【ネタバレ】映画『ザ・クリエイター/創造者』(2023年)あらすじキャストと結末を解説

2023年10月19日木曜日

SF

t f B! P L
映画『ザ・クリエイター/創造者』(2023年)
この記事では、映画『ザ・クリエイター/創造者』のネタバレあらすじやキャスト、用語、結末を解説します。

映画『ザ・クリエイター/創造者』の作品情報

  • 原題:The Creator
  • 監督:ギャレス・エドワーズ
  • 脚本:ギャレス・エドワーズ、クリス・ワイツ
  • 原案:ギャレス・エドワーズ
  • キャスト:ジョン=デヴィッド・ワシントン、マデリン・ユナ・ヴォイルズ、ジェンマ・チャン、渡辺謙
  • 公開日:2023年9月29日
  • 上映時間:2時間13分
  • 製作国:アメリカ合衆国

『ザ・クリエイター/創造者』は『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズが監督・脚本・原案を手がけた近未来SFアクション映画です。

2055年、人間の役に立つために開発されたはずの人工知能が、ロサンゼルスで核爆発を起こしました。

アメリカを始めとする西側諸国が人工知能を禁止する一方で、東南アジアに位置する「ニュー・アジア」はシミュラントと呼ばれる人工知能を持ったロボットたちを受け入れて、西側との緊張が高まります。

2070年、陸軍軍曹のジョシュアは、ニュー・アジアで人工知能の新兵器を開発する施設を急襲しました。しかし、そこで彼が発見したのは幼い人間の子どもの形をした最新鋭の人工知能・アルフィーだったのです。

自らの過去を精算するため、ジョシュアはアルフィーを守ることを決意するのですが……。

主人公ジョシュアを演じるのは、『TENET テネット』ジョン・デビッド・ワシントン。人工知能の少女役を演じるマデリン・ユナ・ヴォイルズは、本作が長編映画デビューです。

『ラスト サムライ』の渡辺謙『エターナルズ』ジェンマ・チャン、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャネイなどの豪華キャストが脇を固めます。

映画『ザ・クリエイター/創造者』予告編

動画を再生するには2回クリックして下さい。

映画『ザ・クリエイター/創造者』の登場人物とキャスト

以下に本作の主要登場人物を解説します。見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。

ジョシュア/ジョン・デヴィッド・ワシントン

ジョシュア、『ザ・クリエイター/創造者』

ジョシュアはアメリカ陸軍の軍曹で、潜入工作員です。

ジョシュア役を演じるのは、クリストファー・ノーラン監督作のSFスパイサスペンス『TENET テネット』で知られるジョン・デヴィッド・ワシントンです。

アルフィー/マデリン・ユナ・ヴォイルズ

アルフィー、『ザ・クリエイター/創造者』

アルフィー(本名アルファ・オー)は、電子機器などの技術を遠隔操作する能力を持った、発達した人工知能で、幼い人間の子どもの姿をしています。

アルフィー役を演じるマデリン・ユナ・ヴォイルズ(発音はヴォイ・ユールズに近い)は、2023年に9歳になる子役で、本作が長編映画デビューとなります。本作の撮影当時(2022年)は7歳でした。

マデリン・ユナ・ヴォイルズはアメリカ・サンディエゴ生まれで、タイ、ラオス、カンボジア、ドイツ系アメリカ人の混血です。趣味・特技はバレエ、空手、日本のアニメ、K-ポップだそうです。

マヤ/ジェンマ・チャン

マヤはジョシュアが潜入先のニュー・アジアで親密な仲になる女性です。

マヤ役を演じるのは、マーベル映画『エターナルズ』でセルシ役を演じたジェンマ・チャンです。

ドリュー/スタージル・シンプソン

ドリューはジョシュアの親友です。

ドリュー役を演じるスタージル・シンプソンはカントリー・ミュージックのシンガーソングライターです。2011年から映画やテレビでも活躍しています。

カミ/ヴェロニカ・グゥ

カミはドリューのガールフレンドでもあるシミュラント(ロボット)です。

カミ役を務めたヴェロニカ・グゥは、1979年生まれ、ベトナム出身の歌手・モデル・女優です。

ハリウッド映画では、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020年)、『オールド・ガード』(2020年)などに脇役で出演しています。

