第4話「TVAの心臓」のネタバレあらすじ
第3話の結末でシルヴィによってラヴォナとともに時の果てに追放されたミス・ミニッツは、ラヴォナの過去の真実を彼女に明かしました。数世紀前(あるいは何千年も遡るかもしれない昔)の「在り続ける者」との会話を見せられて、ラヴォナは自分が以前にTVAで裁判官としての地位を持っていたことはもちろん、TVAの指導者の地位さえ約束されていたことを知ります。
ラヴォナはマルチバース戦争で重要な役割を果たしただけでなく、在り続ける者の軍勢の指揮官でもあったのです。TVAの標語である「とわに時を いつでも」というフレーズは、彼女と在り続ける者との会話の言葉でした。
しかし、戦争に勝利した後、在り続けるものはラヴォナを含む誰もかれもの記憶を消去し、彼と並んで統治する人物が出現する可能性を根絶やしにしました。在り続ける者に利用されただけだったことを悟ったラヴォナは、TVAを乗っ取るためミス・ミニッツと手を組むことにします。
一方、TVAにはヴィクターが到着し、すぐにO.B.のもとへ連れて行かれます。2人はそれぞれが自分たちの創作に大きな影響を与えた人物に出会ったことに驚き、つかの間のブロマンスの時間を楽しみます。
シルヴィが2人を現実に引き戻し、O.B.が時間織り機を改良するのに必要なパーツをヴィクターが持っていることが明らかになりました。
しかし、時間織り機の近くの放射線は、第1話でメビウスが近づいたときよりもはるかに悪化しています。前回皮膚が溶けそうになったメビウスは、今度は別の人が行くように求めます。
O.B.とヴィクターが装置を作っている間、メビウスはさりげなくロキとシルヴィに、皆でパイを食べに行こうと提案します。彼の軽薄な態度に対してシルヴィの怒りが爆発しました。
シルヴィは、メビウスがX-5や自分と違って、自分自身の人生やタイムラインを調査していないことを指摘します。メビウスは分岐したタイムラインとのつながりがないばかりか、積極的にそれを回避しているようです。
メビウスの過去と出自は、シーズン1から謎に包まれていました。最後の2つのエピソードでその重要性が強調されていることから、近いうちにその答えは明らかになることでしょう。
腹を立てながらもシルヴィは何故かパイの自販機のある休憩室にやって来ます。休憩室で彼女とロキは、TVAをどのように扱うかについて議論になります。
この話し合いは、同じ変異体でも、それまでの人生によって考え方の違いが生じている良い例です。
辛酸を嘗め尽くしたシルヴィは、すべてを焼き尽くし、ゼロからやり直すことが必要だと思っています。多くの未解決の問題があり、システムは腐敗しきっているからです。
一方、ロキが主張するように、確立されたものを保持することは、すべてを完全に壊す以上に、より長く、より安定した変化を提供する可能性があります。
ですが、すでに存在するものを修復するほうが、一からやり直すよりはるかに多くの時間と労力を必要とします。シルヴィはTVAをいかなる形でも指導するつもりはなく、多くの面で彼女は本当に混沌そのものです。
シルヴィが自分は神を演じるつもりはない、と言うと、ロキは彼女に「私たちは神だ」と思い出させました。
TVAの指令室では、ギャンブル判事がハンター・B-15にドックス将軍と彼女の部下たちと話し、意見を変えるよう説得することを頼みます。ギャンブル判事は、B-15の情熱的なスピーチが彼女の意見を変えたことを明かし、同じようにドックス将軍の心を動かせるのではないかと思っています。
B-15は拘置所でドックス将軍に訴えかけ、特にラヴォナがやってくることを考慮に入れて、TVAのために再び共に戦うよう説得しようとしました。
