インディペンデント/インディーズとは
アメリカや日本では大手映画会社が業界の主体を形成しています。
このような国や地域の映画産業で、大手系列下に属さない独立系の映画製作会社・独立プロダクション、もしくは自主制作の小組織を「インディペンデント/インディーズ」と呼びます。
下請けの制作会社でつくった作品を大手が配給することもあるため、どこから「独立系」とみなすかは時代や状況によって様々です。
現代では基本的にMPAや映連など、大手の映画製作者団体に属さない製作会社が「独立プロ」とみなされます。
インディペンデント映画の上映と評価
インディペンデント映画は、映画祭でプレミア上映されることが多く、その後独立系映画館や、現在ではオンラインプラットフォームを通じて観客に提供されます。
一部のインディペンデント映画は、批評家や観客から高い評価を受け、商業的にも成功することがあります。
2023年にはA24(2012年設立)の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がアカデミー作品賞など7部門を獲得して話題になりました。
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日本とアメリカの違い
日本の一般誌などマスコミが「インディーズ」と書く場合、個人資本または小団体による自主制作映画であることが多いです。
一方、アメリカでは、1980年代以降にテレビ放映やビデオ化など二次使用の販売経路を利用して、大手の配給経路に頼らない映画を製作する小規模独立プロが郡出しました。アメリカで「インディーズ」と言うときは、これらの小規模独立プロを指すことも多いです。
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