業種によってばらつきのある生産回復
ドイツ連邦統計局は7日、ドイツの産業の生産は、7月に前月に比べて1.2%増加したと発表しました。建設業を除く工業生産では2.8%の成長が報告されていますが、建設業の生産量は4.3%減少しました。
生産の回復は業種によって異なる結果になっています。たとえば、自動車/自動車部品セクターの生産は6.9%増加しましたが、機械製造業では3.9%減少しました。
2カ月間の比較では目覚ましい回復
6月/ 7月の2カ月と4月/ 5月の2カ月を比較しますと、4月に行われたロックダウンが5月に緩和されたのち目覚ましい回復があったため、工業全体の生産は13.8%増加しました。
製造業全体の増加は17.9%。建設業の生産はほとんど変化していません(+ 0.1%)。
生産の回復はゆるやか
5月以来継続的に見られる生産の回復は、ゆっくりとしたペースではありますが7月も続きました。工業生産は、新型コロナウイルス流行前の2019年第4四半期の水準のほぼ90%まで回復しています。
連邦統計局は、企業の景況感が改善し、短時間労働が減ったことから、完全に回復するまでには時間がかかる可能性がありますが、回復プロセスは今後数カ月間継続すると予測しています。