そこでこの記事ではドイツのコンセントとプラグの形状について解説します。ドイツの電圧と変圧器のオススメについては別の記事で解説します。
さらにここではプラグアダプターの選び方とオススメも取り上げます。日本の電気製品を持っていくときの参考にしてください。
最初に結論だけ短く述べますと、ドイツのコンセントはほとんどFタイプ、プラグはFタイプとCタイプ(Fタイプのコンセントと互換)、日本からプラグアダプターを持っていくときはCタイプのアダプター一択ということになります。
日本でSEタイプと呼ばれるコンセントやプラグはドイツには存在しません。
それではコンセントとプラグの形状、プラグアダプターの選び方の順番に解説していきます。
日本でSEタイプと呼ばれるコンセントやプラグはドイツには存在しません。
それではコンセントとプラグの形状、プラグアダプターの選び方の順番に解説していきます。
ドイツのコンセント:FタイプとCタイプ
ドイツのコンセントはFタイプと呼ばれるものがほとんどです。ホテルのバスルームなどでたまにCタイプのコンセントが壁に取り付けられていることがありますが、一般の家庭ではまず見られません。
ただしテーブルタップにCタイプのコンセントがついている場合があります。
それでは順番に見ていきましょう。
ただしテーブルタップにCタイプのコンセントがついている場合があります。
それでは順番に見ていきましょう。
Fタイプのコンセント
Fタイプのコンセント(右) |
ドイツで使われているコンセントの標準は、上の写真に示した国際電気標準会議(IEC)規格Fタイプのコンセントです。
1925年にドイツで開発されたもので、ドイツでは「SchuKosteckdose(シューコウシュテックドーゼ)」と呼ばれています。
日本のコンセントとの大きな違いは、差込口が丸い形になっていることと、穴の内側2ヶ所(上の写真では上下)に接地極と窪み(上の写真では左右)がついていることです。
Fタイプのコンセントは、FタイプのプラグでもCタイプのプラグでも挿し込めるようになっています。
1925年にドイツで開発されたもので、ドイツでは「SchuKosteckdose(シューコウシュテックドーゼ)」と呼ばれています。
日本のコンセントとの大きな違いは、差込口が丸い形になっていることと、穴の内側2ヶ所(上の写真では上下)に接地極と窪み(上の写真では左右)がついていることです。
Fタイプのコンセントは、FタイプのプラグでもCタイプのプラグでも挿し込めるようになっています。
Cタイプのコンセント
Cタイプのコンセント(左) |
Cタイプのコンセントの特徴は、差込口が平べったいことと接地極がないということです。
アパートなどの普通の建物でこのタイプのコンセントを見かけることはほとんどないです。ホテルのバスルームなどで使われていることがたまにあります。
CタイプのコンセントにFタイプのプラグをさすことはできません。このことはテーブルタップ・電源タップを買うときに問題になります。
アパートなどの普通の建物でこのタイプのコンセントを見かけることはほとんどないです。ホテルのバスルームなどで使われていることがたまにあります。
CタイプのコンセントにFタイプのプラグをさすことはできません。このことはテーブルタップ・電源タップを買うときに問題になります。
ドイツでテーブルタップを買うときの注意点
ドイツで売っているテーブルタップ・電源タップには、たまに差込口の数を増やすためにCタイプのコンセントをいくつもつけているものがあります。一見するとたくさんの電気製品をつなぐことができそうですが、Cタイプのプラグに変圧器が付属したものをさすと隣のコンセントが使えなかったりするので、かえって不便だったりします。
ドイツでテーブルタップを買うときは、Fタイプのコンセントが並んでいて、プラグの穴も斜めになっている製品が最も効率よく電気製品を接続できます。
ドイツのプラグ:FタイプとCタイプ
今度はドイツのプラグの形状を見てみます。
ドイツで使われているプラグはFタイプとCタイプのみです。SEタイプという表記は日本独自のものでドイツでは使われていません。それでは順番に解説していきましょう。
ドイツで使われているプラグはFタイプとCタイプのみです。SEタイプという表記は日本独自のものでドイツでは使われていません。それでは順番に解説していきましょう。
Fタイプのプラグ
Fタイプのプラグ(左)とコンセント |
ピンの太さは4.8ミリメートルでピン同士の間隔は19ミリメートルです。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、デスクトップパソコンやプリンターといった一度に強い電力が必要な、アースを使用する電気製品に使われるプラグです。
FタイプのプラグはCタイプのコンセントに挿すことはできません。
Cタイプのプラグ
Cタイプのプラグ |
Cタイプのプラグは2.5A(アンペア)までの強さの電流に耐えるように作られたプラグで接地極がなく、2本のピンだけのものです。平べったい形でピンの太さはFタイプより細めの4.0〜4.8ミリメートルで、ピンの間隔は約19ミリメートルです。
ドイツでは「Eurostecker(オイロシュテッカー)」と呼ばれています。ミニコンポ、電気スタンド、扇風機、ハンドミキサーなどのキッチン家電といった強力な電流を必要としない電気製品に使われています。
CタイプのプラグはFタイプのコンセントにさすことができます。
SEタイプはIEC規格Eタイプにあたる日本独自の名称
それでは日本の旅行情報や電気店で見られるSEタイプのプラグ・コンセントとはどのようなものでしょうか。
結論から言いますとSEタイプという名称は日本独自のもので、ドイツには存在しません。国際電気標準会議(IEC)の規格にも見られません。
Eタイプのプラグ(左)とコンセント |
ちなみにドイツで使われるFタイプのプラグの一種で、真ん中に接地極のピンのための穴が空いているタイプのものは存在します。
変換プラグの選び方とオススメ
ノート型パソコンや電気シェーバーなどで240V(ボルト)まで対応している電気製品は、変換プラグ・プラグアダプターを挿すだけでドイツのコンセントでも使うことができます。
それでは変換プラグの選び方とオススメを解説しましょう。
変換プラグはCタイプ一択
日本のAタイプのプラグには接地極がないので、プラグアダプター・変換プラグもCタイプのものを購入しましょう。
CタイプのプラグはCタイプのコンセントにもFタイプのコンセントにも挿すことができるので、ドイツばかりでなくヨーロッパの多くの国で使用できます。
CタイプのプラグはCタイプのコンセントにもFタイプのコンセントにも挿すことができるので、ドイツばかりでなくヨーロッパの多くの国で使用できます。
SEタイプのプラグアダプターはおすすめしません。日本独自の規格なのでドイツに持ってきてもコンセントに入りにくい可能性があります。Eタイプのフランスでも日本のプラグに接地極は必要ないので、Cタイプのプラグアダプターで充分です。
変換プラグのオススメ
変圧の必要がなければ、シンプルな変換プラグ・プラグアダプターが経済的です。2つセットで429円(税込み・送料別)のカシムラのアダプターはドイツやフランスで問題なく使えています。
本体にプラグ形状が表記されているので、多くの国に旅行される方でも他のタイプと混乱することがないので便利です。
本体にプラグ形状が表記されているので、多くの国に旅行される方でも他のタイプと混乱することがないので便利です。
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まとめ
この記事ではドイツのコンセントとプラグの規格について解説し、変換プラグを選ぶときのポイントとオススメの変換プラグを紹介しました。
ドイツには日本でSEタイプと呼ばれるコンセントやプラグは存在しませんので、変換プラグはCタイプだけを買えば充分です。日本のプラグには接地極はありませんからFタイプの変換プラグも安定性が少し良いというだけのことです。
特に旅行のときは荷物はできるだけ少ないほうがよいので、変換プラグはCタイプだけにすることをおすすめします。