【最新情報】ケヴィン・ファイギ「シャン・チーは将来に大きな影響を与える」
2021年9月に一般公開された映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でMCUに初登場を果たしたばかりのシャン・チー。
2021年8月20日(現地時間)マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は米Screenrantへの取材に「シャン・チーは他のヒーローたちと同じくMCUの将来に大きな影響を与える」と語りました。
一方、シャン・チー役を演じたシム・リウは2021年8月27日(現地時間)、The Hollywood Reporterへの独占インタビューで、「(次にシャン・チーを演じる仕事の話は)まったくありません」と語っています。
マーベル・スタジオ、シャン・チーは「新たなアベンジャー」
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2021年9月3日の封切りにあわせてマーベル・スタジオが公開した15秒のスポットで、シャン・チーはアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウやソーと並ぶ「新たなアベンジャー(NEW AVENGER)」と紹介されています!
MCUのシャン・チーの人生
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』までのシャン・チーの人生
シュウ・シャン・チー(漢字:徐尚氣)は1990年代後半か2000年代初頭に中国で生まれました。幼少時より父親・ウェンウー/マンダリンから武術を母親から気を操る術を学んでいます。
さらに7歳のときに母親を殺されてから、復讐に燃える父親によって暗殺者としての厳しい教育を受けました。
14歳になったシャン・チーは、ウェンウーから初めて人を殺すことを命じられ、アメリカにやってきます。ターゲットである母親の暗殺者のひとりを殺したシャン・チーはそのまま父親のもとを離れ、アメリカで生活を始めました。
アメリカの高校に入った最初の日、シャン・チーは彼をからかうクラスメートから彼をかばってくれたケイティと仲良くなり、2人は親友となります。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』におけるシャン・チー
アメリカに来てから10年後、シャン・チーはケイティとともにサン・フランシスコのホテルでバレーサービスをしています。バレーサービスとは高級ホテルやレストランが提供する、来場者の車を駐車場と入り口の間で回送するサービスです。
ある日、バスのなかでウェンウーの暗殺者に襲われたシャン・チーは自らの過去と向き合うため、妹のいるマカウを訪れます。
マカウで妹や父・ウェンウーと再会したシャン・チーは、そのままウェンウーのヘリコプターで生まれ育った中国奥地にあるテン・リングスの本拠地に案内されます。神話の街・ターローから妻が助けを求めて自分を呼んでいる、と信じるウェンウーは神話の街を襲撃する計画です。
この計画に反対するシャン・チーは妹たちとともにテン・リングスから脱出、神話の街に向かいます。神話の街で伯母・叔母や村人たちと力を合わせたシャン・チーは、ウェンウーと彼が解き放った怪物に立ち向かうのでした。
MCUのシャン・チーの家族
- 父:シュウ・ウェンウー(徐文武)/マンダリン(トニー・レオン)
- 母:イン・リー(ファラ・チェン)
- 伯母・叔母:イン・ナン(ミシェル・ヨー)
- 妹:シュウ・シャーリン(徐夏令)(メン・ガー・チャン)
シャン・チーの父・ウェンウーは1000年以上前の中国で無限の力を持つ10個の腕輪(テン・リングス)を手に入れたことから大帝国・テン・リングスを築き後にマンダリンと呼ばれた人物です。
シャン・チーの母・イン・リーは姉妹・イン・ナンと同じく神話の街の古代遺跡を守る女性でした。1990年代後半にそこを征服しようとしたウェンウーと戦い、彼を打ち負かします。しかし彼女に一目惚れしたウェンウーは彼女と結婚、2人の子どもシャン・チーとシャーリンを授かります。
シャン・チーの妹にあたるシャーリンは独学で武術を学んでウェンウーのもとを去り、現在はマカウでファイト・クラブを経営しています。
MCUのシャン・チーの能力
- 詠春拳
- 太極拳
- ナイフ
- 杖(棍)術
- 気を操る術
シャン・チーはテン・リングスによって子どものときから徹底的に鍛えられ、強靭で敏捷な身体を持っています。
シャン・チーは素手で戦う徒手武術のエキスパートです。彼の武術には数百年の歴史を持ち、世界で最もよく知られる中国武術のひとつである詠春拳の影響が最も強く見られます。
シャン・チーが母親から習う気を操る動きは太極拳をモデルにしています。
さらに映画のなかではナイフや杖(棍)を使うため、これらの武術の心得もあるようです。
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シャン・チー役を演じたシム・リウは上にあげた動画の1分13秒のあたりで、映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』には詠春拳、太極拳をメインにその他の武術の動きも取り入れた、と語っています。
MCUのシャン・チーの武器
- 杖(棍)
- テン・リングス
シャン・チーは素手で戦うことを最も得意とするため、ほとんど武器は用いません。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では終盤、神話の街の古代遺跡を守る戦いで、龍のウロコを使った杖(棍)を手に戦っています。
さらにウェンウーが死ぬ直前にテン・リングスを彼に託しています。
マーベル・コミックスのシャン・チー
マーベル・コミックスのシャン・チーはスティーブ・エングルハート(原作)/ジム・スターリン(作画)の『Special Marvel Edition』#15(1973年12月)に初登場しました。
シャン・チーというキャラはもともと1972年にマーベル・コミックスがTVシリーズ『カンフー』を漫画化しようとしてワーナー・コミュニケーションズに断られたときに考え出されたキャラです。ワーナーはマーベル・コミックスのライバルであるDCコミックスのオーナーでした。
仕方なく、マーベル・コミックスは作家・サックス・ローマーが創作して第2次世界大戦前から大衆小説や映画で人気のあったヴィラン・フー・マンチューの漫画化権を取得します。
このフー・マンチューの息子としてマーベル・コミックスが独自に創作したキャラクターがシャン・チーです。初期のコミックにおけるシャン・チーの外見は、当時人気のあったカンフー映画のスター・ブルース・リーをモデルにしています。
1980年代にマーベル・コミックスのスタン・リーは、ブルース・リーの息子・ブランドン・リーにシャン・チー役を演じる話を持ちかけたことがありました。
MCUでシャン・チーを演じる俳優・声優
MCUでシャン・チー役を演じるシム・リウは中国ハルビン市出身、カナダ国籍の俳優、スタントマンです。
日本語吹き替え版声優は、『この世界の片隅に』や『進撃の巨人』などで知られる細谷佳正です。
細谷はシャン・チー役を演ずるシム・リウについて映画.comに寄せたコメントで「真っ直ぐで情熱的」と称賛。彼の声を演じたことについては、「親しみを感じ、……、共通理解の様なものを得られた気がします」と感想を述べました。
シャン・チーの次作が今から気になる!
この記事ではMCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で初登場したアジア人ヒーロー・シャンチーについて、最新情報も加えてくわしく解説しました。
日本人にとってもシャン・チーのこれからの活躍はとても気になるところ。
このブログでも新しい情報を随時掲載する予定ですので、お楽しみに!