しかし、ドックス将軍はB-15の申し出をすんなり受け入れることができません。仕方なくB-15は拘置所を後にします。
やがてミス・ミニッツの手引でラヴォナが拘置所に侵入し、ドックス将軍と彼女の部下たちを自分の味方にしようと説得を試みます。しかし、ラヴォナの狙いが権力掌握にしかないことを見抜いたドックス将軍は、協力を拒絶します。
ドックス将軍の部下は皆、彼女を支持しますが、ハンター・X-5/ブラッド・ウルフだけはラヴォナの側につきます。X-5はタイムラインでの映画スターの人生に戻りたいという願望があることを、ラヴォナに見透かされたのです。
ドックス将軍もX-5のタイムラインでの生活を知っており、彼をブラッドリーと呼び、タイムラインでの生活が本当に良かったのかと尋ねます。X-5は彼女に答えることができません。
ラヴォナはドックス将軍たちをタイムキューブに閉じ込め、ミス・ミニッツが微笑みながら彼女たちを押し潰すのを見守ります。
その後、ラヴォナたちはヴィクターを探し、X-5がD-90を剪定した後に彼を捕まえました。ミス・ミニッツはTVAのシステムを制御し、時間織り機を修復しようとするO.B.たちの活動を妨害します。
TVAの機能が麻痺して、シルヴィはエレベーターに閉じ込められ、ドアをこじ開けると、第1話の過去のロキが彼女の前に現れました。
事情を知らないシルヴィが唖然とする目の前で、第4話のロキが彼を剪定して第1話の結末に彼を送り返します。
第1話の結末で鳴っていた電話の音は、O.B.からの電話でした。
O.B.は、ミス・ミニッツをオフラインにするためにシステムを再起動させると言います。これによってTVAの安全システムも一時的に失われるため、ロキとシルヴィはTVAのなかでも魔法を使えるようになりました。
システムがダウンすると、ロキとシルヴィはヴィクターを取り戻すために素早く行動を起こします。シルヴィはX-5に魔法をかけて、彼にラヴォナを剪定させました。
ロキたちはヴィクターを解放し、爆発寸前の時間織り機に駆けつけます。ヴィクターの時間のオーラをスキャンすると、爆風扉がついに開きました。しかし、時間織り機の状態は、O.B.が創造した以上に悪化していました。
メビウスはもう行きたくないため、最初ロキが時間織り機を修理に行こうと志願します。しかし、ヴィクターが、何か不測の事態が起きたときに対処できるのは自分だけだと言って、自分が行くことを申し出ました。
ヴィクターは第1話でメビウスが着用した防護服を着て、次のように自分に言いきかせます。
「勇敢になる時だ」
しかし、それは瞬時に打ち消される偉大な英雄的瞬間でした。ヴィクターが扉からプラットフォームに一歩足を踏み出すと、強力な放射線によってヴィクターは一瞬にしてスパゲッティに変わってしまいました。
最後の希望が消え、ロキやシルヴィ、ウロボロス、メビウスたちは時間織り機が完全に不安定化し、爆発するのを目にするしかありませんでした。
第4話「TVAの心臓」の結末を解説
O.B.たちは、「スループット・マルチプライヤー」を設置することで、大量の新しい分岐を処理できるように時間織り機のリングを拡張する計画でした。
しかし、時間織り機はこの装置が設置される前に過負荷になり、MCU全体のタイムラインが爆発しました。
時間放射線があまりにも強力になったため、織り機を安定させるための時間が足りなかったのです。
「スループット・マルチプライヤー」を持ったヴィクターは、通路に一歩足を踏み出した瞬間、スパゲッティと化して、消滅してしまいました。ロキと彼の仲間たちは、第4話の終わりにタイムラインとTVA全体が壊滅するのを見守ることしかできませんでした。
ロキは死んだのでしょうか?
