「ヴェノム2:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のネタバレ! あらすじと登場人物を紹介、結末について考察

2024年12月4日水曜日

SF アクション

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映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
この記事では、映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじと登場人物をネタバレも含めて詳しく解説! あわせて結末の意味についても考察します。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の基本情報

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
  • 原題:Venom: Let There Be Carnage
  • 監督:アンディ・サーキス
  • 脚本:ケリー・マーセル
  • キャスト:トム・ハーディ、ウディ・ハレルソン、ミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリス
  • 公開日:2021年9月14日、イギリス・ロンドンにてプレミア上映
  • 上映時間:1時間37分
  • 製作国:アメリカ

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は、ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントが製作するマーベル・コミックス原作の実写映画。2018年に公開された『ヴェノム』の続編です。

ソニーの展開する「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(Sony Pictures Universe of Marvel Characters, SPUMC)」の2作目になります。

主役のエディ・ブロック/ヴェノム役には、トム・ハーディが続投。監督は、前作のルーベン・フライシャーに代わってモーションキャプチャの第一人者として知られるアンディ・サーキス(「ロード・オブ・ザ・リング」、「猿の惑星」シリーズ)が務めます。

脚本は、前作にも参加していたケリー・マーセル(『ウォルト・ディズニーの約束』、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 』)が単独で担当しました。

ヴェノム2にスパイダーマンは出るでしょうか?

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に、トム・ホランド演ずるスパイダーマンが登場することを期待する人は多かったです。

しかしながら、映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』には結末のポスト=クレジット・シーンでスパイダーマンに言及されるだけで、メインストーリーでスパイダーマンは、一切登場しません。

ポスト=クレジット・シーンからは、「ヴェノム」シリーズはMCUのスパイダーマンとは別のユニバースであることさえうかがえます。

タイトル「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の意味

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

Let there be ~は、「~があらんことを」という意味になる使役動詞のletを使った表現。「使役動詞let+目的語+動詞の原形」で、「目的語に~させる、目的語が~することを許す」という意味です。この表現のthere beは、there is/areと同じ意味で存在を表します。

たとえば、let there be lightは、聖書の有名な「光あれ」という言葉。Let there be no doubtであれば、「疑いが存在しないようにしよう」、つまり「明らかにしよう/はっきりさせよう」ということですね。

Carnageは、一般名詞としては、「大虐殺」という意味であると同時に、地球外生命体・シンビオートの名前でもあります。

そこでこのタイトルには、「大虐殺を起こそう」という意味と、「カーネイジを登場させよう」という2つの意味がかけられていることがわかりますね。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』予告編

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の登場人物・キャスト

あらすじに入る前に、映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のメイン・キャストを簡単に紹介します。見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。

エディ・ブロック/ヴェノム:トム・ハーディ

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

エディ・ブロックは、ヴェノムという名前の地球外生命体・シンビオートに寄生されたジャーナリストです。

エディとヴェノムの関係をサーキス監督は、映画『おかしな2人』(1968年)のウォルター・マッソーとジャック・レモンのコンビにたとえています。

エディの体に閉じ込められたヴェノムは、ヴィジランテ(自警団員)として活躍して、悪人を食べようとウズウズしています。

しかし、それが自分の生活を取り戻したいエディの欲求と激しく対立しているのです。

シンビオートとは

シンビオートとは、人間に寄生する地球外生命体で、寄生された人間はエイリアンの超人的な能力を身につけます

クレタス・キャサディ/カーネイジ:ウディ・ハレルソン

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

クレタス・キャサディは、刑務所に収監されている連続殺人犯で、1作目ではエンドロール後に姿を見せました。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のクレタスは、前作で登場したときとは、容貌が異なっています。サーキス監督によると、この違いは、2つの映画の間の時間の経過を明確にするためだそうです。

今回の映画で、クレタスには、ヴェノムの一部が寄生して赤いシンビオート・カーネイジとなり、サン・フランシスコで大暴れします。

クレタス役を演じるウディ・ハレルソンは、前作の監督・ルーベン・フライシャーが口説いて出演が決定したとか。同監督は、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994年)におけるハレルソンの連続殺人犯役の演技に感銘を受け、「ゾンビランド」シリーズで彼とタッグを組んだこともあって、クレタス役の話をもちかけたそうです。

