インターミッションとは
上映時間が長尺の作品において、途中休憩もしくは前編・後編に区切るために設けられた休止時間が「インターミッション」です。
インターミッションの長さは短くて5〜10分程度、長いと10〜20分程度と映画館によって異なります。
この間、観客は劇場内を移動し、必要なものを買ったり、休息をとったりすることができます。
インターミッションの間は、音楽が流れていることが多いですが、広告や次回作品の予告編を上映する映画館もあります。
インターミッションの歴史と現在
インターミッションは映画の黎明期から存在し、映画館で上映される映画が長尺であることが一般的であった時代に広く見られました。
3時間を超える大作映画やインド映画(マサラ・ムービー)では、インターミッションを設けることが多かったです。
しかし、近年では映画の上映時間が短縮され、インターミッションが設けられないことも増えています。
日本ではオリジナルでインターミッションがあっても、休止時間を取らないで連続する映画館もありました。
現在、一部の映画館や特別なイベント上映では、インターミッションが復活しています。これは、昔ながらの映画鑑賞体験を再現し、観客に映画館での特別な感覚を提供するためです。
オーバーチュアとの違い
かつての大作映画の上映では開巻部分に、客の入場時間用に数分の「オーバーチュア=序曲/overture」を付ける作品も多く見られました。
これらの時間帯では主に風景映像が音楽とともに映し出されています。
この序曲の型式は、初期の「ロードショー」上映において、絢爛豪華なムービー・パレス(映画宮殿)でプレミア公開をする際に、観客の入退場時間にあわせて劇場のオーケストラが音楽を奏でていた型式を模したものでした。
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