映画『ゴジラvsコング』のネタバレ解説とあらすじ:勝敗は?メカゴジラも気になる!

2021年7月2日金曜日

SF アクション サスペンス

t f B! P L
『ゴジラvsコング』(2021年)
この記事では映画『ゴジラvsコング』のあらすじ、キャストなどをネタバレも含めて詳しく、わかりやすく紹介!さらにゴジラ対コングの勝敗や本作に登場するメカゴジラについても解説します。

映画『ゴジラvsコング』の作品情報

『ゴジラvsコング』は2021年に公開されたアメリカ製作の怪獣映画、ゴジラとコングが地上最強の巨大生物の地位をかけて戦う物語です。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)の続編になる本作はレジェンダリー・ピクチャーズが展開するフランチャイズ「モンスターバース」の第4作目となる作品です。またハリウッドで製作されたゴジラ映画としても4本目となります。

ゴジラとコングの世界観をまとめる本作には、前作からミリー・ボビー・ブラウンなどのキャストも続投しました。脚本も前作の監督たちが加わったチームで共同製作しています。

本作の命とも言える視覚効果の監修は、『マン・オブ・スティール』(2013年)などザック・スナイダー監督作品の視覚効果監修を務めてきたジョン・“DJ”・デジャルダン。

監督はサスペンス映画『ザ・ゲスト』(2014年)やホラー映画『Death Note/デスノート』(2017年)などで知られるアダム・ウィンガードです。

  • 原題: Godzilla vs. Kong
  • 監督:アダム・ウィンガード
  • キャスト:アレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール
  • 公開年:2021年
  • 上映時間:1時間53分
  • 製作国:アメリカ

あわせて読みたい

【公開初日緊急リポート!】この記事では映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじを結末までネタバレを含めて詳しく紹介します。

映画『ゴジラvsコング』予告編

ビデオを再生するには2回クリックしてください。

英語版公式予告(2分24秒)

日本語吹替版予告(1分30秒)

映画『ゴジラvsコング』のスタッフ

監督:アダム・ウィンガード

Embed from Getty Images

本作の監督を務めたアダム・ウィンガードは1982年生まれ、アメリカ出身の映画監督です。

2007年にホラー・コメディ映画『Home Sick(原題)』で長編デビューを果たした彼は、ホラー映画の監督として定評があります。

ウィンガードの2010年代の代表作は『ザ・ゲスト』(2014年)、『ブレア・ウィッチ』(2016年)、『Death Note/デスノート』(2017年)です。

これまで予算のかからないホラー映画で実力を培ってきたウィンガードにとって本作は初めての大予算プロジェクトとなります。

脚本:エリック・ピアソン、マックス・ボレンスタイン

クレジットで「脚本(Screenplay by)」に名前があげられた2人のうち、マックス・ボレンスタインは「モンスターバース」の全作品の脚本に参加しているベテランです。

一方、エリック・ピアソンはMCUで『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)や『ブラック・ウィドウ』(2021年)などの脚本を担当しています。

ちなみに本作のもとになる脚本は、テリー・ロッシオをリーダーにしたライターズ・ルームが作成しました。さらに『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督と共同脚本を務めたマイケル・ドハティとザック・シールズが手直しすることで、前作との整合性を保っています。

最終的なクレジットでロッシオ、ドハティとシールズは「原案(Story by)」に名前があげられています。

視覚効果監修:ジョン・“DJ”・デジャルダン

本作の視覚効果監修を務めたジョン・“DJ”・デジャルダンは『ターミネーター2』(1991年)など1990年代から映画のデジタルエフェクトに携わってきたベテランです。

21世紀にデジャルダンはザック・スナイダー監督との結びつきで有名になります。『ウォッチメン』(2009年)を皮切りに『マン・オブ・スティール』(2013年)などDCEUでスナイダー監督作品の視覚効果監修を務めています。

本作でも、細部にこだわりつつ軽快でダイナミックな視覚効果を実現しました。

映画『ゴジラvsコング』鑑賞の予備知識:モナークやエイペックスとはどんな組織?

