キューブの構造
死の迷宮“キューブ”は巨大な立方体の外壁のなかに多数の小さな立方体の部屋が配置されて構成されています。
外壁の1辺の長さは434フィート(約132メートル)です。
内部の立方体は1辺の長さが15.5フィート(約4.7メートル)からなる小部屋です。理論上、外壁のなかに26の3乗、17576室の小部屋のスペースがあります。ただし、キューブの内部で部屋が移動するため、実際の部屋の数はこれより少なくなるはずです。
内部の立方体と外壁の間には15.5フィート(約4.7メートル)の空白が存在します。
キューブのなかの小部屋の構造
立方体の小部屋の6つの面にはそれぞれハッチがつけられており、隣の部屋に移動できるようになっています。
天井、壁、床に取っ手が埋め込まれているため、上下の部屋にも移動可能です。
壁の色は赤、緑、青、白などヴァリエーションがあります。実際の撮影は1つの部屋の壁の色を変えて行い、いくつも部屋があるように見せています。撮影前の計画では5色のジェル・パネルと真っ白のパネルを使う予定でしたが、予算の関係でジェル・パネルは4色に減ってしまったそうです。
小部屋のなかにはセンサーとトラップが設置されていて、中に入った人を殺すようになっている部屋が存在します。
センサー
小部屋のなかに設置されているセンサーには次のようなものが見られます。
- 振動探知機
- 音声探知機
- 接触探知機
- 分子化学探知機(靴などには反応せず、肌から放出される硫化水素に反応する。このセンサーがある部屋は乾燥している)
トラップ
小部屋に仕掛けられているトラップは次のような恐ろしいものです。
- 可動式のワイヤーナイフ
- ガスバーナー
- 強酸性の劇薬
- 無数の針
小部屋に割り当てられた数字の意味
小部屋にはそれぞれ「566、472、737」というような3つの数字からなる部屋番号が割り当てられています。この数字は次のような意味を持っています。
トラップの有無を示す
3つの数字のなかに因数をひとつしか持たない数字がひとつでもある番号の部屋にはトラップが仕掛けられています。
最初レブンは素数の部屋にトラップが仕掛けられていると推理しました。しかし後で因数を1つしか持たない数、つまり素数のべき乗の部屋にもトラップが仕掛けられていることがわかります。
後半で因数分解を素早く暗算して因数の数をたちどころに言うことのできるカザンの才能がわかり、小部屋間を素早く移動できるようになりました。
小部屋の位置を示す
3つの数字はキューブのなかにおける小部屋の位置を示す座標でもあります。座標内での位置は各桁の数字を足して求められます。たとえば「566 472 737」という番号であれば、「5+6+6、4+7+2、7+3+7」となり、x軸16、y軸13、z軸17という座標が得られるのです。
キューブには1つの辺あたり26部屋分のスペースしかないため座標の上限は26です。しかし、レブンは部屋番号に27の座標を持つ部屋があったことを覚えており、その部屋が外界との出入り口になる部屋であると推理しました。
小部屋の移動パターンを示す。
しかし、各部屋につけられている座標は最初の位置を示しているだけで、実際には各部屋が一定時間ごとに移動するためキューブからの脱出を困難にしています。
部屋の移動パターンは部屋番号のなかに隠されています。レブンは部屋番号の各桁の数字を順列に従って引き算した値を加算することで小部屋が3回で一巡して元の位置に戻ることをつきとめました。
キューブの出口
キューブのなかの小部屋は一定時間たつともとの位置に戻るため、その時間に出入り口になる小部屋にいれば外に出られます。
しかし、キューブのなかでは水や食べ物は一切与えられないため、衰弱して動けなくなる前に出入り口の部屋を見つけ出さねばなりません。
このようにタイムリミットを短くしたことが映画『CUBE』のストーリーに大きな緊張感をもたらしています。
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