ハルン/渡辺謙

ハルン、『ザ・クリエイター/創造者』

ハルンは、ニュー・アジアのシミュラントの兵士で、アメリカ軍と闘う武装勢力のリーダーです。

ハルン役を演じるのは、『ラスト サムライ』などでハリウッドでもおなじみの日本を代表する俳優、渡辺謙です。

ハウエル大佐/アリソン・ジャネイ

ハウエル大佐、『ザ・クリエイター/創造者』

ハウエル大佐は、ニュー・アジアの新兵器を破壊するためジョシュアを雇う、アメリカ陸軍の大佐です。

ハウエル大佐役を演じるアリソン・ジャネイは、2017年に伝記映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で、トーニャ・ハーディングの母・ラヴォナ・ハーディングを演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞、アカデミー助演女優賞を受賞したベテラン女優です。

アンドリュース将軍/ラルフ・アイネソン

アンドリュース将軍は、ハウエル大佐とともにジョシュアを雇うアメリカの陸軍の将官で、ニュー・アジアに対する軍事攻撃を進める急先鋒です。

アンドリュース将軍役を演じるラルフ・アイネソン(アインソン)は、イングランド・リーズ出身の俳優で、「ハリー・ポッター」シリーズの死喰い人アミカス・ カロー役などで知られています。

映画『ザ・クリエイター/創造者』用語解説

ニルマタ

ニルマタはネパール語で「創造者」を表す言葉です。発達した人工知能を創り出した謎に包まれた未知の開発者で、人工知能からは、創造者、救済者、神として崇拝されています。

人工知能の創造者/クリエイターであるニルマタをアメリカ軍は抹殺しようとしており、ジョシュアはそれに関連する任務でニュー・アジアに潜入しマヤに近づきました。

シミュラント

シミュラントは、人間のために働くように作られた人工知能を持ったロボットを指す言葉です。

U.S.S. NOMAD/ノーマッド

USS ノーマッド、『ザ・クリエイター/創造者』

ノーマッドは、アメリカ軍が地球の軌道に建設した、移動しながら地球を監視しミサイルなどで攻撃できる巨大な宇宙ステーションです。

ノーマッドという名称は、「North American Orbital Mobile Aerospace Defense/北アメリカ軌道移動宇宙防衛」の頭文字をとってつけられました。

ニュー・アジア

ニュー・アジアは東南アジアに位置する架空の国です。特定の国を指しているわけではなく、映画の中でチラッと表示される地図では、バングラデシュ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、タイ、カンボジア、マレーシア、インドネシア、ボルネオ、フィリピン、台湾、日本などをカバーしているようです。

使われる言葉も様々で、日本語も登場します。

映画『ザ・クリエイター/創造者』のあらすじ【ネタバレ注意】

映画『ザ・クリエイター/創造者』には、タイトルも含めて4箇所でインタータイトルが入っており、章をわける役割も果たしています。

この記事では、最初の部分を「序章」として、残りを3つの章にわけて解説します。

序章:The Creator/創造者

『ザ・クリエイター/創造者』

2055年、アメリカ政府が作成した人工知能がカリフォルニア州ロサンゼルス上空で核爆弾を爆発させます。これをきっかけに、アメリカとその西側の同盟国は、地球上から人工知能を根絶することを誓いました。

しかし、西側からの抗議にもかかわらず、東南アジアに位置する「ニュー・アジア」という国の人々は人工知能・シミュラントを受け入れ続けました。

2065年、アメリカ軍は、ニュー・アジアの人工知能の進歩の背後に潜む謎の開発者「ニルマタ」を抹殺しようとする広範な軍事キャンペーンを開始します。

このためアメリカ軍は、ノーマッド/北米軌道移動宇宙防衛(U.S.S. NOMAD)という、軌道から世界を監視してミサイル攻撃などを行う巨大な宇宙ステーションを建設しました。

アンダーカバーの工作員としてニュー・アジアに潜入したアメリカ陸軍軍曹のジョシュアは、そこでマヤという女性に近づき、親密な仲になります。アメリカ軍はマヤをニルマタの娘であるとにらんでいました。