全タイムラインが大量の時間エネルギーと放射線で爆発したことから、TVA全体が完全に破壊され、その中にいたすべての人々も消滅した可能性が非常に高いように見えます。
ロキと彼の仲間たちの奮闘にもかかわらず、彼らが防ごうとした大惨事が現実のものとなったのです。このため、『ロキ』シーズン2の登場キャラクター全員が第4話で絶命したように見えました。
ラヴォナは、時間織り機が完全に崩壊する前に、ドックス将軍と彼女の部下たちを殺しています。ドックス将軍がラヴォナやミス・ミニッツに協力することを拒否したため、ラヴォナはタイムキューブ生成機を使用してドックス将軍とその兵士たちを押しつぶしました。
唯一の生存者は、以前のタイムラインで俳優としての生活を楽しんでいたX-5/ブラッド・ウルフで、彼はラヴォナに加わることに同意しました。
その後ラヴォナはシルヴィによって操られたX-5によって剪定されています。ラヴォナを剪定した後の彼の行方は第4話では不明です。
神聖時間軸が復活する可能性はありますか?
神聖時間軸が壊れたままではMCUが終了してしまいますから、MCUのタイムラインは今後の展開で復元されることは確実です。ただし、MCUのタイムラインを修復する具体的な手段は第4話では不明で、非常に曖昧で驚くべき結末が待っています。
『ロキ』シーズン2第4話のクリフハンガーの真の衝撃は、TVAのすべてとその中のすべてのもの(さらに、マルチバースまでも)がもはや存在しないように見えるため、次に物語がどこへ進むか、そして事態をどのように修正するのかが予測不可能であるということです。
タイムライン爆発後のシーズン2の行方は?
『ロキ』シーズン2では、新しい時間ループやパラドックス的な方法を使って、タイムラインと時間織り機を復元する道がまだ残されています。
『ロキ』シーズン2には続きがまだ2話もあるため、思いもつかないどんでん返しが隠されているはずです。
シーズン2の終盤の展開は予告編に隠されていた!
『ロキ』シーズン2の予告編には、第4話までにまだ登場していないシーンがいくつかあります。ハンター・B-15が医者のように見えるシーン、狭い廊下を歩くケイシーのシーン、さらにロキがTVAのジャンプスーツを着ているシーン(時間織り機を安定させるための新たな試み?)などです。
また、ジェットスキー販売店の外でロキが見られるショットもあり、メビウスのタイムラインでの人生が、続きのエピソードで明かされることを予告していました。
シルヴィがメビウスになぜタイムラインの自分の人生を訪れていないのか問い詰めたとき、メビウスは答えられませんでした。第4話でのマルチバースの崩壊により、逆説的にTVAの全員が神聖時間軸で送っていた人生と接点を取り戻す可能性があります。
征服者カーン/在り続ける者は復活しますか?
TVA全体が壊滅したことの他に、第4話で同じくらい驚くべき出来事は、ヴィクター・タイムリーの突然のショッキングな死でした。
ヴィクター=在り続ける者=征服者カーンが、『ロキ』シーズン2第4話以降MCUでどのような未来を持つかについて疑問を持たせる結末になっています。
ヴィクターとO.B.の時間の逆説と、時間とマルチバースに関する2人の知識がどこから来るのかといった謎がまだ存在していることを考えると、ヴィクターは近いうちにMCUでカーンの別の変異体に切り替わる前に再び登場することは確実です。
結局 ヴィクター・タイムリーは死んだのですか?
ヴィクター・タイムリーが第4話の結末で時間放射線による非常に過酷で劇的な死を遂げたにもかかわらず、これがヴィクター・タイムリーの最後ではありません。
ロキ、シルヴィ、およびその仲間たちが何らかの形で生き続けるように、ヴィクター・タイムリーも蘇ります。
ただし、MCUにおいてこの放射線がタイムリーにどのように影響を与えたかについては、第4話では謎に包まれたままです。
タイムリーは放射線の影響で何らかの形で変化し、彼が在り続ける者や征服者カーンの新たなバージョンに進化する過程へのステップとなっています。