映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の作品情報
2021年8月6日に日本公開が予定される映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2001年から続くアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズの最新作です。
今回の敵は今までその存在が知られていなかったドミニクの弟・ジェイコブ!凄腕の殺し屋で超一流の運転技術を持つジェイコブにドミニクのファミリーが戦いを挑みます。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の概要
- 原題:F9: The Fast Saga
- 監督:ジャスティン・リン
- キャスト:ヴィン・ディーゼル、ジョン・シナ、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
- 公開年:2021年
- 上映時間:2時間23分
- 製作国:アメリカ
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』予告編
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映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の監督はジャスティン・リン
Embed from Getty Images映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の監督には、シリーズ3作目から6作目を監督したジャスティン・リンがカムバックします。
リン監督の最近の作品としては、2016年に公開されたSF映画『スター・トレック BEYOND』があげられます。
映画以外には、『TRUE DETECTIVE』シーズン2や『S.W.A.T.』(2017年〜2019年)といったテレビドラマの製作にもリン監督は積極的に取り組んでいます。
Deadlineのスクープによりますと、「ワイルド・スピード」メイン・シリーズを締めくくる「ファミリー・サーガ」第10弾と第11弾の監督は、ジャスティン・リンとの交渉が進められているそうです。
「ジェットブレイク」の意味
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の「ジェットブレイク」は「ジェット」と「ブレイク」からなる日本での造語です。
「ジェット」は予告映像にも見られるように、ジェットエンジンを搭載した車が重要な役割を果たすことを意味しています。
「ブレイク」には「壊れる、割れる、折れる、砕ける、ちぎれる、中断する」のほかに、「力づくである場所に移動したり、何かしたりする」という意味もあります。
日本での造語とはいえ、映画のストーリーを象徴的に的確に表現したタイトルと言えますね。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の主要登場人物とキャスト
ここからは映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の登場人物とキャストを一覧表で紹介します。各項目は「役の名前/俳優の名前:役の簡単な紹介」の順番です。
トレット一族
- ドミニク・“ドム”・トレット/ヴィン・ディーゼル:本作の主人公、メカニック、“ファミリー”のまとめ役
- レティ・トレット=オルティス/ミシェル・ロドリゲス:ドムの幼なじみで妻
- ジェイコブ・トレット/ジョン・シナ:ドムの長いこと行方がわからなかった弟
- ミア・トレット/ジョーダナ・ブリュースター:ドムの妹
- ジャック・トレット/J.D.パルド:ドムの父、1989年にレース中の事故で死去
ドムの“ファミリー”
- ローマン・ピアース/タイリース・ギブソン:元自動車泥棒
- テズ・パーカー/クリス・“リュダクリス”・ブリッジス:元ストリート・レーサー、メカニック、情報技術も含め技術一般のエキスパート
- ラムジー/ナタリー・エマニュエル:天才ハッカー
- ハン・ルー/サン・カン:元ストリート・レーサー、泥棒、東京で交通事故で死んだはずだった
1989年ストックカー・レース関係者
- バディ/マイケル・ルーカー:ジャック・トレットのピットクルー
- ケニー・リンダー/ジム・パラック:ジャック・トレットの車と衝突して炎上させたレーサー
プロジェクト・エリーズ関係者
- ミスター・ノーバディ/カート・ラッセル:政府の秘密工作員
- エル/アンナ・サワイ:プロジェクト・エリーズ開発者の娘
ロケット自動車開発チーム(シリーズ3作目「TOKYO DRIFT」の仲間)
- ショーン/ルーカス・ブラック:東京に移住したアメリカ人青年、現在はドイツでロケット自動車を開発している
- トゥインキー/バウ・ワウ:ショーンの親友、ハンのもとで働いていたメカニック
- アール・フー/ジェイソン・トビン:ハンの友人でクルーの一員、燃料と点火タイミング制御が得意
ロンドンでドムに協力する人たち
- マグダレーン・“クイニー”・ショウ/ヘレン・ミレン:デッカード、オーウェンとハッティの母親で泥棒
- レイサ/カーディ・B:ドムがドミニカ共和国にいたときのクルーの1人だったカラの妹、現在はクイニーのところに厄介になっている
