家のいわや晃が自由に改変したもので、長崎尚志によれば「ラストは驚愕の展開になって」いるとか。

とはいえ、映画、マンガ、小説すべてが登場人物のキャラクターや人間関係を共有しています。長崎はマンガと小説は、映画の登場人物たちの選択が別のものであったらどうなるか、いわば映画版のパラレルワールドと位置づけているようです。

同時にマンガと小説は映画のラストを読み解くための解説本にもなっているとも、長崎は付け加えています。映画を観る前でも観たあとでも、マンガと小説で2倍3倍楽しめるようですね。

マンガ版の結末と映画の違い

マンガ版は映画のあらすじとほとんど同じ内容、いわや晃の描く両角は映画でこの役を演じるFukaseにそっくりですが、何人かの人物が入れ替わっています。

まず清田は、映画と同じく辺見に刺されますが、マンガでは川に落ちて命拾いします。さらに辺見と両角の共犯は映画と同じですが、最後の対決で山城のマンションにやって来る人物はマンガでは辺見です。

マンガで裁判にかけられるのも辺見。彼は「もとは俺が主役」で両角は彼のファンに過ぎなかったが、やがて両角が主役になってきたと言います。

何と辺見は、殺人事件の主役に返り咲くため両角を殺していたのです!

小説のあらすじを結末まで紹介!【ネタバレ】

小説では、辺見に殺される刑事は清田ではなく真壁です。

両角は、自分の殺人事件がマンガで人気を集めるようになったので、さらに殺人を続けます。山城の人気が上がりマンガが続くかぎり殺人事件も起こるという恐ろしい事態になってきました。

一方、事件を捜査する刑事・清田俊介(映画では小栗旬が演じます)は事件とマンガの類似性に気づいて山城と接触します。実は、事件は辺見敦という前科持ちの男が犯人であると自白して解決したと思われていましたが、似たような犯行が続いたため辺見は釈放されていました。

しかし実は辺見こそ両角の共犯者で、警察の搜査を撹乱するためニセの自白をしたのです。

山城は両角を止めるため、ダガーの殺人事件で生存者がいたというストーリーを書きます。しかし両角は犠牲者の1人に意識不明の重傷を負わせることで、自分の正体をバラさず殺人を続けました。

山城に罠を仕掛けられたとわかった両角は、山城の姉・綾の彼氏として山城家を訪れて山城と対峙します。山城家も4人家族なため、山城は両角に殺されるのではないかと恐れますが、両角は早々に帰っていきます。

このことで恐れをなした山城は清田刑事にすべてを打ち明けました。山城は、今度は自分が囮になって両角をおびき寄せると清田に提案します。しかし、この作戦を見破った両角は、山城の元カノ・川瀬夏美を狙います。夏美は山城との間に双子を身ごもっており、彼らを皆殺しにすればあわせて4人家族になるからです。

夏美の家に急行する清田と山城。山城が夏美にかけた電話からは不気味にも両角と最初に会った夜に流れていたオペラの1節が聞こえてきます。

夏美の家で清田は辺見と対決、山城は両角と1対1で渡り合うことになりました。辺見は清田の上司である真壁(映画では中村獅童が演じます)を殺した犯人だったのです。

清田が辺見の足を撃って倒したところで山城のもとに駆けつけると、山城が両角を殺そうとしていました。しかし、山城が一瞬ためらったスキに清田の放った一発の銃弾が両角の頭に命中し、ついに犯罪史上稀に見る凶悪犯は捕まったのでした。

小説ではこの後、映画では描写が難しい山城や清田などの心理描写が続きます。二人とも両角の狂気のキャラクターから本当に解放されたのかわからない結末です。

映画『キャラクター』の感想評価

映画『キャラクター』は、豪華な製作陣とキャストが作り出す至高のダークエンターテインメントといえるでしょう。

予測不可能な展開のオリジナル脚本

原案・脚本の長崎尚志はマンガの編集者、原作者、プロデューサーとしてマンガの制作現場を知り尽くしている人物。そんな彼が売れないマンガ家を主人公にした映画の原案・脚本を考えたというだけで、とてつもなく面白い作品となることは確実でした。

共同脚本や監督には日本エンタメ界切ってのヒットメーカーたちが結集。

登場人物が複雑に絡み合う予測不可能なサスペンスを見事に演出しています。

結末ですべての問題は解決していないため、2作目で山城、辺見、両角のキャラクターをもっと掘り下げてほしいですね!

菅田将暉とFukaseの見事な化学反応

本作のもう一つの見どころは、W主演の菅田とFukaseの化学反応です。

菅田は多くのテレビドラマや映画に出演してきた実力派の俳優。対するFukaseは本作が演技初挑戦です。

とはいえミュージシャン・アーチストであるFukaseは俳優とは異なる存在感と美学を持っており、菅田との間に独特な化学反応を起こしています。

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この記事をもとに書いた文章をエンタメサイト・ciatrにも寄稿していますので、そちらもよろしくお願いします!

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