ターローの概要
- 行き方:中国奥地の竹林を抜けたところにある滝から入る
- 名所:ダーク・ゲート
- 珍しい動物:鳳凰、麒麟、渾沌(モーリス)
- 重要人物:イン・ナン、イン・リー
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のターローは地球と境界を接するマルチバースのなかの異次元の世界の村です。村の周囲は緑豊かで、鳳凰、麒麟(キリン)、九尾の狐、渾沌といった中国神話に登場する伝説の生き物たちが平和に暮らしています。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の主人公・シャン・チーの母・イン・リーはこの村で生まれました。彼女の姉妹・イン・ナンは現在もこの村に住んでいます。
ターローは中国奥地にある滝を通じて地球から入られます。ターローにはさらに別次元と境界になるダーク・ゲートがあり、その向こうに閉じ込められている魔物がドゥエラー・イン・ダークネスです。
ターローへの入り口はうっそうと茂る竹林で阻まれています。ここを通る道は年に一回、清明節の日(毎年4月5日前後)に開きます。また竹林が動くタイミングに合わせて生じる空間を巧みに通っていくことも可能です。
ターローの歴史
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のあらすじとネタバレ解説は以下の記事をご覧ください。
古代
何千年も前、平和なターローの村を「魔物」ドゥエラー・イン・ダークネスが襲い、地球の世界に侵入しそうになりました。
ターローの指導者たちは最強の戦士たちを集めてドゥエラー・イン・ダークネスに対抗。彼らは「聖なる守護者」ザ・グレート・プロテクターと呼ばれるドラゴンに助けられ、ドゥエラー・イン・ダークネスをダークゲートの後ろに封じ込めることに成功します。
それ以来、ターローの人たちはダークゲートを守護してきました。
20世紀
1996年、ターローが中国神話に伝わる不老長寿の場所であると考えたテン・リングスの首領・ウェンウーは永遠の生命を求めてターローを目指します。
しかし、彼はターローとの境界に茂る竹林に行く手を阻まれました。竹林のなかをさまようウェンウーはターローを守るイン・リーと出会い、2人は恋に落ちます。
ウェンウーと一緒に暮らすため、イン・リーはターローの村を去ることに。彼女と結婚したウェンウーは家族との時間を大切にするため、テン・リングスを封印します。
21世紀:ターローの戦い
それ以来ウェンウーとイン・リーは、シャン・チーとシャーリンの2人の子どもを授かり幸せに暮らしていました。しかし、ウェンウーの昔の敵がイン・リーを殺したため、ウェンウーは息子・シャン・チーを暗殺者に教育、アメリカへ復讐に送り込みます。シャン・チーはそのまま父と連絡を断ってアメリカで成長しました。
2020年代前半、ウェンウーはターローから救いを求めるイン・リーの声が聞こえるようになります。ダークゲートの向こうにイン・リーが閉じ込められていると思い込んだウェンウーは彼女を救出するためシャン・チーとシャーリンを呼び寄せます。
ターローの平和を乱すことに反対するシャン・チーたちをウェンウーは牢屋に閉じ込めました。しかし、シャン・チーたちは脱出してターローに駆けつけ、急を知らせます。
2024年清明節の日、手下のテン・リングスを引き連れたウェンウーがターローを襲撃。ダークゲートに損傷を与えたウェンウーはドゥエラー・イン・ダークネスを解き放ってしまい、魔物に魂を吸い取られて死亡します。
しかし、ウェンウーからテン・リングスを引き継いだシャン・チーは湖に潜んでいたグレート・プロテクターに助けられ、ドゥエラー・イン・ダークネスを見事に打ち倒しました。
原作マーベル・コミックスのターロー
原作マーベル・コミックスでターローの村は、1980年11月に出版された『Thor(原題)』#301で初めて登場しました。
コミックにおけるターローは、ソーの故郷・アスガルドと同じく神の領域に所属し、地球に隣接するポケット次元に分類されています。
『Thor(原題)』#301のターローは、「the highest of the 36 heavens of the gods of chinese legend」と呼ばれています。このことからターローが道教の三十六天の最高位に位置する大羅天をモデルにしていることが明らかです。
コミックのターローには中国神話の仙人にあたるシィェン(Xian)と呼ばれる種族が住んでいます。
緑豊かな神話の村・ターローの将来
この記事では映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の決戦場となる村・ターローについて解説しました。
シャン・チーたちの活躍で平和を取り戻した緑豊かな神話の村・ターロー。亡き母の故郷であるこの村をシャン・チーが再び訪れる日は遠くないことは確実です。
一方、ダークゲートの向こうは魔物が潜む次元……。ターローの村はフェーズ4以降のMCUで重要な役割を果たす領域となると思われます。