映画『グエムル-漢江の怪物-』のあらすじとネタバレ解説:動画フルを無料視聴できる動画配信サービスは?

2021年6月18日金曜日

アクション ヒューマンドラマ ホラー 映画

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『グエムル-漢江の怪物-』
『グエムル-漢江の怪物-』は、『パラサイト』でアカデミー賞を受賞したポン・ジュノ監督の手になる怪獣パニック映画です。この記事では『グエムル-漢江の怪物-』のあらすじ、グエムルの意味、怪物の正体や新型コロナウィルスとの関連を解説します。

映画『グエムル-漢江の怪物-』の作品紹介

映画『グエムル-漢江の怪物-』は、漢江から出現した巨大生物に中学生の娘をさらわれた一家が、彼女を救出しようとする物語です。

2006年に公開された本作は、韓国で1,300万人という歴史的観客動員数を記録。監督を務めたポン・ジュノの韓国を代表する映画監督の地位を不動のものとしました。

  • 原題:괴물
  • 監督:ポン・ジュノ
  • キャスト:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン
  • 公開年:2006年
  • 上映時間:2時間
  • 製作国:韓国

映画『グエムル-漢江の怪物-』予告編

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映画『グエムル-漢江の怪物-』あらすじ紹介【ネタバレ注意】

2000年、在韓米軍のアメリカ人病理学者がホルムアルデヒドを下水に捨てさせたことで漢江(ソウル特別市の中央部を北西へ流れる川)の水が汚染され、奇形生物や魚の大量死が発生します。

2006年のある日、漢江から両生類のような巨大な生物が上陸、川岸でくつろぐ人たちを襲い始めました。川に遊びに来る人たちを相手に露店を営むカンドゥ(ソン・ガンホ)は娘・ヒョンソを連れて逃げようとします。しかし、カンドゥが手を離したすきにヒョンソは怪物にさらわれて川の中に消えてしまいました。

カンドゥと彼の父、弟、妹の4人は、怪物の病原菌に汚染されている疑いを持たれ、隔離されます。しかし、病院を抜け出した彼らはヒョンソの携帯電話の電波を頼りに捜索を続けることに。

一方、怪物の巣でホームレスの子どもと仲間になったヒョンソですが、逃げようとしたところを怪物に2人とも飲み込まれてしまいます。しかしその前に彼女は携帯電話で父親カンドゥとコンタクトをとりました。

その電波を頼りに彼女の居場所を突き止めたカンドゥ一家。米軍の生物兵器で怪物が弱ったところで、カンドゥはヒョンソと少年を怪物の口から救出しますが、ヒョンソは息を吹き返しません。

怒り狂ったカンドゥは鉄柱で怪物を串刺しにして止めを刺したのでした。

「グエムル」の意味や正体は?:映画に込められたポン・ジュノ監督のメッセージを考察

タイトルの「グエムル=괴물」とは韓国語で「怪物」という意味です。

この「グエムル(怪物)」の正体やそれによって引き起こされるパニックの背後には、ポン・ジュノ監督による韓国社会への批判が込められています。

ここからは、このような映画『グエムル-漢江の怪物-』に込められたポン・ジュノ監督のメッセージを考察します。

「グエムル(怪物)」の正体は?

『グエムル-漢江の怪物-』

映画『グエムル』の怪物の正体は、在韓米軍基地で不法投棄されたホルムアルデヒドが川の生態系に影響を及ぼして生まれた両生類型の巨大生物です。

アジアにおけるアメリカ軍の傍若無人な行為が原因になって怪物が現れるというプロットは日本のゴジラを想起させます。

ゴジラではゴジラと日本の対立でしたが、『グエムル』ではグエムル、カンドゥ一家、韓国政府、在韓米軍とよつどもえの争い。このあたりは韓国の複雑な状況を反映していますね。

『ゴジラ』が『グエムル』に与えた影響

『グエムル-漢江の怪物-』は日本が世界に誇る怪獣映画『ゴジラ』の影響を受けています。

本作の監督であるポン・ジュノは子どものときから米軍向け放送でゴジラやウルトラマンを観ており、怪獣映画を撮ることへの思いがあったそうです。

確かに『グエムル』も『ゴジラ』(1954年)も、アジア・太平洋における米軍の無責任な行動が怪物を生み出すという点で似ています。ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験が『ゴジラ』を生み、在韓米軍が下水にホルムアルデヒドを捨てたことが『グエムル』を生みました。

ゴジラのような巨大怪獣ではなく両生類型の怪物になったのは、漢江で実際に背骨がS字に曲がった魚が捕獲されたことから着想を得たからだとか。

さらに韓国映画で怪獣は人気がないので、日本ほど怪獣映画の伝統がないことも影響しているようです。

『グエムル』は反米映画なのか?

