映画『21ブリッジ』ネタバレ解説と感想評価:チャドウィック・ボーズマンの刑事が見ごたえあり

2021年2月16日火曜日

アクション サスペンス 映画

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21 Bridges 左からJ.K.シモンズ、チャドウィック・ボーズマン、シエンナ・ミラー©Matt Kennedy/STXfilms

この記事では、チャドウィック・ボーズマン主演のアクション・サスペンス映画『21ブリッジ』の作品情報、あらすじ、ネタバレなどを解説します。

映画『21ブリッジ』の作品情報

映画『21ブリッジ』の概要

『21ブリッジ』は2019年に公開されたアメリカのアクション・サスペンス映画。チャドウィック・ボーズマン演じるニューヨーク市警の刑事が、警察官殺しの容疑者を逮捕するために、マンハッタン島の21の橋を封鎖する物語です。

  • 原題:21 Bridges
  • 監督:ブライアン・カーク
  • キャスト:チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラー、J.K.シモンズ
  • 公開年:2019年
  • 上映時間:1時間40分
  • 製作国:アメリカ

映画『21ブリッジ』予告編

映画『21ブリッジ』のあらすじ【ネタバレなし】

ニューヨーク市警察の刑事・アンドレ・デイヴィス(チャドウィック・ボーズマン)は、子どものときに警察官である父親を犯罪者に殺された過去を背負っていました。このため父の後を追って刑事となったアンドレは、警官殺しの犯人を情け容赦なく取り締まることで警察内部でも有名になっています。

さてある夜、退役軍人のマイケルとレイは、ワイナリーに隠されている30キログラムのコカインを盗み出す仕事を請け負いました。しかしいざワイナリーに侵入してみると、そこには何と300キログラムはあろうかという大量のコカインが!

2人が両手で運べるだけのコカインを持って立ち去ろうとしたところに、運悪く警官隊がワイナリーにやってきて銃撃戦に。2人は警官8人を死傷させて逃亡します。

ここは警官殺しの捜査に滅法強いアンドレの出番! 今回は麻薬が絡んでいることもあって、ニューヨーク市警察85分署の署長・マッケンナの命令で麻薬捜査の女刑事・フランキー・バーンズが彼の相棒につけられます。

犯人たちはまだマンハッタン島を出ていないと推理したアンドレは、市当局やFBIから、翌朝午前5時までマンハッタン島の出入り口である21の橋を封鎖する許可を取り付けました。

アンドレたちと麻薬泥棒の2人組との、時間との戦いでもある追走劇が始まります。

映画『21ブリッジ』のスタッフ

監督:ブライアン・カーク

本作の監督を務めたブライアン・カークは、アイルランド出身でTVを中心に活躍する監督です。

カークは、2004年から主にテレビドラマの監督として活躍してきました。2011年にはドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」第1シーズンの第3話から第5話までの監督を務めています。

長編映画としては、マシュー・マクファディン主演の『Middletown』(2006年)、『ダニエル・ラドクリフの マイ・ボーイ・ジャック』(テレビ映画、2007年)といった作品があります。

脚本:アダム・マーヴィス、マシュー・マイケル・カーナハン

本作の原案を考えたアダム・マーヴィスは、本作の脚本も執筆しました。

ニューヨーク・シティで3年間、舞台の脚本家や俳優として活躍してきたこともあるため、本作の舞台となるマンハッタン島とも結び付きが強いマーヴィス。彼が長編映画の脚本を手掛けるのは、本作で2回目です。

映画『21ブリッジ』のキャスト

ここからは映画『21ブリッジ』のメインキャストをご紹介します。見出しは「役の名前:俳優の名前」の順番です。

アンドレ・デイヴィス刑事:チャドウィック・ボーズマン

ニューヨーク市警殺人課の刑事であるアンドレ・デイヴィスには、MCUのブラックパンサー役で知られるチャドウィック・ボーズマンが扮しました。彼は本作のプロデューサーとしても名を連ねています。

ボーズマンは2020年に43歳の若さで世を去ったため、本作が彼の作品では日本で公開される最後の映画です。

フランキー・バーンズ刑事:シエナ・ミラー

フランキー・バーンズは麻薬取締局の女性捜査官です。今回の事件では大量の麻薬が現場で発見されたため、アンドレと組んで捜査にあたります。

フランキーを演じるシエナ・ミラーは1981年生まれ、イギリス出身のモデル・女優です。映画では『アメリカン・スナイパー』(2014年)のタヤ・カイル役など脇役で活躍しています。