あらすじやキャスト紹介の前に、本作で重要な役割を果たすモナークとエイペックスという2つの組織について簡単に解説します。

モナーク

モナークとは、まとめてタイタンと呼ばれるさまざまな怪獣を監視する国際的な秘密機関です。

世界中に拠点を持ち、トップクラスの科学者が巨大モンスターを常時監視しているばかりでなく、万一に備えて軍隊並みの強力な兵器も準備しています。

本作の重要な登場人物であるネイサン、アイリーン、マジソンはすべてモナークと結びつきがあります。

さらに、小栗旬が演じるエイペックスの技術者・セリザワ・レンの父親もかつてモナークの重要人物でした。

エイペックス・サイバネティックス

エイペックス・サイバネティックスはハイテク関連の大企業です。同社の創業者社長・ウォルター・シモンズは人類の生活に革命をもたらす地底世界にある新しいエネルギー源を探しています。

一方、裏では何か怪しげな研究をしているようで、同社の元社員であったバーニー・ヘイズが同社の陰謀をポッドキャストで暴こうとしています。ゴジラがエイペックスの研究所を襲撃したのには何か理由があるはずだと確信したマジソンは、彼と力をあわせてエイペックスの謎を探ることになりました。

モナークとエイペックスをつなげるカギをコングが握る

本作も含めて「モンスターバース」は、地球の内部は空洞で地底にはもう一つの世界が存在するという「地球空洞説」を前提にしています。

ゴジラやコングはもともと地底世界に住んでいた生物であるという設定です。

このためモナークに囚われていたコングをエイペックスが地底探検の案内役に使うことが、本作のストーリーの重要なカギとなります。

映画『ゴジラvsコング』の登場人物・キャスト

この節では映画『ゴジラvsコング』のメイン・キャストをご紹介します。見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。

ネイサン・リンド博士:アレクサンダー・スカルスガルド

『ゴジラvsコング』(2021年)、左からエイザ・ゴンザレス、アレクサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、ケイリー・ホットル

巨大モンスターを監視する秘密機関・モナークの地質学者で地底世界の研究者であるネイサン役を演じるアレクサンダー・スカルスガルドは1976年生まれ、スウェーデン出身の俳優です。

ホラー・ドラマシリーズ『トゥルーブラッド』のエリック・ノースマン役で知られるスカルスガルド。映画ではコメディ、ホラー、アクション、ヒューマンドラマなどあらゆるジャンルで活躍しています。

ネイサン役についてスカルスガルドは「いやいやながらのヒーロー」であると語りました。

さらにこの役は1980年代の冒険映画「インディアナ・ジョーンズ」シリーズ、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984年)やアクション映画『リーサル・ウェポン』(1987年)、『ダイ・ハード』(1988年)へのオマージュであるともスカルスガルドは述べています。

アイリーン・アンドリューズ博士:レベッカ・ホール

Embed from Getty Images

モナークでコングの研究をしている女性言語人類学者・アイリーン役を務めるレベッカ・ホールは1982年生まれ、イギリス出身の女優です。彼女は映画デビュー直後に演じたウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(2008年)のヒロイン・ヴィッキー役などで知られています。

ホールは2018年に第1子を妊娠出産して以来、本作が初めての仕事になるため、大変だったがスリリングでもあったと語りました。

彼女はアイリーン役について昔のキング・コング映画に登場するヒロイン・ジェーンのような役であると説明しています。

ジア:ケイリー・ホットル

ジアはアイリーンの幼女として育てられている先住民の少女です。耳が不自由な彼女は、いつの間にか手話でコングと意思疎通ができるようになっています。

ジア役を演じるケイリー・ホットルはアメリカ・ジョージア州出身の耳の聞こえない一家の女の子です。アメリカ手話に達者であるため主にコマーシャルで活躍してきました。

マジソン・ラッセル:ミリー・ボビー・ブラウン

『ゴジラvsコング』(2021年)、左からジュリアン・デニソン、ミリー・ボビー・ブラウン、ブライアン・タイリー・ヘンリー

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にも登場したモナークの科学者・マーク・ラッセルの娘・マジソン役は、前作に引き続いてミリー・ボビー・ブラウンが務めます。

