ドイツの輸出が停滞!上半期はほぼ横ばい

2019年8月10日土曜日

ドイツ 経済

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輸出、コンテナ船

ドイツの輸出に陰りが見え始めていることが、ドイツ連邦統計局が8月9日に発表した数字から明らかになりました。ドイツの輸出減少の背景と、今後の見通しを解説します。


ドイツ上半期輸出増加は0.5%のみ

ドイツの輸出は6月は前年同期比8%減という過去3年間で最悪の下げ幅を記録しました。5月と比べても0.1%減少しています。このためドイツの上半期の輸出は0.5%増の6661億ユーロとほぼ横ばいに終わりました。

貿易黒字も前年同期から125億ユーロ減少して1099億ユーロに縮小しました。

この数字に関してドイツ商工会議所協会(DIHK)貿易部長のフォルカー・トライアー氏は「今年全体で輸出が少しでも増加するという見通しも暗い。貿易摩擦と危機に見舞われている世界経済の現状からいって金融危機以来最悪のゼロ成長で今年を締めくくることができれば、成功だと言わざるを得ない」と厳しい観測をドイツの経済紙「ハンデルスブラット」に語っています


年間予測も下方修正

ドイツ卸売・貿易業連合会(BGA)は今年の輸出の見通しを大幅下方修正しています。2019年の輸出は今や1.5%の増加しか見込まれていません。

ドイツ復興金融金庫(KfW)のエコノミスト・クラウス・ボルガー氏は「ハンデルスブラット」紙に対して「2019年夏のドイツの景気は停滞と後退の境目にある。(8月14日に発表される)第2四半期GDPが減少していなければ成功と言える」と語りました。

ちなみにロイターがエコノミストに対して行った調査では0.1%の減少が予測されています。

年間成長予測を下方修正する調査機関も多いです。ドイツ連邦政府は今年の成長は0.5%を見込んでいます。


米中貿易摩擦とブレグジットが重しに

ドイツの輸出産業にとって大きな足かせとなっているのは、米中貿易摩擦と合意なしのブレグジットに伴う混乱です。

保護主義が台頭して世界景気が明らかに悪化していることから輸出に強いドイツの経済は直接打撃を被っている。輸出産業にとって下半期は華々しい景気というわけにはいかないだろう。」とドイツ商工会議所協会(DIHK)のフォルカー・トライアー氏は述べています。


まとめ

この記事は2019年上半期のドイツの輸出に陰りが見え始めていることを、ドイツ連邦統計局の数字を使って示しました。

ドイツ経済は今年の上半期に明らかに停滞の兆しを示し始めています。欧州中央銀行(ECB)も金融政策の手段は出し尽くしつつあります。経営再建中のドイツ銀行にいたっては次の不況で本格的に危機に陥るのではないかとさえ言われています。

ブレグジットの不透明な成り行きもあって今年の秋に大きな嵐が来ないことを祈るばかりです。

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