アメリカ軍はジョシュアとマヤの居場所を探り出し、彼らの家を襲撃します。ジョシュアとの子どもを妊娠中のマヤは仲間やシミュラントたちと逃げようとしますが、ノーマッドからの攻撃の爆発に巻き込まれました。

それから5年後、2070年、テイラーはロサンゼルスのグラウンド・ゼロの清掃作業員として働いています。そんな彼のもとを、アメリカ軍のアンドリュース将軍とハウエル大佐が訪れ、マヤが生きていることを告げました。彼らは、ニルマタが設計した新兵器を破壊するための偵察ミッションに参加することをジョシュアに提案します。

ニュー・アジアの研究施設に突入したジョシュアたちの部隊は、「新兵器」が少女の姿をした人工知能であることを発見しました。しかし、ニルマタやマヤの姿はそこにはありません。やがてニュー・アジアの警察が到着して銃撃戦となり、ジョシュアと少女は、ハウエル大佐たちと離れ離れになって逃亡します。

第1章:The Child/子

『ザ・クリエイター/創造者』

第1章のタイトルは、人工知能の新兵器と言われるものが、子どもの姿をしていることを指します。それと同時に、第3章で明かされるように、この子どもがジョシュアと関係があることも暗示されています。

農家に逃げ込んだジョシュアは、新兵器の少女が遠隔で電子機器などの技術を制御する能力を持つ、発達したシミュラントであることを発見しました。

やがて彼らの逃げ込んだ農家は警察のシミュラントに包囲されますが、少女の能力で脱出に成功します。驚異的な学習能力で英語を話せるようになった少女は、自分のことを「アルフィー」と呼んでほしいと言います。彼らは通りかかった家族連れの車で逃亡しました。

一方、ハウエル大佐と彼女の部下たちは、ニュー・アジアの警察も使って、ジョシュアとアルフィーを追跡します。

警察の検問所を突破したジョシュアとアルフィーは、鉄道でニュー・アジアの大都市に向かいます。街で彼らは、ジョシュアの親友・ドリューが経営するロボット工場を訪れました。

第2章:The Friend/友

『ザ・クリエイター/創造者』

第2章のタイトルの「友」は、ジョシュアの親友・ドリューを意味するばかりでなく、ジョシュアがニュー・アジアや人工知能の友人となっていく過程も表しています。

アルフィーのコードを調査したドリューは、彼女の能力が指数関数的に成長する可能性があり、彼女が地球上で最も強力な兵器になる可能性があるとジョシュアに語ります。

そこをニュー・アジアの警察が襲撃し、彼のシミュラントのガールフレンドであるカミは爆発で壊れてしまいます。ニュー・アジアの警察に続いて、ハウエル大佐たちも突入してきますが、ジョシュア、アルフィ、ドリューの3人は間一髪で脱出しました。

ジョシュアはマヤのビーコンを見つけて、人里離れた一軒家にたどり着きます。しかし、そこに彼女の姿はなく、ビーコンを探知したアメリカ軍の攻撃を受け、ドリューは致命傷を負います。ドリューが息を引き取る直前、彼はジョシュアに対してマヤこそ「ニルマタ」であることを伝えました。

ジョシュアとアルフィーは、シミュラントの兵士であるハルン率いるニュー・アジアの武装組織に捕まり、彼らの村に連れて行かれることになりました。

第3章:The Mother/母

『ザ・クリエイター/創造者』

最終章のタイトルは、アルフィーの母を暗示しています。

ハルンは、ロサンゼルスの核爆発は人間のコーディングエラーに起因し、アメリカ政府が不当に人工知能に責任を転嫁したと語り、人工知能は単に人間と平和に共存したいと願っているだけだと主張します。

さらにハルンは、マヤが父の死後、2代目のニルマタになったと言いました。

ジョシュアはハルンたちのすきをついて脱出し、ハルンの手からアルフィーも取り戻そうとします。ハウエルとアメリカ軍がハルンの村を攻撃するなか、アルフィーは彼女の能力で介入しますが、ハウエル大佐の部下に重傷を負わせられます。