本作では、彼女の出演料が少ないことに驚いたボーズマンが、自分の出演料の一部を彼女のギャラに上乗せしたそうです。

マット・マッケンナ警部 – J.K.シモンズ

ニューヨーク市警察85分署の署長・マット・マッケンナ警部に扮したのは、1955年生まれアメリカ出身の俳優・J.K.シモンズです。

映画「スパイダーマン」シリーズで2002年からJ・ジョナ・ジェイムソン役を演じるなど個性的な脇役として知られるシモンズ。『セッション』(2014年)では鬼音楽教師を演じて、アカデミー助演男優賞を受賞しています。

映画『21ブリッジ』のネタバレ解説

ここからは、映画『21ブリッジ』の結末などのネタバレを含みます。未見の方はご注意ください!

USBメモリの中身は?

マイケルとレイの2人の麻薬泥棒は、麻薬取引人に報酬の一部を渡すのと引き換えに、フィクサーのアディに逃亡用の身分証を作ってもらうことにします。

アディのマンションに2人が到着すると、ほどなくして警官隊が突入してきます。銃撃戦で重傷を負ったアディは、マイケルにUSBメモリを渡してそのパスワードを教えます。

警察の追跡を逃れたマイケルがUSBメモリのなかのデータを見ると、それは麻薬組織の金の動きを記録した表計算のデータでした。

さらに「85」というフォルダのなかには、マッケンナ警部が署長を務めるニューヨーク市警察85分署の警官たちへの報酬が記録されていたのです。

警官たちはワイナリーを拠点にした麻薬取引に関与して、麻薬組織から報酬を得ていたのでした。

警察署長、女刑事も裏切り者だった!

アンドレとフランキーの活躍でレイとマイケルは仕留められ、事件は一晩で解決したかに見えました。

しかし朝になってマッケンナ警部が家に帰ってくると、アンドレがキッチンで銃を構えて待っています。マイケルから死ぬ前にUSBメモリのパスワードを教えられたアンドレは、警察と麻薬組織が癒着していたことを突き止めていたのです。

マッケンナ警部は、低賃金に苦しむ多くの警官が生活のために麻薬ビジネスに手を染めていたとアンドレを説得します。しかし信念を曲げられないアンドレは、マッケンナ警部と仲間の警官たちと銃撃戦になり、彼らを射殺するのでした。

そんなアンドレの背後に現れた相棒のフランキー。実は彼女もマッケンナ警部の手下で麻薬ビジネスに絡んでいたのです。

しかし、彼女が捜査情報をリークしていたこともつかんでいたアンドレは、「自分を殺せば子どもに一生会えなくなるぞ」と彼女を説得して投降させたのでした。

映画『21ブリッジ』の感想評価

本作はボーズマンをはじめとするメインキャストの説得力ある演技とスピーディなストーリー展開で、見ごたえのある安心して楽しめる作品といえます。

息をつかせぬ追走劇

本作の最大の見どころは、ニューヨークの街を舞台に繰り広げられる息をつかせぬ追走劇です。

ニューヨーク・マンハッタンの狭い街路や室内で展開される緊迫した銃撃戦やカーチェイスに手に汗握ります。

原案・脚本のアダム・マーヴィスは本作が長編2作目にもかかわらず、スピーディで明快な物語に仕上げた点は称賛に値するでしょう。

ボーズマン演じる信念を持った刑事が見ごたえあり

本作でもう一つ見逃すことができないのは、主役のチャドウィック・ボーズマンの演技です。

彼は、『ブラックパンサー』(2018年)や『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020年)などで信念のある男を好演していますが、本作でも、筋の通った刑事を熱演しました。

彼が演じるアンドレの刑事としての信念は、「I've never fired without just cause.俺は大義名分なしに銃を撃ったことはない」という一言に集約されています。

ここで使われているcauseという単語は、「原因、理由、同義、目標、理念、大義」といった多くの意味を持っています。

同じくアンドレのセリフに、「レイ(コカイン泥棒の1人)のような奴らには、俺は天敵だFor guys like Ray, I'm natural causes 」という言葉 もあります。

これは、natural causeが人間の死に関連して使われる場合、事故や犯罪でない自然の原因であることを意味することにかけたセリフです。

このようなセリフでもピッタリときまっているところは、ボーズマンの演技力の素晴らしさです。

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