生い立ち
スプライトはズラースが率いるオリンポスのエターナルズの一員です。
スプライトは思春期に差し掛かった子どもの姿をしたエターナルで、何千年たっても大人になれません。
いたずらが大好き
スプライトはロキのようにいたずらや悪巧みが大好き。人間の世界でいたずらをしていたスプライトはさまざまな文学者にインスピレーションを与えてきました。
シェークスピアの『真夏の夜の夢』に登場するいたずら好きの妖精・パックやJ.・M.・バリーのピーターパンは彼がモデルだと言われています
しかし、彼の「いたずら」は子どもらしいものにとどまらず、何人も死者が出るような恐ろしい惨事を引き起こすものもあります。
このため彼は「エクスクルージョン」と呼ばれる南極大陸の地下にある施設に閉じ込められることになった極悪エターナルズのひとりです。
ギルガメッシュやセルシを助けた
セレスティアルズの第4波をめぐってエターナルズとデヴィアンツの戦いが始まったとき、スプライトは「忘れられたエターナル」(ギルガメッシュ)を牢獄から開放します。
彼は、セレスティアルズの宇宙船に対するデヴィアンツの攻撃を阻止するようギルガメッシュを説得しました。
セルシがマード・ウィリーと呼ばれる痴呆症のような不治の病にかかったとき、スプライトはデーン・ウィットマン/ブラック・ナイトと彼女を結びつける治療法・ガン・ジョシンを提案します。
しかし、このときブラック・ナイトにはクリスタルという別の恋人がいました。スプライトの提案が純粋にセルシの回復を意図したものか、いたずらで3角関係を作ろうとしていたのかは誰にもわかりません。
能力
コミックのスプライトは子どもの姿ながら超人的な力、空を飛ぶ、コズミック光線を発射する、物質を変換するといったエターナルズの基本的能力を持っています。
特に分子レベルで物質を変換する能力が秀でており、この分野ではセルシに次いで地球のエターナルズで最高レベルです。
有名なエピソード
すべてのエターナルズの記憶を消去した
2006年に刊行された『Eternals』vol. 3でスプライトは「コリン」という名前でテレビのシチュエーション・コメディのスターになっています。
実はスプライトはドリーミング・セレスティアルの力を利用してすべてのエターナルズの記憶を抹消し、自分は人間になっていたのです。
何万年経っても子どもの姿のままで大人扱いされないことを不満に思っていたスプライトは、人間の大人に成長して人生の楽しみをフルに味わおうとしていました。
ちなみにこのシリーズは「シヴィル・ウォー」の時期であるため、スプライトはヒーロー登録制度推進の宣伝にも参加しています。
結局イカリスを始めとするエターナルズたちは次第に記憶を取り戻し、スプライトの悪事が露見します。
逃亡しようとしたスプライトはプライム・エターナルであるズラースに見つけられ、首の骨を折られて殺されます。
女の子に生まれ変わってサノスに遭遇
『Avengers The Final Host』でセレスティアルズの真の目的を知ったエターナルズたちは集団自殺を遂げます。セレスティアルズとエターナルズの関係についての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
2021年から刊行されている『Eternals』vol. 5ですべてのエターナルズは復活します。このときスプライトは思春期にさしかかった女の子の姿で復活しました。スプライトはこれまでの記憶をほとんど失っています。
エターナルズが復活した直後、プライム・エターナルであるズラースが殺される事件が発生。手がかりを求めてティタノスの廃墟をイカリスとともに訪れたスプライトはそこでサノスに遭遇しました。
MCUのスプライト役はリア・マクヒュー
この記事ではマーベルの『エターナルズ』のメンバー・スプライトの生い立ち、能力、有名なエピソードを原作コミックから紹介しました。
最後にMCU映画『エターナルズ』でスプライト役を演じる女優を簡単に紹介しておきます。
コミックのスプライトは長らく男の子の姿をしていましたが、『Eternals』vol. 5で女の子に変わりました。映画でもスプライトは女の子になっています。
映画でスプライト役を演じる女優のリア・マクヒューは2005年生まれ、アメリカ出身の子役です。5人兄弟の4番目で弟も子役をやっています。
2016年からテレビや映画でホラーを中心に活躍するマクヒュー。これまで出演した映画は『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2017年)、『ロッジ -白い惨劇-』(2019年)、『ソングバード』(2020年)などです。