ゼイン・アル・ラフィーアとは
ゼイン・アル・ラフィーアは2004年にシリアで生まれた俳優です。彼は2018年に公開され、同年のカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞したレバノン映画『存在のない子供たち』の主役で映画デビューしました。
ゼイン・アル・ラフィーアの経歴
2004年10月10日にシリアのダルアーで生まれたアル・ラフィーアは2012年にシリア難民としてレバノンに移住、ベイルートのスラムで成長しました。
映画『存在のない子供たち』が製作されたとき、アル・ラフィーアはまだ12歳で俳優としての教育はおろか、文字さえ読めなかったそうです。この映画のゼインというキャラクターは彼にちなんで名付けられました。
2018年後半にノルウェイのパスポートを取得して同地に落ち着いたアル・ラフィーアは生まれて初めて学校に通い始めます。
『存在のない子供たち』の監督を務めた女優のナディーン・ラバキーによればノルウェイでアル・ラフィーアは子どもらしさを取り戻したそうです。彼はナイフをおもちゃにしてゴミのなかで遊ぶのでなく、公園で遊び読み書きを習えるようになりました。
映画『存在のない子供たち』(2018年)
『存在のない子供たち』における彼の演技は高く評価され、アジア太平洋映画賞男優賞にノミネートされました。さらに2018年の国際アンタリア映画祭で男優賞に輝いています。
ニューヨーク・タイムズは彼の演技を2013年における最高の演技のひとつにあげました。同紙でウェズリー・モリスは「ときどき、それまでの演技がすべて顔色を失うようなパフォーマンスを観て映画館を後にすることがある」と書いています。
ボストン・ヘラルドのジェームズ・ヴェルニエールはアル・ラフィーアを「オリヴァー・ツイストとジェームズ・ディーンをあわせたような」と評しました。
映画『エターナルズ』(2021年)
2019年11月中旬に映画『エターナルズ』でアジャク役を演じるサルマ・ハエックが『エターナルズ』のキャストにアル・ラフィーアが加わることを示唆しました。彼がこの映画のキャストに抜擢されたニュースは、翌年1月にあらためて確認されています。
映画『エターナルズ』の撮影は2019年11月初旬からカナリア諸島で行われており、2020年1月には英国での撮影が行われています。
映画『エターナルズ』におけるアル・ラフィーアの役の詳細は2021年10月の時点で不明です。
公式予告編には、海岸でデヴィアントに襲われた少年がエターナルズのひとり・キンゴに助けられるシーンが見られました。おそらくこの少年がアル・ラフィーアであると思われます。
映画『エターナルズ』のネタバレも含めたあらすじの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。