ブラウンは2004年生まれ、イギリス人の女優です。2016年にNetflixのSFドラマ『ストレンジャー・シングス』に出演して一躍有名になったブラウン。2019年に『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で映画デビューを果たし、2020年には『エノーラ・ホームズの事件簿』で主役兼製作総指揮を務めるなど将来が楽しみな若手女優です。

ブラウンはマジソン役について、前作から成長した本作では彼女が大人になる物語であると位置づけました。本作でもマジソンはストーリーの展開に積極的に関与する役です。

さらにプロデューサーの1人であるアレックス・ガルシアによれば、マジソンはゴジラを擁護する役割も果たしているそうです。

バーニー・ヘイズ:ブライアン・タイリー・ヘンリー

バーニーは、ハイテク企業・エイペックス・サイバネティックスの元技術者で、現在は同社の陰謀を暴くポッドキャストのホストです。また彼は亡き妻がプレゼントしてくれたウィスキーの入ったフラスクを肌身離さず持ち歩くロマンチストでもあります。

このようなバーニー役を演じるブライアン・タイリー・ヘンリーは1982年生まれ、アメリカ出身の俳優です。

2016年から放送されたTVドラマ『アトランタ』にレギュラー出演して知られるようになったヘンリー。彼は2021年11月に公開される予定のMCU映画『エターナルズ』にファストス役で出演することが決定しています。

ジョシュ・ヴァレンタイン:ジュリアン・デニソン

ジョシュはマジソンの友達で、マジソンやバーニーと一緒にゴジラがエイペックスの研究所を攻撃した理由を探ります。

ジョシュ役を務めたジュリアン・デニソンは2002年生まれ、ニュージーランド出身の俳優。スーパーヒーロー・コメディ映画『デッドプール2』(2018年)に出てきた小太りの少年ミュータント・ファイヤーフィスト役の強烈な演技を覚えている方も多いでしょう。

ジョシュ役についてデニソンは、オタクであるジョシュにとってマジソンは唯一の友人である、と語っています。マジソンと比べると彼は現実的で絶妙のハチャメチャコンビ、独特の化学反応を発揮しています。

ちなみに2人の役を演じるデニソンとブラウンは、『ロミオとジュリエット』のいくつかの場面を使ってスクリーン・テストを行ったそうです。

その他の登場人物

ここからは『ゴジラvsコング』のその他の登場人物を簡単に紹介します。各項目は「役の名前 / 俳優の名前:キャラクターの簡単な説明」の順番です。

  • セリザワ・レン/小栗旬:モナークの科学者・セリザワ・イシローの息子でエイペックスの技術者
  • ウォルター・シモンズ/デミアン・ビチル:エイペックス・サイバネティックスの創業者社長
  • マヤ・シモンズ/エイザ・ゴンザレス :ウォルターの娘でエイペックスの重役
  • マーク・ラッセル博士/カイル・チャンドラー :マジソンの父親でモナーク特別プロジェクト副部長、動物行動・コミュニケーション学の専門家

『ゴジラvsコング』で小栗旬は英語を話す?