『グエムル』には反米的とは言えないものの、ポン監督も認めるように、アメリカに対するあてつけや政治的メッセージが込められています。

まずオープニングで、在韓米軍の軍属が死体安置所の韓国人職員に有毒なホルムアルデヒドを下水に処分するように命じたシーン。これは2000年にソウルの在韓米軍基地で実際に起きた事件にもとづいています。

さらに怪物相手に投入される米軍の新兵器「エージェント・イエロー」。その名称は米軍がベトナム戦争のときに使用した枯葉剤「エージェント・オレンジ」を想起させます。

そればかりでなく、この新兵器はイラクなどの生物兵器に対抗するために開発されたという設定なのです。

浮き彫りになってくる韓国の社会問題

『グエムル-漢江の怪物-』

本作では、アメリカに対する批判ばかりでなく、経済格差といった韓国の社会問題も浮き彫りにされています。

それというのも本作の主人公であるカンドゥの家族は、韓国の経済成長に取り残された人たちと言えるからです。

カンドゥの父は、カンドゥが子どものときにタンパク質を十分に食べられなかったので知能が充分に発達しなかったと悔やんでいます。

一方、カンドゥの弟は大学を卒業したものの、1990年代後半のアジア通貨危機の影響で就職できないままです。彼は、カンドゥの娘の携帯電話から発せられた電波の場所を探るため、電話会社に就職した大学時代の先輩を訪ねます。

この大学時代の先輩は、要領よく就職したため暮らしぶりは良いように見えますが、クレジットカードの借金返済に追われているのだとか。彼は親切にカンドゥの弟を助けるふりをして、警察にカンドゥの弟を売り渡そうとしているのです!

韓国社会に順応した先輩と、反抗するカンドゥ一家のコントラストがここでも浮き彫りにされていると言えるでしょう。

こういったことから、グエムル/怪物の正体は在韓米軍や経済格差といった韓国の社会問題を具現化したものであるように感じられるのです。

『グエムル-漢江の怪物-』は韓国の新型コロナウイルス対策を先取り?

2006年の映画『グエムル-漢江の怪物-』で描かれた緊急事態への韓国政府の対応ぶりは、皮肉なことに2020年の韓国の新型コロナウイルス対策を先取りしたものとなりました。

2020年に新型コロナウイルスが韓国で大流行したとき、韓国政府は人権侵害ギリギリの感染者隔離などを行いました。2020年12月にはソウルの医療機関従事者を支援するために軍隊さえ動員しています。

映画『グエムル-漢江の怪物-』では怪物が宿主になっている「強力なウイルス」に感染したことが疑われたカンドゥ一家たちは病院に強制的に隔離されました。さらに病院を抜け出したカンドゥたちは懸賞金をかけられて全国に指名手配され、警察や軍隊に追われる身に追われる身となります。

2020年の新型コロナウイルス流行で明らかになった感染者を徹底的に隔離する韓国人のやり方が、すでに2006年の映画で風刺の形で先取りされていたのです。

映画『グエムル-漢江の怪物-』結末の意味を考察:ヒョンソは死んでしまったのか?!

『グエムル-漢江の怪物-』

怪物の口から意識を失ったまま救出されたカンドゥの娘・ヒョンソ。ラストシーンに彼女は登場せず、カンドゥがヒョンソと一緒に救出されたホームレスの少年と夕飯の食卓につくシーンで映画は終了します。

このためヒョンソを失ったカンドゥはホームレスの少年を引き取って育てることにした、という意見が一般的です。

しかしながら、ヒョンソの死が映画のなかで確認されていないので、ヒョンソは生きていて別のところで暮らしている、と考える人もいます。ラストシーンでカンドゥの家に飾られている写真にはヒョンソが叔母・ナムジュと一緒に写っているため、将来のことを考えて叔母と一緒に暮らすことになったのかもしれませんね。

映画やTVドラマの世界では、死んだと思われていたキャラクターが実は生きていたということは珍しくないので、この説も完全に否定することはできません。

まとめ:映画『グエムル-漢江の怪物-』はコメディ要素の中にも強いメッセージ性がある名作

少し間の抜けた親しみのもてるキャラクターたちのコメディ要素が息抜きとなっている怪獣パニック映画『グエムル-漢江の怪物-』。この記事では『グエムル-漢江の怪物-』のあらすじ、グエムルの意味、怪物の正体や新型コロナウィルスとの関連を解説しました。

本作を手掛けたポン・ジュノ監督は、コミカルなキャラクターを使って格差などの社会問題を浮き彫りにした『パラサイト半地下の家族』(2019年)でアカデミー賞の栄冠に輝きます。

このスタイルを韓国には伝統のない怪獣映画というジャンルにも適用した『グエムル』は、『パラサイト』と同じように強いメッセージ性をもった名作と言えるでしょう。

※この記事はエンタメ情報サイト・ciatrに寄稿した文章に加筆したものです。

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