【MCU】シャーリン(シャン・チーの妹)について徹底解説!

2021年9月1日水曜日

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シャーリン、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
この記事では映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で初めて登場したシャン・チーの妹・シャーリン(夏令)というキャラクターについて詳しく解説します。特にこの記事ではシャーリンの能力や武器、性格、マーベルの原作にも焦点を置きました。

シャーリンの基本情報

シャーリンは映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)の主人公・シャン・チーの妹、ヴィラン・ウェンウー/マンダリンの娘です。 原作マーベル・コミックスからシャン・チーに関連する複数のキャラクターの要素を取り入れて作られた、MCU独自のキャラです。

シャーリン略歴

誕生から2020年代前半まで

シャーリンは2000年前後に父・ウェンウー/マンダリンと母・イン・リーの間に生まれました。

幼少期をテン・リングス宮殿で過ごしたシャーリンは武術に興味を示しますが、女の子なので習わせてもらえません。

しかし、密かに独学で武術を習得したシャーリンは、成長して父のもとを去ります。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

シャーリン、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

2020年代前半、シャーリンはマカウでファイト・クラブを経営して成功を収めていました。そこに子どものときにアメリカに渡ってから音信不通だった兄・シャン・チーがやってきます。

シャン・チーをそこへ呼び寄せたのは父・ウェンウーでした。亡き妻・イン・リーの声が聞こえるウェンウーは、シャン・チーとシャーリンがイン・リーからもらったネックレスを使って神話の街・ターローに行こうとしていたのです。

シャーリンとシャン・チーは、母親は死んだはずである、と反対します。しかし、ウェンウーは言うことを聞かず、神話の街を破壊してでもイン・リーを助けに行く覚悟です。

シャーリンはシャン・チーたちとともにテン・リングスから脱出して神話の街に一足早く着きました。シャーリンは神話の街を守る伯母・叔母・イン・ナンらとともにテン・リングスと戦います。

戦いの途中で意図せず怪物を解き放ってしまったウェンウーは、怪物に魂を吸い取られて命を落とします。シャン・チーたちは力を合わせてこの怪物を倒し、神話の街に再び平和が訪れました。

シャーリンはウェンウー亡き後も中国に残って彼のテン・リングスの組織を率いることになります。

シャーリンの能力

  • 卓越した武術
  • 剣術の心得もある
  • 卓越したアクロバット
  • 2カ国語(中国語、英語)を流暢に話せる
  • ファイト・クラブを開業して成功するほどの商才、リーダーシップ

シャーリンはほとんど独学ですが、卓越した徒手武術や剣術の心得があり、その技量は兄・シャン・チーに勝るとも劣りません。マカウのファイト・クラブではシャン・チーを打ち負かしたほどです。

武術の修行に励んできたシャーリンは、卓越したアクロバット能力があります。

語学にも堪能で、母国語である中国語に加えて英語を流暢に話せます。

マカウのファイト・クラブを立ち上げて大儲けをしていることから、彼女は商才があることも確実です。このリーダーシップは、父が亡き後のテン・リングスの組織の頂点に立ったことで、今後も大いに発揮されると思われます。

シャーリンの武器

シャーリン、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
  • 縄付き短刀(龍のウロコ)

徒手武術を最も得意とするシャーリンですが、剣術などの心得もあります。

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のクライマックスの戦闘では、縄付き短刀を使って戦います。

この短刀は、神話の街を守る龍のウロコから作られたものです。

シャーリンの性格

シャーリンは独立心の強い性格です。武術をほとんど独学で習得したり、若くして父親のもとを去って独立したりしたことに彼女の性格が表れています。

シャーリンはさっぱりした性格で昔のことをしつこく恨むようなことはありません。武術を習わせてくれなかった父や、自分を置いてアメリカへ渡った兄・シャン・チーのこともすぐ許しています。

さらに計画を綿密に練る彼女の性格は、テン・リングスからの脱出や組織の運営で発揮されています。

原作マーベル・コミックスのシャーリン

マーベル・コミックスにはシャーリンに直接該当するキャラは存在しませんが、シャン・チーの妹にあたるキャラは複数存在します。

マーベル・コミックスではシャン・チーの父であるフー・マンチューには娘が二人います。

ファー・ロー・スエはサックス・ローマーの小説にも登場して昔から知られるフー・マンチューの娘です。マーベル・コミックスではフー・マンチューは自分の若返りに使うため彼女やシャン・チーの血をとることをデス・ディーラーに命じます。

コミックのフー・マンチューにはさらにシャン・チーの異母姉妹になるエズメイ(別名:シスター・ダガー)という娘がいます。エズメイはフー・マンチューの秘密結社・ファイブ・ウェポンズ・ソサイエティのリーダーのひとりです。

エズメイはシャン・チーがファイブ・ウェポンズ・ソサイエティの最高指導者になることに協力しており、MCUのシャーリンに最も近いキャラクターと言えます。

一方、コミックのマンダリンの娘でチェン・バオ・ユーというキャラクターも父親に反抗して自分の地下組織を立ち上げています。この点はマカウでファイト・クラブを立ち上げたシャーリンと共通です。

コミックのマンダリンにはサーシャ・ハマー(別名:デトロイト・スティール)という娘もいます。

このようにMCUのシャーリンは、マーベル・コミックスのフー・マンチューやマンダリンの娘たちの様々な要素を取り入れて作られたキャラクターです。

シャーリンを演じる女優・声優

シャーリンを演じる女優:メン・ガー・チャン

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『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のシャーリン役を演じるメン・ガー・チャンはこの役が映画デビューとなります。1987年4月22日に南京で生まれたメン・ガー・チャンは、舞台やミュージカルの女優として活動してきました。

映画は未経験の彼女が中国語と英語が話せる女優を募集していると聞いたのでセルフテープを送ったら、それがシャーリン役の募集でした。シム・リウとのスクリーンテストで初めてMCUの『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のオーディンションであることに気づいたそうです。その5日後、弁護士を通じて送られてきた長いメッセージの終わりには「マーベル・ユニバースにようこそ」と書かれていました。

しかし、マーベル・スタジオの機密保持のため、オーディションに合格したことはしばらく両親にも内緒にしていたとか。今では、お父さんが彼女のアクションフィギュアを買い漁って、棚でさまざまなポーズにして並べているほどです。

マーベルの大ファンであるメン・ガー・チャンは一番好きなヒーローにアントマンをあげています。

シャーリンのキャラについては、タフで冷たく近寄りがたい外面にもかかわらず、内面の深い部分は感じやすく傷つきやすい、とfansidedのインタビューで語っています。

シャーリンの声優は内田真礼

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の日本語吹き替え版でシャーリンの声を担当するのは、アニメ『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花役で知られる内田真礼です。彼女は歌手や女優としても活躍しています。

内田は映画.comに寄せたコメントでシャーリンの役柄について「アクションシーンもたくさんあるのですが、彼女の凛とした佇まいや、強さはとてもかっこいいです!」と感想を述べました。

新しいヒーロー・シャーリンの今後に期待

この記事では映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で初めて登場したシャン・チーの妹・シャーリン(夏令)というキャラクターについて詳しく解説しました。

映画のポスト=クレジット・シーンでテン・リングスのリーダーになったシャーリン。

「テン・リングスは帰ってくる」と映画の結末で予告されており、テン・リングスとシャーリンの今後の活躍が楽しみですね!

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