『ゴジラvsコング』(2021年)、小栗旬

『ゴジラvsコング』で小栗旬が英語を話すシーンは序盤と後半に1回ずつあります。

序盤で小栗旬が英語を話す場面は、ネイサン・リンド博士をシモンズ社長とともに訪問するシーンです。

後半は香港にあるエイペックス研究所でのシモンズ社長とのやりとり。こちらのシーンでは前半よりも少し長い文のセリフがあります。

小栗旬はハリウッド映画初出演となる『ゴジラvsコング』の撮影に備えて、短期留学やオンラインレッスンで英語を勉強したそうです。

『ゴジラvsコング』における小栗旬の英語についてはこちらの記事で詳しく解説しました。

あわせて読みたい

近日公開予定のハリウッド映画『ゴジラvsコング』は、日本から小栗旬が出演したことでも注目を集めている。

映画『ゴジラvsコング』前半のあらすじ【ネタバレなし】

それではいよいよ映画『ゴジラvsコング』のあらすじを詳しく解説していきましょう。前半はネタバレなし、後半からはネタバレありになっています。

髑髏島で囚われの身のコング

ゴジラがギドラを倒して地球の巨大モンスターの覇者となってから5年後、地上で活動する巨大生物はゴジラとコングだけです。

髑髏島でコングは巨大モンスターを監視する秘密機関・モナークが建てたドームの中に閉じ込められていました。

モナークの言語人類学者・アイリーン・アンドリュース博士は島の部族の唯一人の生き残りで耳の不自由な少女・ジアを引き取って育てています。ジアはいつの間にかコングと心を通わせ、手話を使って意思疎通ができるようになっていました。

ゴジラ、フロリダに上陸

『ゴジラvsコング』(2021年)

一方、アメリカ・フロリダ州ペンサコラではハイテク企業・エイペックス・サイバネティックス社の元社員・バーニー・ヘイズが同社の陰謀を暴こうと研究所に潜入します。そこにゴジラが突然上陸して研究所を破壊!その混乱の中でバーニーは巨大生物を操るのに使われるORCAに似た装置を目にしました。

モナークでゴジラを追跡している科学者・マーク・・ラッセルの娘・マジソンはゴジラが突然上陸したのには何か理由があるはずだと確信しています。バーニーのポッドキャストのファンである彼女は親友のジョシュを連れてバーニーの居場所を突き止め、3人でエイペックスの謎を探ることにしました。

未知のエネルギー源を求めて地底の世界へ

同じころ、エイペックスの社長・ウォルター・シモンズは、地球空洞説を提唱する元モナークの科学者・ネイサン・リンドを地底世界の探検に誘います。ウォルターは地底世界にある未知の強力なエネルギー源のパターンを知りたいのです。ネイサンは乗り気ではありませんでしたが、ウォルターが地底旅行に耐えられるHEAVと呼ばれる乗り物を開発したことを聞かされ、やる気になりました。

ネイサンはコングを地底世界のガイドに使うため、髑髏島に向かいます。彼はコングを気遣うアイリーンとジアを、コングは地底世界から来たのだから故郷に帰るようなものだと言って納得させます。ウォルターの娘・マヤが率いるエイペックスのチームも加わった一行はコングを輸送船に乗せて地底世界への入り口がある南極を目指すのでした。

ゴジラ対コング第1ラウンド、海上バトル

『ゴジラvsコング』(2021年)

しかし、コングを運ぶ船団はゴジラのいない海域を慎重に選んだにもかかわらず、途中でゴジラの襲撃を受けてしまいます。護衛の艦隊やジェット戦闘機を簡単にやっつけたゴジラは航空母艦の広い飛行甲板でコングと一騎打ち!コングはゴジラにノックアウトされてしまいますが、生き残った船が動力をすべて切って死んだフリをしたため、ゴジラは攻撃を中断して去っていきます。

海上輸送は危険だと悟った一行は、オスプレイの編隊でコングを空輸することにしました。南極にある地底世界の入り口に無事到着したコングは、その先には仲間がいるかもしれないと言うジアに背中を押されて地底世界につながる洞窟に飛び込んでいきます。そのコングに続いてネイサンたちもHEAVで地底世界への降下を開始しました。

映画『ゴジラvsコング』後半のあらすじ【ネタバレあり】

地底世界でコングは祖先の神殿や斧を発見!

