映画『タクシードライバー』(1976年)のあらすじ
ベトナム戦争帰りの元海兵隊員と称するトラヴィス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)は、戦争で心に深い傷を負った孤独な男です。深刻な不眠症に悩まされる彼は、夜勤のタクシー運転手として働いています。
ニューヨークの夜の街を流すトラヴィスが目にするのは、快楽と欲望にまみれて堕落しつくした人々ばかり。ある日、選挙事務所で働く女性に一目惚れしてデートに誘い出したものの、見事にフラれてしまいます。
そんな出来事に苛立ちを覚え、彼の心の中には抑えきれない暴力への衝動が湧き上がるのでした。
映画『タクシードライバー』の名言
拳銃を手に入れて体も鍛えたトラヴィスは、すっかりシークレット・エージェント気取り。袖に隠した拳銃を素早く取り出す練習をしながら、鏡に向かって次のセリフをひとりつぶやきます。
"You talking to me?"(「俺に言っているのか?」)
街で話しかけてきたチンピラにケンカを売り、自分の姿を妄想しているのでしょうか……。
"talk to"の意味や使い方
このセリフで使われている "talk" は「話をする」という基本的な動詞です。話しかける相手は "talk to someone" のように前置詞 "to" で示されます。今回はこれに関連する表現をいくつか学んでみましょう。
たとえば、他の人を交えずに話したいことがある場合、以下のように伝えることができます。
- "I would like to talk to you privately."
- "I would like to talk with you in private."
このように"to you" の代わりに "with you" を使うことも可能で、その場合、より丁寧な印象を与えることができます。
どちらの場合でも、"talk" の代わりに "speak" を使用することもできます。
また、ウェブで使われる略語 "TTYL" は、"talk to you later" の頭文字をとったもので、「後で話す」という意味です。