悪者
- オットー/トゥエ・アーステッド・ラスムッセン:ジェイコブと協力してプロジェクト・エリーズを狙っている人物、大金持ちを父に持つ
- サイファー/シャーリーズ・セロン:前作「ICE BREAK」で登場したサイバーテロリスト、天才的ハッカー
カメオ
- デッカード・ショウ/ジェイソン・ステイサム:元イギリス陸軍将校、元MI6工作員、傭兵、ハンの車に追突して炎上させた
- ジゼル・ヤシャール/ガル・ガドット:元情報機関のエージェントでドムのクルーの1人、ハンの恋人で彼の命を守って命を落とした
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじを結末まで要約
ドミニク・“ドム”・トレットは危険な仕事から足を洗って、妻・レティと息子・ブライアンとともに静かな生活を送っています。
そこにかつてのチームメイトが新しい任務を持ってやってきました。今回のミッションは、世界中のコンピュータと兵器システムを乗っ取ることができるプロジェクト・エリーズを、ドムの弟・ジェイコブの手から守ることです。
1989年にドムとともに父親のストックカー・レースのメカニックをしていたジェイコブは、父親に頼まれて車に細工をしました。しかし、そのことが原因で彼らの父親は亡くなってしまいます。
ドムと対立したジェイコブは1991年にロサンゼルを去ってから紆余曲折を経てミスター・ノーバディのエージェントとなっていました。ところが、ジェイコブは彼を裏切ってプロジェクト・エリーズを狙うオットーに協力することになったのです。
ドムたちは、交通事故死したはずのハンが東京で生きていることを突き止めます。ハンはミスター・ノーバディの指令で、プロジェクト・エリーズの鍵を握るエルとともに潜伏していました。
エジンバラでジェイコブを捕まえたドムたちのチームですが、サイファーと手を組んだオットーにアジトを襲撃されてエリーズを奪われてしまいます。
ドムたちのチームはトビリシでエリーズのデータをアップロードしようとしたオットーたちを間一髪で阻止します。ジェイコブを裏切ったオットーは死亡、サイファーは逃亡しました。
ドムと和解したジェイコブはドムの車に乗って去っていきます。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:起
【1989年】ドムとジェイコブの父の死
1989年シーズン最後のストックカー・レースの日、トレット一家もレースに参加していました。
ジャック・トレットの運転する車がピットストップに入ってくると、ジャックの息子であるドムとジェイコブの兄弟が車の整備に駆けつけます。
ライバル・レーサーであるケニー・リンダーが汚いと文句を言うドムにジャックは、大事なことは強いことではなく大きいことであると諭します。
再びレースに加わったジャックの車にケニーの車が接触、ジャックの車は猛烈な速度で壁に激突して爆発炎上。ジャックは脱出できず車と運命をともにします。ドムは父親を助けに行こうとしますが、ピットクルーの一人であるバディに止められました。
ドムの弟・ジェイコブ登場
時間は現在に戻って、危険な仕事から足を洗ったドムは息子・ブライアンの良き父として、また妻・レティの良き夫として静かな生活を送っています。
そこに、かつてのチームメイトであるローマン、テズ、ラムジーの3人が悪いニュースを持って訪れてきました。
サイファーを逮捕したミスター・ノーバディの乗った飛行機が攻撃されてサイファーは逃亡したというのです。ローマンたちは中央アメリカに墜落したミスター・ノーバディの飛行機の捜索に加わることをドムに求めます。
ドムはミスター・ノーバディ襲撃にジェイコブが加わっていたことを知り、このミッションに参加します。
プロジェクト・エリーズ
ミスター・ノーバディの飛行機を捜索するドムたちは、エリーズと呼ばれる装置の半分を発見します。
プロジェクト・エリーズと名付けられたこの装置は、世界中のコンピュータと兵器システムを乗っ取ることができる強力な装置です。
ドムのチームがこの装置の半分を発見したのとほとんど同時にジェイコブの率いるチームが出現して、この装置を奪って逃亡します。ドムたちは彼らを追跡しますが、ジェイコブは崖からジャンプしたところを、磁石付きのジェット戦闘機にキャッチされて逃げおおせました。
秘密基地に向かう輸送機のなかでドムとレティはチームメイトにジェイコブがドムの弟であることを打ち明けます。
【1989年】ドムが刑務所に入れられた理由
1989年、接触事故のあとケニー・リンダーはジャックを弔うドムたちを見舞います。ケニーはジェイコブを侮辱して喧嘩一歩手前になりますが、ドムがやって来てジェイコブにバディのところに行くように言って事なきを得ました。
しかし、その後でケニーがトレット一家の名前を汚すようなことを言ったためドムはソケットレンチで彼を殴打して大怪我を負わせてしまいます。このことでドムは逮捕されて刑務所に入ることになりました。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:承
黒幕・オットー登場
現代。アジトでジェイコブはエリーズ強奪の黒幕のオットーと合流、オットーに捕まったサイファーはガラス張りの部屋に監禁されています。彼女はジェイコブを味方につけようとしますが断られます。
サイファーは、エリーズの残り半分はイギリスのエジンバラにあるが、ドムが関わってきたので無事には済まないと警告するのでした。
ハンは東京で生きている?