ジョシュアはアルフィーを連れてハルンたちとともに山奥にある、ニルマタの寺院へ脱出します。ジョシュアとアルフィーはそこで昏睡状態のマヤと再会します。シミュラントはニルマタに害を加えることができないため、彼女は死ぬことができないのです。

また、アルフィーはマヤの胎内でスキャンされた、ノーマッドの攻撃で生まれることのなかったジョシュアとマヤの子どものDNAに基づいていることも明らかになります。マヤこそアルフィーの開発者でもあり、産みの母でもあったのです。

ハウエル大佐とその部隊が到着する中、ジョシュアはマヤの生命維持装置を切ります。ハウエル大佐はマヤの脳の内容をチップに保存しますが、ハルンによって殺されました。ハルンはノーマッドを破壊して戦争を終わらせるためにアルフィーの力が必要だとジョシュアに語ります。

テイラーとアルフィーはアメリカ軍に捕まり、ロサンゼルスにあるフォート・ヴァラーに連れて行かれました。

そこでジョシュアはアンドリュース将軍から、アルフィーをスタンガンで殺すように強制されます。しかし、ジョシュアはアルフィーを殺したように見せかけて、アルフィーが焼却される前に彼女を救出して逃亡します。

ジョシュアたちは、ロサンゼルスから月へ向かうシャトルに乗り込み、アルフィーが宇宙船を操作してノーマッドにドッキングします。

追い詰められたアンドリュース将軍は、残された人工知能の拠点に対する大規模なミサイル攻撃をノーマッドから実施するよう命令しました。

テイラーが時限爆弾を設置する間、アルフィーはノーマッドの動力を遮断してミサイル攻撃を阻止します。

しかし、アンドリュース将軍はジョシュアの逃げ道を阻むため触手型ロボットを起動しました。ジョシュアは脱出ポッドにアルフィーを乗せて発射し、自らは爆発するノーマッドに留まります。

誰もいないノーマッドでジョシュアは、マヤの姿をしたシミュラントと再会します。このシミュラントは、ハウエルがダウンロードしたメモリチップを使ってアルフィーが起動させたものだったのです。ノーマッドが彼らの周りで爆発する直前、2人は最後の抱擁とキスを交わします。

地球では、アルフィーは無事に着陸し、他の人工知能たちとともにノーマッドの破壊を祝って、微笑むのでした。

映画『ザ・クリエイター/創造者』の結末を解説

「ザ・クリエイター/創造者」の正体と計画

『ザ・クリエイター/創造者』

発達した人工知能の開発者「ザ・クリエイター/創造者」、「ニルマタ」の正体はマヤの父親で、マヤは父の死後、2代目の「ザ・クリエイター/創造者」、「ニルマタ」となりました。

マヤはAIコミュニティに対して強い感情を抱いていました。なぜなら、彼らは彼女を受け入れて世話をしてくれたからです。

マヤの計画は、AIを根絶しようとするアメリカ軍の宇宙ステーション・ノーマッドを完全に破壊することでした。マヤの目標は、シミュラントを解放することだけではありません。アルフィーの存在と能力を組み合わせて、AIコミュニティが反撃できる方法を作り出すことでもありました。

マヤがアルフィーを創り出したことは、進化の次の段階を意味します。以前のAIは一定の機能の単なるコピペでした。それに対してアルフィーの精神的な進化と能力の成長は、人類とシミュラントの間の隔たりを埋めることになるのです。

マヤの正体については、アメリカ軍は彼女がニルマタの関係者であることを知っていました。ノーマッドからの攻撃による爆発に巻き込まれて、マヤは昏睡状態に陥り、5年間その状態が続いていたのです。

ジョシュアとアルフイーは彼女に別れを告げて彼女の生命維持装置を切り、彼女に安息をもたらしました。

しかし、マヤは本当に死んでしまったのでしょうか? 映画では、人間の脳の内容のコピーが存在する限り、誰も本当に死なない可能性が示唆されています。ハウエル大佐は脳の内容をフラッシュドライブにダウンロードしていました。

マヤの精神は、彼女の記憶と姿を持つAI・シミュラントを通じて、他の方法で生き続けられます。アルフィーがマヤに似たシミュラントに彼女の脳の内容をフラッシュドライブからアップロードして起動したことで、ジョシュアは短い間ですがマヤと再会することができました。

