亜流映画の例
亜流映画は、有名なメジャー映画と同じ主題や似たようなタイトルで、オリジナル作品と時を隔てず低予算で製作・上映されます。
このようなメジャーな作品を模倣した作品は古くから存在しました。たとえば1954年に公開された『大アマゾンの半魚人』には、その5年後に『The Monster of Piedras Blancas』という模倣作が製作されています。
このような模倣映画は、主に独立系のスタジオが製作してきました。
ビデオが普及するようになると、多くの亜流映画が直接ビデオ市場でリリースされるようになります。
B級映画とのちがい
亜流映画は低予算で製作されることがほとんどなので、B級映画と混同されることが多いです。
しかしながら、B級映画が低予算で製作された映画を指すのに対して、亜流映画は作風が模倣であることを指します。
このためB級映画であっても、オリジナリティのある映画、つまり亜流映画ではない作品が存在します。
英語ではモックバスターやrip offと呼ばれる
日本語の亜流映画にもっとも近い英語は「mockbuster/モックバスター」です。これはmock(ばかにする)とblockbuster(ブロックバスター)をかけ合わせた造語です。
このほかにもknockbusterやdrafting opportunityという言い方もあります。
簡単に「パクリ、ボッタクリ」というのであれば、rip offという表現もあります。
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