【映画用語】インタータイトルとは

2023年9月14日木曜日

映画用語

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Anna Marie・ベルリン・リポート
インタータイトルとは、サイレント映画で物語や場面の状況説明、人物のセリフなどを表示する字幕の画面です。この記事では、インタータイトルについて詳しく解説し、映画の歴史におけるその役割について紹介します。 ※この記事は映画用語集の一項目です。

インタータイトルとは

インタータイトルは、映画のシーンの間に挿入されるテキスト画面で、観客に物語の進行やキャラクターの感情を伝える役割を果たしました。これはサイレント映画時代の主要な情報伝達手段でした。

インタータイトルは映画に音声が加わったことで衰退しましたが、現在でも特殊な効果を狙ってしばしば用いられています。

画面全体が字幕であるインタータイトルに対して、映像の上に重ねて表示される完結な字幕は「スーパー」や「キャプション」と呼ばれます。

インタータイトルの役割

サイレント映画は、音声が存在しないため、視覚的な情報とテキストに頼らざるを得ませんでした。

インタータイトルは会話の内容やキャラクターの感情を観客に伝え、物語の理解を助ける役割を果たしています。

このようなインタータイトルの役割の例としては、会話の伝達、キャラクターの内面のモノローグ、場所や時間の指定、物語の進行などがあげられます。

また、フォントや背景のデザインを物語の雰囲気にあわせて異なるものを使用することも行われました。

トーキー以降のインタータイトル

インタータイトルの役割は映画の進化とともに変化しました。

音声映画の台頭により、テキストに依存する必要が減少し、映像と音声が物語の主要な伝達手段となりました。

現代の映画では、インタータイトルはまれにしか見られません。

ですが、アート映画や一部の作品で昔の映画のような効果を出す要素として使用されることがあります。

また、テレビ番組やウェブシリーズでも、テキストを用いて物語を補完することがあります。

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