一方、マジソン、ジョシュ、バーニーの3人組は首尾よくエイペックスの研究所に潜入。地下深くに極秘の施設を発見した3人ですが、スカルクローラーの卵を積んだコンテナに隠れたところをそのまま閉じ込められて香港に送られてしまいました。

さてコングたちが到着した地底世界は髑髏島に似た環境でした。ネイサンたちのチームはプテラノドンのような生物などと闘いながらコングの祖先が建てた王座のある建物を発見します。そこにはコングの祖先がゴジラと同種の生物と闘っている壁画がありました。さらにコングはゴジラの骨で作られたエネルギーを充填すると輝く斧を発見します。

一方、エイペックスの香港基地に到着したマジソンたちは、地下で極秘に開発中のメカゴジラを見つけました。メカゴジラは、ギドラの頭蓋骨のコックピットに座るセリザワがギドラの神経を使って精神力で操縦します。ウォルターは地底の強力なエネルギーをメカゴジラの駆動に使おうとしていたのです。

ゴジラ、香港に上陸

地底のエイペックスのチームは王座の近くで未知のエネルギー源を発見してそのパターンを香港の研究施設に送信します。しかし地底のエネルギーを感知したゴジラが香港に上陸、地底の世界を放射能火炎で攻撃して、香港から地底につながる大きな穴を開けてしまいました。

目的を達成したマヤとエイペックスのチームはHEAVで脱出しようとしますが地底生物やコングに皆殺しにされてしまいます。生き残ったネイサン、アイリーンとジアはもう1台のHEAVでコングとともにゴジラが暴れる香港に向かいます。

ゴジラ対コング、香港で第2+第3ラウンドに続きバトルロイヤル第4ラウンドへ

『ゴジラvsコング』(2021年)

祖先の輝く斧を武器にしたコングは香港でゴジラと対決、一時はゴジラを倒したかに見えますが、ゴジラに再びノックアウトされてしまいました。

一方、地底のエネルギーを充填したメカゴジラは、セリザワが負荷に耐え切れず感電死したため操縦者を失い暴走を始めます。

地下の研究所でウォルターを殺して地上に出現したメカゴジラは、香港の街でコングを倒して勝ち誇るゴジラと対決します。相手が機械ではさすがのゴジラも苦戦を強いられることになりました。

一方、ネイサンはゴジラに倒されて死にかけていたコングを、HEAVを爆発させた電気ショックで蘇生します。ジアから本当の敵はゴジラではなくメカゴジラであることを教えられたコングはゴジラと協力してメカゴジラに立ち向かうことに。

そのころ地下の研究施設では、ジョシュがバーニーの大事にしていたウィスキーをコンソールにぶちまけて電気をショートさせてメカゴジラの動きを一時的に止めました。そのスキにゴジラは放射能火炎をコングの斧にかけてエネルギーを充填。コングはその斧を使ってメカゴジラの首を切り落としてとどめを刺します。

感動の結末

メカゴジラとの戦いが終わってゴジラはコングを一瞥して海に帰っていきました。

それからしばらくして、地底のモナーク観測ステーションでアイリーンとジアは地底世界で自由に暮らすコングを見守っていました。

映画『ゴジラvsコング』結末をネタバレ解説:ゴジラとコングの勝敗は?

タイトルにもあるゴジラ対コングの対戦の勝敗ですが、結論は2勝1敗でゴジラの勝ちです。

第1ラウンドは前半コングが海上輸送される途中でゴジラに襲撃されて開戦。コングは麻酔を打たれていることもあって力を発揮できず、ゴジラに海中に引きずり込まれて息も絶え絶えになります。コングをノックアウトして満足したゴジラは海中に姿を消しました。まずはゴジラ1勝。

第2ラウンド以降、約25分にわたる乱闘の舞台はネオンも眩しい香港です。地底世界で祖先の斧にエネルギーを充填したコングは第2ラウンドで放射能火炎も跳ね返してゴジラをノックアウト。これでゴジラ1勝1敗です。

しかし、ゴジラが息を吹き返して迎えた決勝第3ラウンド。さすが無敵のゴジラ、今度はコングに心臓が止まりそうになるほどの重傷を負わせて勝利を収めました。ゴジラ対コングの最終成績はゴジラ2勝1敗です。

最後のクライマックス・第4ラウンドはゴジラとコングがタッグを組んでメカゴジラに立ち向かうバトルロイヤル!これはゴジラとコングのチームの圧勝でした。結末はゴジラもコングもともに勝者というハッピーエンドです。

映画『ゴジラvsコング』のネタバレ解説:メカゴジラ

アダム・ウィンガード監督が公開前に予告していたとおり、本作にはメカゴジラが登場します。この項目では、本作におけるメカゴジラについてネタバレも含めて解説します。

映画『ゴジラvsコング』に登場するメカゴジラの目的は?

