結末でシルヴィが持っていたものは何?
『ロキ』シーズン2第2話の最後の場面で、シルヴィはマクドナルド・ブロクストン店の外で車のボンネットに座って何かを手に持ち、それを見つめています。
ロキに加わらないことを選んだシルヴィは、自分が生活する分岐したタイムラインに戻りましたが、この場面から、シーズン1の終わりで在り続ける者を倒した際に手に入れた何かを持ち続けていることが明らかになります。
シルヴィが手にしているのは、在り続ける者のところで手に入れたテンパッドです。これはおそらくTVAの標準版よりも強力な能力を持つ、超高度なバージョンです。
このシルヴィが持っているテンパッドが、『ロキ』シーズン2が続く中で大きな役割を果たすことは明らかです。特に第1話の終わりから、シルヴィは未来のロキと再びTVAで出会うことが分かっています。
シルヴィはマクドナルドで働き続けてつかの間の自由を楽しむかもしれませんが、ロキは未来に移動した際にシルヴィを見ています。したがって、シルヴィは近いうちにTVAに戻ることになり、その際にこのテンパッドは非常に便利な武器になります。
シルヴィがロキに対して腹を立てている理由
『ロキ』シーズン2第2話の終わりで見られたように、シルヴィはロキと会いたいわけでも話したいわけでもありませんでした。
これは、『ロキ』シーズン1のフィナーレで、ロキがシルヴィの側につかなかったためです。
ロキはシルヴィが望んでいたように在り続ける者を倒すことに同意しませんでした。ロキは在り続ける者の変異体たちの脅威について、シルヴィ以上に心配していたのです。
しかし、シルヴィはTVAがマルチバースの安全に必要であるというロキの考え方に同意できません。それにはシルヴィなりの理由があったからです。
シルヴィはTVAから逃げ続け、世界の終わりのようなイベントの直前に隠れ続け、剪定される危険に常にさらされていた一生を送ってきました。
今、シルヴィはついに自由を手に入れ、自分の望むことができる生活を送っています。そのため、この新しいエピソードで、ロキとシルヴィの間には大きな亀裂が生まれたことが非常に明らかになりました。
ラヴォナ・レンスレイヤーとミス・ミニッツの居場所
『ロキ』シーズン2第2話では、ラヴォナ・レンスレイヤーはまだ行方不明であり、TVAのモニターに彼女のテンパッドの反応が確認されています。
第1話でロキが発見した過去の録音から、ラヴォナ・レンスレイヤーと在り続ける者はパートナーになった可能性が高いです。レンスレイヤーが見つかると、マルチバースに何が起こっているのか、そしてTVAが在り続ける者の変異体の脅威にどう対処すればよいかを発見するのに役立つでしょう。
さらに、今回のエピソードではTVAの高度なAIであるミス・ミニッツもレンスレイヤーに協力していることがはっきりしました。ミス・ミニッツが姿を消したため多くのTVAの業務が停滞しています。
実は『ロキ』シーズン2の予告編で、レンスレイヤーとミス・ミニッツの居場所はすでにわかっています。彼らは過去にいるのです。
予告編でラヴォナ・レンスレイヤーは19世紀末の衣装に身を包んでいました。ミス・ミニッツも同じく予告編で、1893年に行われたシカゴ万博のアトラクションであった観覧車(フェリス・ウィール)を背景に群衆を襲撃している姿が見られます。
重要なのは、ロキとメビウスが在り続ける者の変異体であるヴィクター・タイムリーを見つけるのもシカゴ万博であることで、シーズン2の物語の行く先を示唆しています。
結末で明かされる時間織り機の修復方法とは
ウロボロス/OBは新たに無数に分岐したタイムラインを処理するために、TVAの時間織り機を改造する方法を発見しました。しかし、『ロキ』シーズン2第2話では、爆発を防ぐために遮断されたブラストドアは、それを作った人物である在り続ける者しか開けることができないことが判明します。
システムをオーバーライドする唯一の方法は、ミス・ミニッツの助け以外に、在り続ける者の時間的なオーラに合わせることです。
ビクター・タイムリーが『ロキ』シーズン2の物語に登場する理由はここにあります。彼は在り続ける者の変異体であり、番組の予告編にも、また『アントマン&ワスプ/クアントマニア』のエンドクレジットのシーンにも登場しています。
元のコミックでビクター・タイムリーは時空を移動するカーンの変異体で、1900年代に町と工場を創設するために過去に戻っています。過去で権力基盤を確立して、現代で権力を手に入れるという目論見です。
MCUのビクター・タイムリーも同様の存在で、20世紀の時間旅行についての講演を行う姿が見られます。当然タイムリーはブラストドアを開けるために必要な、在り続ける者と同じ時間的なオーラを持っているでしょう。
在り続ける者が『ロキ』シーズン1の最終回でシルヴィによって倒されたときのセリフ、「またすぐに会おう」が現実になるのです。
ドックス将軍とハンターの計画
最終的に、シルヴィがブラッド・ウルフ=ハンター・X-5に魔法をかけて、ドックス将軍と彼女に忠実であるハンターたちが進める秘密の計画が明らかになります。
TVAの武器庫を占拠したドックス将軍は、TVAの使命に本質的な変化が生じたことを認めようとはしませんでした。ドックス将軍は、神聖時間軸からの分岐は、すべて剪定されるべきであると考えていたのです。
そのため、ドックス将軍はすべての分岐を一度に爆破する壊滅的な計画を立てました。このため、TVAの残りのメンバーやロキたちには彼女を止める時間はほとんどありませんでした。
ドックス将軍が分岐したタイムラインを剪定する方法
シルヴィが在り続ける者を殺したために発生した神聖時間軸の無数の分枝を剪定するために、ドックス将軍はリセット・チャージを持ったハンターたちを次々に送り出します。
リセット・チャージは分岐したタイムラインを消すための時限爆弾のようなもので、シーズン1でも用いられていました。
しかし、TVAはこれまで複数のタイムラインを一度に剪定したことはありませんでした。
剪定された分枝には何が起きるか
タイムスティックやリセット・チャージで剪定されたタイムラインは、時間の終わりにあるボイドと呼ばれる次元に送られます。シーズン1で見られたように、ボイドに送られたものはすべて、アライオスという巨大な雲の生き物に食べられて消滅します。
ハンター・B-15はTVAのモニターで、ドックス将軍たちがタイムラインを破壊するたびに何十億もの命を壊滅させていることを確認しました。
このことは特に、『ロキ』シーズン1の後に形成されつつある新しいマルチバースにとって壊滅的です。
新しい分岐が時間とともに形成される可能性はあるものの、それらのすべての生命と現実が悲劇的に失われ、ボイドで消滅したことは間違いありません。