「パラノーマル・アクティビティ」新作について監督、脚本、キャスト、あらすじ、公開予定日などを徹底解説

2021年7月28日水曜日

ホラー

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映画『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』
この記事では新作ホラー映画『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン(原題)』の監督、脚本、キャスト、あらすじ、公開予定日などを紹介します。

新作の正式タイトルは『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン(原題)』

2021年9月、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ新作の正式なタイトルが『Paranormal Activity: Next of Kin』であることがレイティング団体CARAのサイトの記述から明らかになりました。「ネクスト・オブ・キン」とは「近親者」という意味の英語です。

レイティングは、暴力、流血映像、言葉といった点を考慮して米国R指定(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)になっています。

「パラノーマル・アクティビティ」新作の公開日

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』はアメリカで2021年10月29日にParamount+で独占配信されます。

米Colliderによれば、2021年9月2日(現地時間)、バイアコムCBSストリーミングのCPO・タニヤ・ジャイルズは『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』本編とシリーズに関するドキュメンタリーをハロウィーン時期に間に合うよう配信すると発表しました。

日本における公開予定日は、2021年9月の時点でまだ公表されていません。

「パラノーマル・アクティビティ」シリーズとは

「パラノーマル・アクティビティ」はアメリカの超自然ホラー映画のフランチャイズで、これまでスピンオフも含めて6本の映画が製作されています。

タイトルの「パラノーマル・アクティビティ」とは、科学では説明できないような人知を超えた現象のこと。具体的には誰もいないのに物音がしたり、物が自然に動いたりするような現象です。

1作目は2007年に公開された

「パラノーマル・アクティビティ」の1作目は、オーレン・ペリという無名の監督が自宅を使って1,500ドル(約16万円)という超低予算で製作しました。2007年に映画祭で公開されたこの映画の最初のカットをドリームワークスが買い取ります。

再編集と新しい結末に変えて2009年秋に全米の劇場で公開された『パラノーマル・アクティビティ』は、あっという間に週末興行収入で全米第1位に。全世界の興行収入合計は1億9,300万ドル(約212億円)に上り、史上最大規模の投資収益となりました。

新作はリブートという位置づけ

「パラノーマル・アクティビティ」シリーズは2015年に公開された5で完結したことになっています。しかし2019年6月に新作の製作が進められていることが明らかにされていました。

今回の新作は「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのリブート作品として、完全に新しい物語になります。サブタイトルが「ネクスト・オブ・キン(近親者)」であることから、旧シリーズの続編ではないまでも、密接に関連するプロットであることが考えられます。

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』ティザー予告編

動画を再生するには2回クリックしてください。

ティザー予告編からはほとんどあらすじは予想できません。最初にキリスト教の宗教団体で初老の男が「シスター・マーゴットが私たちのところに戻ってきたことに感謝します」と語ります。このとき紹介される女性がエミリー・バーダー演じる主人公です。

さらに教会の床板をあげるとその下には地下に続く小さな穴が……。暗闇のなかで後ろに引きずられるマーゴットの姿も確認されます。

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』のキャスト

ここからは『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』のキャストを紹介します。役の名前などは判明次第、更新する予定です。

マーゴット:エミリー・バーダー

マーゴットは生後間もなく病院に捨てられてから肉親というものを知らずに成長した若い女性です。最近になって肉親の手がかりがわかり、彼の住むアーミッシュのような集落を訪れる模様を友人たちに撮影してもらい、ドキュメント映画にしようとしています。

マーゴット役を演じるエミリー・バーダーは2016年ころからアメリカのTV映画やドラマに出演している女優です。

クリス:ローランド・バック・3世

クリスはマーゴットのボーイフレンドでマーゴットが肉親と再会する旅をカメラで記録します。

クリス役を演じるローランド・バック・3世は1988年生まれ、アメリカ・シカゴ出身の俳優。医療ドラマ『シカゴ・メッド』にノア・セクストン役で準レギュラー出演していることで知られています。

デール:ダン・リッパート

デールはクリスがマーゴットの旅行を撮影するのを手伝うことになったサウンドエンジニアです。

デール役を務めるダン・リッパートは身長6フィート7インチ(約2.01メートル)の長身で2010年頃から主にコメディ番組に出演しています。

サミュエル:ヘンリー・エアズ=ブラウン

サミュエルはマーゴットの肉親であるアーミッシュのような集落の青年です。

サミュエル役を演じるヘンリー・エアズ=ブラウンは『DEUCE/ポルノストリート in NY』(2017〜2019年)など、HBOのドラマや映画に最近出演するようになった俳優です。

ジェイコブ:トム・ノウィキー

ジェイコブはマーゴットの母の父で、アーミッシュのような集落でリーダー的役割を果たす初老の男性です。

ジェイコブ役を務めるトム・ノウィキーは1980年代からアメリカのテレビを中心に脇役として活躍しています。

アスモデウス:カイライ・ジオン、カービー・ジョンソン

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』に登場するデーモンはユダヤ・キリスト教の悪魔のひとりである「アスモデウス」であることが予告編で暗示されていました。

アスモデウス役にはカイライ・ジオンとカービー・ジョンソンの2人の名前があげられています。

そのひとり、カイライ・ジオンはアメリカのテレビや映画で活躍するスタント・ウーマンです。主な出演作品としては『FBI:特別捜査班』や『GOTHAM/ゴッサム』といったドラマや映画『ミスター・ガラス』(2019年)があげられます。