本作に登場するメカゴジラは、ハイテク大企業・エイペックス・サイバネティックスによって密かに開発されたロボットです。

エイペックスはメカゴジラを使ってゴジラを倒し、地上最強のタイタンを生み出すことで世界を支配しようと目論んでいます。

ゴジラと対抗するためにはゴジラの活力の源である地底にある未知のエネルギーのパターンを入手することが不可欠。これがエイペックスのチームが地底探検に乗り出す目的です。

メカゴジラをゴジラに対抗する兵器に利用したり地球征服に使ったりする設定は、東宝のこれまでのさまざまなメカゴジラの設定を踏襲しています。

今回エイペックスでメカゴジラの開発に携わるセリザワ・レンは、前作で渡辺謙が演じたセリザワ・イシローの息子。モナークの科学者であったイシローがゴジラなどモンスターと人間の共存を主張していましたから、息子・レンは父親とは対照的な考え方のようです。

メカゴジラの独特な制御システム

本作のメカゴジラは、ギドラの頭部の内部からセリザワ・レンの精神を通じて制御されるという独特の設定です。

このギドラの頭部は、前作でゴジラが噛みちぎったものを環境保護テロリストが入手したことが前作のポスト=クレジット・シーンで明らかにされていました。このギドラの頭部をエイペックスは何らかの経路で手に入れたのでしょう。

なぜギドラの頭部でメカゴジラが制御できるのか、その原理は次に説明するようにゴジラがエイペックスを襲う理由とも関連しています。

ゴジラはなぜエイペックスの研究所を襲うのか?

タイタンや地底世界の生物は遺伝子に共通の記憶が組み込まれていることで、タイタン同士は繋がっていると本作では説明されています。この原理の応用でメカゴジラは制御されているのです。

しかし、ギドラの頭部をメカゴジラの制御システムに使ったことで、メカゴジラは純粋にロボットとはいえない、一部タイタンであるハイブリッドになってしまいました。このことがメカゴジラが全力運転を始める前にゴジラにその位置を感知され襲撃を受ける原因となったのです。

メカゴジラはなぜ最後に暴走するのか?

地底のエネルギーのパターンを入手したウォルターは、メカゴジラをフルパワーで起動させることに成功しました。しかしパイロットのレンが危惧していたように、システムに負荷がかかりすぎてレンは感電死、メカゴジラは操縦者を失います。

自分の意志を持ったメカゴジラは地上で破壊活動を始めました。このようにメカゴジラが暴走する原因は、メカゴジラの制御にギドラの頭部を使ったことが原因と考えられます。

ギドラの神経には遺伝子的に地球を支配するという本能が組み込まれていたのかもしれません。またゴジラを倒して地上最強のタイタンとなる目的が制御システムに最初からインプットされていたとも考えられますね。

まとめ:映画『ゴジラvsコング』の感想評価

この記事では映画『ゴジラvsコング』のあらすじ、キャストなどをネタバレも含めて詳しく、わかりやすく紹介しました。

前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が悲壮で重苦しい雰囲気の作品だったのに対して、本作は明るく軽目に仕上がっています。

耳の不自由な少女と心を通わせるコングや、マジソン、ジョシュ、バーニーの3人組のおとぼけぶりなどホット一息つける場面も一杯です。

ゴジラとコングのバトルも巨大モンスターとは思えないスピード感に満ちた迫力満点の展開。

「モンスターバース」は本作で一段落つきますが、それにふさわしい明るい作品といえるでしょう。

QooQ