アン・ウェイング:ミシェル・ウィリアムズ

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

アン・ウェイングは、エディの元婚約者だった法律家/地方検事

前作ではヴェノムが一時的に寄生してシーヴェノムになったことがあるほどヴェノムとの相性も抜群です。

フランシス・バリソン/シュリーク:ナオミ・ハリス

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

フランシス・バリソン/シュリークは、クレタスの少年時代からの恋人で、叫び声で物を破壊する超能力を持っています。

サーキス監督によればフランシス/シュリークは隔離された生活によって心に傷を負った、暗い一面を持つ女性です。

フランシス役を演じるナオミ・ハリスは、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド/007シリーズのイヴ・マネーペニー役で知られています。

マリガン刑事:スティーヴン・グレアム

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

マリガンは、かつてフランシス・バリソンを銃で撃ってシュリークとしての能力を覚醒させてしまった警察官。現在は、クレタスの起こした連続殺人事件の捜査を担当する刑事です。

原作コミックでマリガン刑事は、トキシンというカーネイジから派生したより強力なシンビオートのホストとなります。今回の映画で、死んだと思われたマリガン刑事は、眼が青く光って息を吹き返しており、トキシンが今後「ヴェノム」シリーズに登場する可能性があります。

ダン・ルイス:リード・スコット

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

外科医のダン・ルイスは、前作でエディと別れたあとにアンが付き合い始めた新しいボーイフレンドです。今回の映画ではアンと婚約しており、彼女とともにヴェノムとカーネイジの対決に巻き込まれます。

チェン:ペギー・ルー

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

チェンは、エディのアパートの近所にあるコンビニの女性店主。エディやヴェノムと親しくしています。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:1. 子ども時代のクレタスとフランシス

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

1996年、少年時代のクレタス・キャサディは、孤児院でフランシス・バリソンと恋に落ちました。しかし、フランシスは、レイヴンクロフト精神病院に送られることになってしまいました。

レイヴンクロフトに向かう途中で、フランシスは叫び声を使って逃走を図り、若い巡査であったマリガンを攻撃します。マリガンは、銃でフランシスの眼を傷つけますが、自らも聴覚障害が残りました。

マリガンは、フランシスを殺したと思っていたのですが、フランシスは、彼女の力を防げる別の施設に収容されていたのです

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:2. クレタスにヴェノムの一部が寄生してカーネイジが誕生

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

時代は、現在に飛びます。前作の出来事から1年以上たって、エディ(トム・ハーディ)に寄生したシンビオート・ヴェノムは、地球に適応して生活を楽しみ始めました。

ヴィジランテとして活動したくてウズウズしているヴェノムを抑えながら、ヴェノムのホストであるエディも、自分の生活を取り戻そうとしています。

このようなエディに今や刑事となったマリガンは、連続殺人犯・クレタスのインタビューを依頼します。クレタスは、ブロック以外の人物と話すことを拒否しているというのです。

エディと面会した後、クレタスは、毒物注射によって処刑されることが決まり、エディも死刑執行に立ち会うことになりました。

しかし、クレタスがエディを侮辱したことがヴェノムを怒らせ、クレタスがエディに噛みついたときにヴェノムの一部がクレタスの体内に寄生します

エディは別れた恋人のアンから、彼女が医師のダン・ルイスと婚約したことを知らされました。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:3. カーネイジと手を結ぶクレタス

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

クレタスの処刑は、赤いシンビオートが現れて毒物注射を阻止したため、失敗に終わります。

赤いシンビオートは、カーネイジと名乗って刑務所で大暴れ、看守を殺して囚人たちを解放しました。クレタスとカーネイジは、カーネイジがフランシスを精神病院から解放するのを助けるかわりに、クレタスはカーネイジがヴェノムを倒すのを助ける、という取引をします。

マリガンは、エディにクレタスが逃亡したことを伝えます。ところが、悪人を倒して餌にしたいヴェノムは、反対するエディと喧嘩して、彼の体から離れてしまいました。

クレタスは、レイヴンクロフト精神病院からフランシスを連れ出し、2人が育った孤児院を訪れて放火します。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:4. エディとヴェノム、協力してカーネイジに立ち向かう

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

カーネイジが出現する前にエディとクレタスが面会したことを怪しんだマリガンは、エディを警察署に連行してきました。エディは、マリガンの事情聴取に応じることを拒否して、弁護士としてアンを指名します。