保安官代理:ガンナー・ライト

ガンナー・ライトは1973年生まれ、アメリカ出身の俳優です。ウィリアム・ユーバンク監督のSF映画『Love(原題)』で主役を務めています。

彼が『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』で演じる役は保安官代理です。

ラバイナ:ジル・アンドレ

ジル・アンドレは1935年生まれ、ニューヨーク出身の女優です。1950年代から多数のテレビドラマや映画に脇役として出演しています。

彼女が2010年代に出演した映画で代表的な作品は『ランナウェイズ』(2010年)や『ザ・マスター』(2012年)です。

彼女が『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』で演じる役の名前はラバイナです。

ジェレミー:ウェスリー・ハン

ウェスリー・ハンはNetflixのミステリードラマ『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』(2019年)にメトロセクシャル役でテレビドラマデビューを果たしたばかりの俳優です。

彼が『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』で演じる役の名前はジェレミーです。

イーライ:コリン・キーン

イーライはマーゴットが訪れるアーミッシュの集落の子どもです。

イーライ役を務めるコリン・キーンは2014年生まれ、2020年にABCの犯罪・法律ドラマ『For Life(原題)』でデビューしたばかりの子役です。

ケンドラ:エメラルド・ローズ・サリヴァン

エメラルド・ローズ・サリヴァンはテレビドラマ『GOTHAM/ゴッサム』シーズン4などに出演したことのある女優です。

彼女が『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』で演じる役の名前はケンドラです。

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』はこれまでとはまったく違うプロットに

「パラノーマル・アクティビティ」新作はホラー映画を主に手がけるブラムハウス・プロダクションによって製作されました。

同プロダクションCEOであるジェイソン・ブラムは『パージ:フォーエバー』のプロモーション関連インタビューでColliderに、「パラノーマル・アクティビティ」新作が完成した、と語りました。

ブラムによれば、パラマウントが「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの続編製作に意欲的であったため、7作目が製作されることになったそうです。

ブラムは、新作が観客を引きつけるためには、これまでとはまったく違う物語でなければならないと考えました。「パラノーマル・アクティビティ」の1作目が2007年にまで遡ることを考えると、ターゲットとなる観客はまったく新しい世代である可能性があるからです。

「新しい『パラノーマル・アクティビティ』を見る人たちの多くは、1作目が公開されたときは3歳だったので、昔の映画なんて知りませんよ」と、ブラムは語っています。

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』のあらすじを予想:新しい悪魔は「アスモデウス」?

映画『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』

予告編の映像から『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』の物語には「アスモデウス」という悪魔が深く関係していることがうかがわれます。

アスモデウスとは、アスモダイオスやアスモダイとも呼ばれるユダヤ教やキリスト教の悪魔のひとり。ユダヤ教では外典、カトリック教会では旧約聖書続編と見なされる『トビト記』に登場します。

アスモデウスは美しい娘に取り憑いた悪魔

『トビト記』におけるアスモデウスは、サラという美しい娘に取り憑いて、彼女が結婚するたびに初夜に夫を絞め殺す悪魔です。こういった事件が7回連続で起きたため、彼女は悪魔憑きと呼ばれて恐れられるようになりました。

ある日、サラの街をトビアとアザリアという2人の若者が訪れます。アザリアはトビアにサラと結婚することを勧めますが、トビアは恐ろしがって断ります。

しかし、アザリアは「魚の内臓を香炉に入れて初夜に焚けば大丈夫」といって無理やり結婚をトビアに承諾させます。

結婚初夜、トビアが言われたとおりに香炉を焚いたところ、アスモデウスが逃げ出しその後を大天使・ラファエルの姿になったアザリアが追いかけて捕まえました。こうしてトビアはサラと無事に結婚したそうです。

アスモデウスとトビーとの関係は?

過去の「パラノーマル・アクティビティ」シリーズでは「トビー」という名前の悪魔が登場しました。トビーという名前はトビアの英語形ですから、何か関連があるかもしれません。

新作でアスモデウス役を演じるのは女性なので、ここで紹介した『トビト記』の物語に着想を得たプロットの可能性もあります。

新作映画のプロットは近日中に予告編などが公開されるでしょうから。続報を期待しましょう!

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』の監督はウィリアム・ユーバンク

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『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』の監督を務めるウィリアム・ユーバンクは1982年生まれ、アメリカ出身の映画監督、脚本家、撮影監督です。

ユーバンクはカリフォルニア大学ロサンゼルス校で宇宙論を専攻していた時期があり、彼の映画作りにも影響を与えているそうです。

大学で映画コースに進めなかったため中退したユーバンクは、パナヴィジョン・ウッドランド・ヒルズでカメラの修理やデジタル映像技師として働き始めます。

その後、撮影監督やプロダクション・デザイナーの仕事を経て、ユーバンクは2011年に『ラブ』で念願の長編監督デビュー。以後、『シグナル』(2014年)や『アンダーウォーター』(2020年)といったSFスリラーを手掛けてきました。

『パラノーマル・アクティビティ:ネクスト・オブ・キン』の脚本はクリストファー・ランドン

「パラノーマル・アクティビティ」新作の脚本を執筆したクリストファー・ランドンは1975年生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身の映画監督、プロデューサー、脚本家です。

『大草原の小さな家』のお父さん・チャールズ・インガルス役で知られる俳優・マイケル・ランドンを父に生まれた彼は、ロヨラ・メリーマウント大学で脚本を勉強しました。大学在学中に映画監督のラリー・クラークに才能を認められたランドンは、大学を中退して脚本家として活動し始めます。

ランドンは「パラノーマル・アクティビティ」では2~4の脚本とスピンオフ「呪いの印」の監督・脚本を務めたシリーズの大ベテランです。

2010年代には監督・脚本を務めて、『ハッピー・デス・デイ』(2017年)、『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019年)、『ザ・スイッチ』(2020年)といったホラーコメディの傑作を次々と世に送り出しています。

「ハッピー・デス・デイ」新作の計画も進行しているとのことで、今後の活躍が楽しみです。

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