インタータイトルとは
インタータイトルは、映画のシーンの間に挿入されるテキスト画面で、観客に物語の進行やキャラクターの感情を伝える役割を果たします。
インタータイトルは、サイレント映画時代の主要な情報伝達手段でした。
インタータイトルは、映画に音声が加わったことで衰退しましたが、現在でも特殊な効果を狙ってしばしば用いられています。
スーパーやキャプションとの違い
画面全体が字幕であるインタータイトルに対して、映像の上に重ねて表示される簡潔な字幕は「スーパー」や「キャプション」と呼ばれます。
インタータイトルの役割
サイレント映画は、音声が存在しないため、視覚的な情報とテキストに頼らざるを得ませんでした。
このようなサイレント映画において、インタータイトルは、会話の内容やキャラクターの感情を観客に伝え、物語の理解を助ける役割を果たしています。
このようなインタータイトルの役割の例としては、会話の伝達、キャラクターの内面のモノローグ、場所や時間の指定、物語の進行などがあげられます。
また、フォントや背景のデザインを物語の雰囲気にあわせて異なるものを使用することも行われました。
トーキー以降のインタータイトル
インタータイトルの役割は、映画の進化とともに変化しました。
音声映画の台頭により、テキストに依存する必要が減少し、映像と音声が物語の主要な伝達手段となりました。
現代の映画では、インタータイトルはまれにしか見られません。
ですが、アート映画や一部の作品で昔の映画のような効果を出す要素として使用されることがあります。
また、テレビ番組やウェブシリーズでも、テキストを用いて物語を補完することがあります。
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