クリストファー・ノーラン監督の次回作は「オデュッセイア」で決定!
Christopher Nolan’s next film ‘The Odyssey’ is a mythic action epic shot across the world using brand new IMAX film technology. The film brings Homer’s foundational saga to IMAX film screens for the first time and opens in theaters everywhere on July 17, 2026.
— Universal Pictures (@UniversalPics) December 23, 2024
ユニヴァーサル・ピクチャーズは2024年12月24日(現地時間)、クリストファー・ノーラン監督の次回作は、古代ギリシアの詩人ホメロスの壮大な叙事詩『オデュッセイア』の映画化であると発表しました。
公開予定日は2026年7月17日です。
キャストには、マット・デイモン、アン・ハサウェイ、トム・ホランド、ゼンデイヤ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴといった超豪華なメンバーがあげられています。
ノーラン監督次回作『オデュッセイア』の見どころ
ノーラン監督、再び新境地に挑む
これまでノーラン監督の映画の時代設定は、近現代から近未来でしたから、次回作は古代神話の世界ということで、ノーラン監督は、まったく新しい境地を開拓することになります。
新作でもIMAXを採用
ノーラン監督は、デジタル時代にあっても映画フィルムの使用にこだわり、しかも、とりわけ精細な映像が特徴のIMAX専用のカメラで撮影を行うことで知られています。
新作も、IMAXの最新技術を使って、世界中のロケで撮影が行われることが予告されています。
ノーラン監督次回作『オデュッセイア』のキャスト
マット・デイモン
Embed from Getty Imagesマット・デイモンは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『オーシャンズ11』で有名なアメリカの俳優、脚本家、映画プロデューサーです。
クリストファー・ノーラン監督の作品には、『インターステラー』や『オッペンハイマー』に出演しています。
アン・ハサウェイ
Embed from Getty Imagesアン・ハサウェイは、『プリティ・プリンセス』や『レ・ミゼラブル』で知られるアメリカの女優です。
ノーラン監督の作品では、『ダークナイト ライジング』のキャットウーマン役や『インターステラー』のアメリア役で印象的な演技を見せてくれました。
トム・ホランド
Embed from Getty Imagesトム・ホランドは、MCUのピーター・パーカー / スパイダーマン役で知られるイギリスの俳優です。
ノーラン監督とは、今回の映画が初タッグです。
ゼンデイヤ
Embed from Getty Imagesゼンデイヤは、MCUのスパイダーマンの彼女、ミシェル・“MJ”・ジョーンズ役や『デューン/砂の惑星』のチャニ役で有名なアメリカの女優、歌手です。
トム・ホランドと同じく、ノーラン監督とは、今回の映画が初タッグです。
ロバート・パティンソン
Embed from Getty Imagesロバート・パティンソンは、「トワイライト」シリーズのエドワード・カレン役や2022年公開の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でブルース・ウェイン / バットマン役を演じたイギリスの俳優、モデル、歌手です。
ノーラン監督の作品では、『TENET テネット』のニール役で出演しています。
ルピタ・ニョンゴ
Embed from Getty Imagesルピタ・ニョンゴは、『それでも夜は明ける』や「ブラックパンサー」シリーズのナキア役で有名なケニア/メキシコの女優です。
ノーラン監督とは、今回が初タッグとなります。
『オデュッセイア』のあらすじ
ノーラン監督の映画のあらすじはまだ公開されていないため、ここでは、原作のあらすじを紹介します。
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は、トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが、様々な困難を乗り越えながら故郷イタケーへ戻るまでの10年間の漂流と冒険を描いた物語です。
物語の始まりは、トロイア戦争で活躍した英雄オデュッセウスが、女神カリュプソー(「隠す者」の意)の島に囚われているところです。
主神ゼウスはじめとするオリュンポスの神々のほとんどが「オデュッセウスを故郷のイタケーに帰郷させること」に賛成ですが、オデュッセウスに恨みのある海神ポセイドーンが、色々と邪魔をしそうな雰囲気です。
そのころ、オデュッセウスの故郷イタケーでは、オデュッセウスはとっくに死んだと思われており、彼の権力と遺産を狙う求婚者たちが40人もオデュッセウスの妻ペーネロペーのもとに押し寄せています。
オデュッセウスの息子テーレマコスは、父がトロイア戦争から帰還しないことを嘆き、母ペーネロペーに求婚している男たちを問い詰めます。
テーレマコスは、オデュッセウスの友人、メンテース王に姿を変えたアテネ女神から助言を受け、父を探す旅にでました。
一方、神々の助けでカリュプソーの島を脱出したオデュッセウスですが、ポセイドーンの三叉矛によっていかだが難破して海岸に流れ着き、アルキノオス王の王女ナウシカアーに救出されます。アルキノオス王の宴で、オデュッセウスは10年にわたる苦難の遍歴の物語を語り聞かせました。
その物語とは、単眼の巨人キュクロープス、魔女キルケー、怪物セイレーンやスキュラといった強敵をかわし、冥界まで旅をする、長い遍歴の物語だったのです。
オデュッセウスの話に感動したアルキノオス王は、オデュッセウスがイタケーに帰れるように、魔法の船を貸してくれました。アテーナーは、オデュッセウスを老人に変身させ、テーレマコスにはイタケーに帰るように言います。
テーレマコスがイタケーに帰ると、アテーナーはオデュッセウスを元の姿に戻し、テーレマコスと再会させます。
オデュッセウスが帰ってきたことをまだ知らないペーネロペーは、求婚者たちをかわすため、オデュッセウスの弓を持ち、「この強弓を扱える者と私は結婚する」と求婚者たちに告げました。求婚者たちは、次々と試してみますが、全員失敗。そこに現れたオデュッセウスは、自らの弓で、矢を12本の斧の穴に通して、求婚者たちの度肝を抜きます。
ついに正体を明かしたオデュッセウス、息子や家来とともに求婚者たちや裏切り者たちを皆殺しにします。
こうして家を取り戻したオデュッセウスは、妻ペーネロペーや父ラーエルテースとも再会することができたのでした。