一方、ドムたちはカスピ海にある秘密基地で合流します。そこにはドムの妹・ミアもやって来て、ジェイコブは彼女の兄弟でもあるので手助けしたいといいます。
ミアはドムの親友のブライアンと結婚して子どもがいるため、ドムは危険な仕事に彼女を巻き込むことに消極的です。しかし、レティとミアから子どもたちの面倒はブライアンが見ているから安全だと言われて、ドムはミアもチームに加えることにします。
情報を検討したドムたちは、東京で死んだはずのハンが実は生きていて、ミスター・ノーバディの協力者であることを突き止めます。
チームはとりあえず3つのグループに分かれて世界に散って、さらに手がかりを探すことにしました。ドムはまずバディに会うためロサンゼルスに向かいます。
【1991年】ジェイコブがロサンゼルスを去った経緯
1991年、刑務所でドムは車の修理の仕事をしていました。その仲間の一人であるレオがドムに、ドムが受け持った車の燃料系統には細かい割れ目があって修理しないと爆発すると忠告します。このことでドムは、父の死にジェイコブが関与しているのではないかと疑いを持ちました。
ドムが刑務所にいる間ジェイコブはロサンゼルスのストリートレースに参加して連勝していました。釈放されたドムはジェイコブに、父親が死んだ責任はジェイコブにあると言い、ドムが勝ったらジェイコブはロサンゼルスから出ていく、という条件の対戦を求めます。このレースでドムが勝ったため、ジェイコブはロサンゼルスを去ることになったのでした。
ジェイコブのその後
現代、昔のレース場に来たドムはそこでバディと再会します。バディはジャックの死後、ジェイコブの面倒を見ていたのでした。
バディは、ドムにより良い将来のために過去と和解するよう勧めた上で、ジェイコブはロンドンにいると教えます。
バディはドムが心の平安を見つけられると良いと言いますが、ドムは彼の心の平安は父が死んだ日に消滅したと答えるのでした。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:転
レティとミア、東京でハンと再会
レティとミアは東京に飛んで、ハンがミスター・ノーバディに協力して何をしていたのか突き止めようとします。
彼女たちは東京でハンとエルに出会いました。
ハンはどうやって生き延びた?
ハンは東京でデッカード・ショウの車に衝突されて事故死したことになっていました。しかし、彼はエルとともに東京に潜伏していたのです。
ハンはどうやって生き延びたのでしょうか?
