映画『イヴの総て』のあらすじ
物語は、ブロードウェイの大スター・マーゴ・チャニング(ベティ・デイヴィス)の公演が行われる劇場の裏口から始まります。劇作家の妻でマーゴの親友でもあるカレンは、毎晩のように公演が終わってマーゴたちが引き上げていくのを見つめる若い女性、イヴ・ハリントン(アン・バクスター)に注目します。
カレンは、イヴに親しみを感じ、彼女をマーゴに紹介しました。イヴの誠実な言葉に触れ、マーゴは彼女を付き人として雇うことを決意します。
イヴはマーゴの家に住み、雑用をこなすだけでなく、彼女の行動を注意深く観察し始めます。やがて、カレンの協力を得て、イヴはマーゴの稽古の代役を務め、次第に大スターの階段を上り始めるのでした。
映画『イヴの総て』(1950年)の名言
最初は気の利くイヴに好感を持っていたマーゴ。しかし、自分の一挙手一投足を注意深く観察し、必要のない干渉をし始めたイヴに、マーゴは不安を覚えるようになります。
マーゴの自宅で行われるボーイフレンド・ビルの誕生日パーティーの晩、ビルがイヴと親しげに会話しているのを見たマーゴは不機嫌になります。ビルと口論となり、怒り狂ったマーゴはパーティーに早くも到着したゲストたちに次の名言を口にするのでした。
Fasten your seat belts. It’s going to be a bumpy night. - シートベルトをしっかり締めてください。今夜は大荒れの予感がするわ。
Fasten your seat beltsの意味と使い方
今回のセリフのfasten your seat belts(seatbeltsでも可)は、「シートベルトをしっかり締める」という意味です。この表現は、飛行機や自動車などで耳にすることがあります。
Fastenは「しっかり留める、締める」という意味の他動詞で、tを発音しないことに注意が必要です。
「シートベルトを締める」という意味を表現する際、buckle upもよく使用されます。
さらに、fasten your seatbeltやbuckle upは、比喩的にも使われます。つまり、何か予期せぬ出来事や難題が起きるかもしれないとき、心の準備をするよう促す表現としても使用されます。今回のセリフも、その典型的な例です。