エディは、ヴェノムが自分の体から抜け出しており、カーネイジと戦うにはヴェノムと合体しなくてはならないことを打ち明けました。

人体から人体へと寄生を繰り返してサン・フランシスコの街をさまようヴェノムを見つけ出したアンは、ヴェノムにエディと仲直りするよう説得します。

ヴェノムと合体してシーヴェノムとなったアンは、警察署からエディを救出、エディとヴェノムは仲直りして再び一体となりました。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:5. ヴェノムとカーネイジ、教会で決戦

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

クレタスは、マリガンを人質にとり、フランシスはアンを捕まえます。

フランシスは、アンの居場所をフィアンセのダンに伝え、ダンはその情報をエディに教えます。

クレタスとフランシスは、教会で結婚しようとしていました。そこにヴェノムが現れ、カーネイジと対決します。フランシスは、叫び声でマリガンを倒します。

ヴェノムは、カーネイジを相手に苦戦を強いられますが、カーネイジとクレタスが密接な関係でないことを見抜き、フランシスの声の力を利用する作戦に出ました。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじ:6. エディ/ヴェノム、カーネイジ/クレタスを倒す

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

フランシスの叫び声で、ヴェノムとカーネイジがエディとクレタスから分離したところで教会が崩れ落ち、フランシスは、鐘の下敷きになって死亡します。

ヴェノムは、エディが潰される前に彼と合体して、彼の命を救いました。カーネイジもクレタスと合体しようとしますが、その前にヴェノムに食べられてしまいます。

クレタスはエディに自分はエディと同じようになりたかっただけである、と言って命乞いをします。しかし、エディはクレタスを黙殺、彼はヴェノムに首を切られて死亡しました。

エディ/ヴェノム、アンとダンは教会を脱出しますが、死んだと思われていたマリガンは、眼が青く光って息を吹き返します。

一騒動が終わってエディとヴェノムは休暇に出かけ、ゆっくりと次の計画を練ることにしました。

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の結末について考察

ポスト=クレジット・シーンはひとつだけ

映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポスト=クレジット・シーンは、ひとつしかありません。

ホテルの部屋でヴェノムは、エディにほかのユニバースが存在することを教えます。

すると彼らは、明るい光によってマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の別の部屋にテレポートされます。

2人は、映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)の結末で、スパイダーマンの正体が、ピーター・パーカーであると明かされたニュースを見るのでした。

ヴェノム2とMCUのスパイダーマンとの繋がりは?

この結末は、ソニーのヴェノムやスパイダーマンのユニバースが、MCUのスパイダーマンのユニバースに合流していく未来を示すものと思われます。

長く「スパイダーマン」の権利を巡って、ソニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニーのマーベル・スタジオは、あまりいい関係とは言えませんでした。

しかし、MCUのスパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランドの尽力もあって双方は和解。マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、スパイダーマンが複数のユニバースを横断する唯一のヒーローになった、と語っています。

すでに『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には、『スパイダーマン2』(2004年)のドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)や『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年)のエレクトロ(ジェイミー・フォックス)が登場しています。

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の結末のポスト=クレジット・シーンは、今後トム・ハーディのヴェノムとトム・ホランドのスパイダーマンが共演する可能性を強く暗示するものです。

ヴェノムはまだしばらくMCUには登場しなさそう

本作も含めて「ヴェノム」シリーズは、初期の段階からソニーで3部作として構想されていました。1作目が公開される直前の2018年8月に主役を務めるトム・ハーディは、さらに2本の続編の主演を務める契約を交わしていることを公表しています。

原作コミックでは、カーネイジやシュリークにスパイダーマンやヴェノムが立ち向かう物語になっていました。このため映画でも、スパイダーマンとヴェノムが協力して闘うところを観たいとファンが期待することは、不思議ではありません。

しかし、映画「ヴェノム」シリーズには、これまで権利の関係もあってスパイダーマンは登場していません。このためソニーのヴェノムのキャラクターは、スパイダーマンからは独立したアンチヒーローとして確立されました。

トム・ハーディがエディ/ヴェノム役を務める映画は、ソニーでもう1本製作される予定です。その間もMCUにヴェノムがカメオで出演することは考えられますが、スパイダーマンとヴェノムの本格的な共演が、今後どのような形で実現されるかは、しばらくわからないと思われます。

『ヴェノム』(2018年)も見逃さないで!

この記事では、映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のあらすじと登場人物をネタバレも含めて詳しく解説。あわせて結末の意味についても考察しました。

前作に引き続き、ヴェノムとエディのやり取りが絶妙の映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』。さらに、前作以上にリアルでパワフルなCGによるシンビオートのバトルが、大きな見どころです。

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