- ルフトハンザグループは、6月から投入機数を倍増する予定であると公表しました。
- マヨルカなど観光地への乗り入れも計画しています。
ルフトハンザグループは8日(現地時間)、ルフトハンザドイツ航空、スイス航空、ユーロウィングスの使用機数を倍増する予定であると発表しました。
これにより3社合計の使用機数は160機となり、就航都市数はドイツ国内外をあわせて106都市になります。ちなみに5月末まで予定されている路線は32都市です。
詳細なフライトスケジュールの発表は来週予定されています。ルフトハンザグループのこの動きは、最近の制限措置の緩和に対応したものです。
使用機数を160機へ倍増
今回の発表にあたりルフトハンザのハリー・ホーマイスター取締役は「再び旅行したいという人々の希望と意欲を感じております」と語り、ホテルやレストランが徐々に再開されることも指摘しました。
同氏はさらにドイツ各州の制限措置やヨーロッパ諸国の入国規則が徐々に緩和されていることにも注意を促しています。「ルフトハンザは適切な注意を払いつつ、人々が長らく諦めることを余儀なくされていたものを取り戻せるようにしたいと考えています」と語りました。
ルフトハンザグループは増便にあたり投入機数を現行の「帰国者用運行予定表」の80機から160機に倍増します。それでもなお約600機の機材が使用されないままです。
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国外観光地へも乗り入れ
今回の増便ではジルト島やロストックといったドイツ国内の観光地に加えて、マヨルカ島やクレタ島といった国外の観光地へも乗り入れが予定されています。
ルフトハンザドイツ航空はフランクフルトおよびミュンヘンとマヨルカ島を結ぶ路線を再開。さらに子会社のユーロウィングスがドイツの5都市からマヨルカ島への便を再開する予定です。
その他の欧州諸国への便も5月中から再開し始めるとのことです。
グループ企業のブリュッセル航空とオーストリア航空の運行再開の予定は現在公表されていません。
制限措置に要注意
6月中に旅行の制限が大幅に緩和されるかどうかは、注意が必要です。
ドイツ外務省は6月14日まで全世界を対象に渡航危険情報を発令しており、マース外相は先月末大規模な緩和に慎重な姿勢を示しました。さらに欧州委員会もヨーロッパ諸国への入国規制を6月中旬まで延長するよう勧告しています。
ルフトハンザグループは、旅行の計画にあたっては入国や検疫の情報に注意するよう利用者に求めています。さらに全旅程において衛生や保安の関係で待ち時間が長くなる可能性が高いとのことです。
ちなみに4日からルフトハンザの機内では、マスク(スカーフ等でも可)で鼻と口を覆うことが義務付けられており、客室乗務員もマスクを着用しています。