実はハンの事故死は、ミスター・ノーバディの計画による偽装だったのです。ミスター・ノーバディはハンを死んだことにして、彼をエルの護衛につけたのでした。
エルを狙う組織に見つかりにくくするための偽装です。
ロケット自動車
一方、ローマンとテズはドイツでロケット自動車を開発中のショーン、トゥインキー、アール・フーの3人組の協力をとりつけます。
ドムとジェイコブ、ロンドンで再会
ロンドンに着いたドムはクイニー・ショウにジェイコブとオットーの居場所へ案内してもらいます。
ジェイコブと対面したドムは銃撃戦一歩手前になりますが、ジェイコブはドムに車で街から立ち去るように言います。ロサンゼルスから追い出されたことに対する仕返しというわけです。そこにオットーがインターポールのエージェントを連れてきてドムは逮捕されました。
しかし、護送される車のなかでエージェントの正体は、ドムがドミニカ共和国でガソリン泥棒をしていたときのチームメイトの妹・レイサの率いるチームだったとわかります。ドムはレイサによって解放されました。
エジンバラ
テズ、ローマン、ラムジーとドムはエジンバラで合流します。エジンバラでジェイコブは強力な磁石で監視装置を混乱させてエリーズの残り半分を盗む計画です。テズとローマンは電磁石を積んだトラックを発見しました。
テズとローマンがオットーの手下と戦っている間に、ラムジーはトラックを盗んでオットーを追跡します。プロジェクト・エリーズを盗んで屋根伝いに逃走中のジェイコブを見つけたドムはジェイコブと一騎打ち。オットーがジェイコブを救出する前に、ラムジーが彼の車を排除して、ドムはジェイコブを電磁石で車ごと捕まえました。
ハンとジェイコブの過去が明らかに
ジェイコブを失ったオットーはサイファーを使うことにします。
秘密基地でハンは、エルとエリーズを守る任務についていたことを明かします。エルのDNAがプロジェクト・エリーズを起動するカギだったのです。
東京でミスター・ノーバディにリクルートされたハンは、プロジェクト・エリーズ開発者の家に忍び込んでプロジェクト・エリーズを盗みました。そこにプロジェクト・エリーズを狙う別の組織が乱入し、開発者夫妻を自動車ごと爆破して殺します。レインコートを取りに家に戻っていたエルは、ハンによって命を救われました。
その後ミスター・ノーバディはデッカード・ショウがハンの命を狙っていることを利用して、ハンの交通事故死を偽装します。こうしてハンはエルとともに何年もの間東京で潜伏していたのです。
そういう話をしているとオットーがドムたちの隠れ家を襲撃、ジェイコブを救出します。ジェイコブこそミスター・ノーバディを裏切ったエージェントだったのです。
ジェイコブは、ドムに彼らの父親の死の真相を打ち明けます。彼らの父親は多額の借金を逃れるために八百長レースを計画し、ジェイコブに車に仕掛けをさせました。しかし、計画は失敗して車が爆発してしまい、彼らの父は命を落とすことになったのです。
ジェイコブとオットーはエルを誘拐し、残り半分のエリーズも奪って逃亡します。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:結、トビリシで決戦
エリーズを完成させたオットーたちは、人工衛星を打ち上げます。彼らはジョージア共和国トビリシの街路を装甲トラックで移動しながらデータを衛星にアップロードする計画です。
ドム、レティ、ミア、ラムジーとハンはエルを救出してアップロードを止めようとします。ミアとハンがトラックに侵入しようとすると、オットーはジェイコブを裏切ってトラックから放り出しました。
ミアがジェイコブを救出し、ジェイコブはミアの車で逃走しますが、ドムがトラックを阻止するのに協力するため戻ってきます。
一方、空中ではテズとローマンがロケット・カーで宇宙へ発進、アップロード完了直前に人工衛星を体当りで破壊しました。
サイファーはジェット機を操縦してドムを殺そうとしますが、間違ってオットーを殺してしまいます。トラックの爆発に巻き込まれてサイファーも死んだように見えましたが、サイファーはドローンをリモコンで操縦していたため無事でした。サイファーはどこへともなく去っていきます。
ドムとミアはジェイコブと和解し、ドムはジェイコブに自分の車を譲って逃亡させます。テズとローマンは国際宇宙ステーションに救助されて地球に帰ってきます。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:ラストの意味を考察、ブライアン復活か?
ドムのロサンゼルスの家で、チームが集まって成功を祝うバーベキュー。食事の前のお祈りをするとき、まだひとつ席が空いています。すると家の前に青のスカイライン(ドムの親友にして義弟・ブライアンの愛車)が止まるのでした。
今後、「ワイルド・スピード」シリーズに何らかの形で2013年に亡くなったポール・ウォーカーが演じていたブラインが復活する可能性を残したラストと言えます。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のあらすじ:ミッド=クレジット・シーン
デッカード・ショウが人間をサンドバッグ代わりにしてトレーニングしていると、何者かがドアをノックします。
デッカードがドアを開けると、そこにはハンが立っていました。