【映画用語】スタンドインとは

2022年7月20日水曜日

映画用語

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Anna Marie・ベルリン・リポート
スタンドイン(stand-in)とは、映画やテレビ番組の撮影前に立ち位置や照明を確認するため、俳優や女優の代わりになる人です。 ※この記事は映画用語集の一項目です。

スタンドインの役割

スタンドインは、撮影の準備や設定、カメラの位置決め、照明のテストなど、実際の俳優が出演する前に、ショットのフレーミングやライティングを確認するために使用されます。

スタンドインが俳優や女優のポジションを取り、その姿勢や動きを再現することで、実際の俳優に負担をかけずに撮影スタッフがシーンを準備できるからです。

このためスタンドインには通常、俳優や女優の肌色、体型、身長に近い特徴を持つことが求められます。

撮影時にスタンドインがいることで、撮影クルーは撮影条件を評価し、実際の俳優が登場する前に細かい調整ができるようになるのです。

ボディダブルやスタントマンとの違い

スタンドインと似た役割のスタッフとしては、ボディダブルやスタントマンが挙げられます。

ボディダブルやスタントマンとスタンドインの違いは、スタンドインは実際の収録に映ることはない、ということです。

ただし、ボディダブルやスタントマンは女優や俳優と外見が似ているため、彼らがスタンドインの仕事をすることはあります。

スタンドインから有名になった人物

ジャクリーン・ルイーズ・ドマック

スタンドインで有名になった人物としては、『ターミネーター2』でジョン・コーナー役を務めたエドワード・ファーロングのスタンドインだった、ジャクリーン・ルイーズ・ドマックが挙げられます。

臨時教員の仕事に飽きたドマックは、ハリウッドでエクストラに応募したところ、エドワード・ファーロングのスタンドインに採用されました。

背の低い彼女は、当時13歳だったファーロングと身長がほぼ同じだったからです。

ジャクリーン・ドマックは『ターミネーター2』が公開された次の年、1992年に『母の贈りもの』のセットでエドワード・ファーロングの家庭教師になりました。

2人の年の差は13歳でしたが、彼らは恋に落ち、やがて成人したエドワード・ファーロングは、しばらく彼女と同棲しています。

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