生い立ち
キンゴ・スネンはズラースをリーダーとする地球のオリンポスのエターナルズの一員です。
オリンポスを離れて世界を放浪したキンゴは16世紀の日本で侍になりました。その後北海道に移り住んだキンゴは20世紀の日本で時代劇映画の大スターになっています。
1970年代セレスティアルズの第4波のときズラースの招集に応じたキンゴは他のエターナルズとともにデヴィアンツと戦います。
その後キンゴは人間のような外見のデヴィアンツのヒーロー・ランサク・ザ・リジェクトと親しくなり、彼の指導者となりました。
1985年から1986年にかけて刊行された『Eternals』vol. 2でキンゴはランサクとともにエターナルズとデヴィアンツの戦いに参加します。
能力
エターナルズは宇宙の神のような種族であるセレスティアルズによって作り出された超人の種族で、一連の超人的能力を持っています。セレスティアルズとエターナルズの関係についての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
コミックのキンゴは空を飛ぶ、コズミック光線を発射する、テレパシー、テレポーテーション、物質の変換といったエターナルズの標準能力を持っています。
キンゴは他のエターナルズと違い、ある特定の能力を宇宙のエネルギーを使って強化するということはしていません。
しかし、日本で侍をしていたためキンゴは二刀流の達人になっています。マーベル・コミックスのキンゴは必ず刀を武器にしています。
『Eternals』vol. 5では刀に加えて忍者のようなボディ・アーマーを着るようになりました。
有名なエピソード
サノスと戦う
2021年から刊行されている『Eternals』vol. 5は復活したサノスとエターナルズが戦う物語です。
このシリーズでキンゴはセルシ、スプライト、ファストス、イカリスとともにサノスに立ち向かっています。
さらに彼らはプライム・エターナルであるズラースを殺した犯人は誰かという謎も解決しなくてはなりません。
モンゴル帝国の将軍を殺そうとする
西暦1242年、チンギス・カンの後を継いだオゴデイ・カンはヨーロッパを征服するためスブタイ将軍が率いる大軍を派遣します。
この軍勢にドルイグが加わっていることを知ったキンゴはドルイグがモンゴル人を操っているのではないかと疑いました。
キンゴはモンゴル帝国軍の野営地でドルイグと面会します。ドルイグはモンゴル帝国の勢力拡大への関与を否定。自分は人間の行動から学習しているだけである、と言います。
さらにドルイグはキンゴにモンゴル軍を止めたければスブタイはテントで寝ているので殺せば良い、と言いました。
その夜、ドルイグはスブタイのテントに潜入しますが、彼を殺すことをやめます。翌朝、オゴデイ・カンの急死の報を受けたモンゴル帝国の軍勢は新しい皇帝を選ぶためモンゴルに帰っていきます。
キンゴを待っていたドルイグは、もしキンゴがスブタイを殺していたら、ヨーロッパでもっと多くのひとが殺されただろうと言うのでした。
MCUのキンゴ役はパキスタン系アメリカ人
この記事ではマーベルの『エターナルズ』のメンバー・キンゴの生い立ち、能力、有名なエピソードを原作コミックから紹介しました。
最後にMCU映画『エターナルズ』でキンゴ役を演じる俳優を簡単に紹介しておきます。
原作マーベル・コミックスのキンゴは日本人ですが、MCUではボリウッドスターという設定に変えられました。
MCUのキンゴ役を演じるのはパキスタン系アメリカ人であるクメイル・ナンジアニです。
コミカルな役で有名なナンジアニはTVドラマ『シリコンバレー』のディネシュ・チャグタイ役を全6シーズン務めました。
映画では『STUBER/ストゥーバー』(2019年)や『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(2017年)で主役を務めています。
映画『エターナルズ』でのキンゴの名セリフについては以下の記事をご覧ください。