ジョシュアがAIについての考え方を変えた意味

『ザ・クリエイター/創造者』

ジョシュアはもともとシミュラントは本物の人間ではないと考えていました。誰も彼の発言にまっこうから反対しませんでしたが、アルフィーとの交流で彼は考えを変えます。

ジョシュアは、アルフィーが感情豊かで優しく、人間やシミュラントを守ろうとする姿を見たことで、彼女に対する感情的な結びつきが生まれ、自分の最初の信念から逸脱していきます。

ジョシュアがAIについての考えを変えたことは、人々が以前の偏見を批判的に見直す可能性があることを示しています。

ジョシュアがアルフィーを愛するようになったことは、彼女が自分の娘のようになったことだけが原因ではなく、アルフィーの愛に対する決意と信念によるものであり、人間の進化と、憎むのではなく愛する能力を示しています。

アルフィーの能力が持つ意味

『ザ・クリエイター/創造者』

アルフィーの持つ能力は独特です。アルフィーはコードのコピペではなく、自ら感情を持つばかりでなく、他者への感情移入もできます。さらにあらゆる種類のテクノロジーを制御する能力を発展させることができる、進化するシミュラントです。

これは人工知能にとっては重要なことで、人工知能の機能の発達に大きな貢献となります。

アルフィーを複製したり、彼女のコードを研究したりすることで、シミュラントの発達が助長されます。アルフィーはAIの未来の次の段階なのです。彼女の独特の機能は、AIのコミュニティーがノーマッドのような脅威から自衛する能力を得る、ゲームチェンジャーです。

こういった進歩は、シミュラントと人間の社会の関係にも変化をもたらします。

すでにAIが社会に受け入れられているニュー・アジアにおいて、アルフィーの存在は人間との関係や仕事などの日常生活の様々な分野で、AIの地位をさらに向上させる役割を果たす可能性があるのです。

ノーマッドの脅威がなくなり、アルフィーの存在はAIに対する考え方や世界における地位を変え、AIがさらに発達する可能性を開きます。しかし、それと同時にAIが力を持ちすぎるという最初の問題も再燃する可能性があります。

ハウエル大佐が、マヤについてジョシュアを騙した理由

『ザ・クリエイター/創造者』

ハウエル大佐の目標はただ一つ、どんな犠牲を払ってでも、すべてのAIを破壊することです。

ハウエル大佐にとって、マヤの運命についてジョシュアに嘘をつくことは、必要悪にすぎません。

ハウエル大佐は、敵に対して愛情をいだくようになったジョシュアを馬鹿にしていたかもしれませんが、ジョシュアのマヤに対する感情的なつながりを自分の目的にちゃっかり利用しています。

ハウエル大佐は、マヤの開発した新兵器を手に入れる唯一の方法がジョシュアを通じてであることを知っていました。ジョシュアは、マヤを見つけるために必要なことを何でもしようと決意していたからです。

しかし、これらの特殊な事情が、最終的にはお馬鹿な部下も加わってハウエル大佐に逆効果に働き、彼女はそのツケを支払うことになりました。

映画『ザ・クリエイター/創造者』の続編は?

『ザ・クリエイター/創造者』

ノーマッドが破壊され、アルフィーが生き延びたことで、AIのコミュニティーが本格的に反撃する『ザ・クリエイター/創造者2』の可能性も考えられます。

巨額の費用を掛けた宇宙ステーションを破壊されたアメリカも黙ってはいられません。必ず反撃があります。

続編では、より強力な兵器を開発したアメリカとAIとの闘いが描かれる可能性があります。

ニュー・アジアに受け入れられ、AIの解放のために戦い続けるアルフィーの未来を見てみたいです。

映画『ザ・クリエイター/創造者』の続編は、アルフィーの人生の次のステップを描き、彼女の力がAIの未来に与える影響や、AIの社会の新たな展開を追求することができます。

現時点では、ギャレス・エドワーズ監督は「続編の計画はない」と断言しています。とは言え、もし続編が製作されるようであれば、そのもとになる世界観が充分用意されていることは間違いありません。

QooQ