キアヌ・リーブスの略歴
キアヌ・リーブスは1964年9月2日にレバノンの首都ベイルートで生まれました。カナダで育ったキアヌ・リーブスは1980年代に俳優としてデビューします。
キアヌ・リーブスは1989年に公開された映画『ビルとテッドの大冒険』で主人公のビル・サンプレックス役を演じてブレイクしました。この役でキアヌ・リーブスは、コミカルな演技とユーモアセンスで注目を集めました。
その後キアヌ・リーブスは、ドラマやサスペンスなどさまざまなジャンルで幅広い役柄を演じて、ハリウッドで活躍を続けます。
キアヌ・リーブスは1999年にSFアクション映画『マトリックス』で主人公のネオ/トーマス・アンダーソン役を演じ、世界的なスターとなりました。この映画は革新的な視覚効果とアクションシーンが高く評価され、キアヌ・リーブスのアクションスターとしての地位を確立しています。
さらにキアヌ・リーブスは『スピード』(1994年)、『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年以降)、『コンスタンティン』(2005年)といった多くの話題作に出演しています。
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第10位『イルマーレ』 (2006年)
- 原題:The Lake House
- 監督:デヴィッド・オーバーン
- キャスト:サンドラ・ブロック、クリストファー・プラマー
- IMDb評価: 6.8/10
- Rotten Tomatoes評価: 35%
『イルマーレ』は、2000年の韓国映画『イルマーレ(時越愛:シウォレ)』をリメイクした恋愛映画です。
キアヌ・リーブス演じる建築家のアレックスは、不思議な郵便受けを通じて2年後の世界に住む女性医師ケイトと文通を始めて思いを深めていくのですが……。
ロマンスとタイムトラベルの要素の組み合わせ、なかなか会えないアレックスとケイトがどうなるか、最後までハラハラドキドキです。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックは、後で紹介する大ヒット作『スピード』以来の再共演でした。
第9位:『フェイク シティ ある男のルール 』(2008年)
- 原題:Street Kings
- 監督:デヴィッド・エアー
- キャスト:フォレスト・ウィテカー、クリス・エヴァンス
- IMDb評価: 7.0/10
- Rotten Tomatoes評価: 36%
『フェイク シティ ある男のルール』は、『L.A.コンフィデンシャル』で知られるジェームズ・エルロイの原案・脚本による本格的な犯罪映画です。
犯人逮捕のためには手段を選ばないという独自のルールで事件を解決するロス市警の刑事ラドロー(キアヌ・リーブス)は、バイススクワッド(風紀取締り)で潜入捜査に従事していました。
強引な捜査で内務調査班の調査を受けることになったラドロー。かつてのパートナーが内務調査班に通じていると知ったラドローは、彼を尾行します。
しかし、尾行中に強盗事件に巻き込まれたラドローは、目の前でかつてのパートナーを殺されてしまうことに。こうしてラドローは、事件の裏に潜む巨悪に立ち向かっていくことになるのでした。
本格的な犯罪映画の要素とアクション・サスペンスの組み合わせで、手に汗握るストーリー展開です。キアヌ・リーブス演じるアルコール依存症の刑事が、巨悪に敢然と立ち向かっていくようになるキャラクターの変遷ぶりも見どころです。
第8位:『コンスタンティン』(2005年)
- 原題:Constantine
- 監督:フランシス・ローレンス
- キャスト:レイチェル・ワイズ、シャイア・ラブーフ、ティルダ・スウィントン
- IMDb評価: 7.0/10
- Rotten Tomatoes評価: 46%
『コンスタンティン』はDCコミックスのアメコミ『ヘルブレイザー』をもとにした、アクション・ファンタジー映画です。
悪魔や天使が見られる特殊能力を持つオカルト探偵コンスタンティン(キアヌ・リーブス)が、女性刑事アンジェラ(レイチェル・ワイズ)とともに、彼女の妹の死の真相を探ります。
原作のダークで神秘的な世界観が、特殊効果を使って見事に表現されているのが見どころです。
第7位:『ハートブルー』(1991年)
- 原題:Point Break
- 監督:キャスリン・ビグロー
- キャスト:パトリック・スウェイジ
- IMDb評価: 7.2/10
- Rotten Tomatoes評価: 70%
『ハート・ブルー』はキアヌ・リーブス演じるFBI捜査官と、パトリック・スウェイジ演じる銀行強盗という正反対の立場にある2人の男の友情を描いたアクション映画です。
監督は後に『ハート・ロッカー』でアカデミー監督賞に輝いたキャスリン・ビグローが務めています。
キアヌ・リーブスの役は、サーファーになりすまして強盗団に潜入するFBI捜査官の役。几帳面なエリートと強盗団の仲間の顔を見事に演じ分けています。
キアヌ・リーブスは撮影のときサーフィンをしたことがなかったため、プロのサーファーから特訓を受けました。ここにも、仕事熱心で真面目なキアヌ・リーブスの性格がうかがわれます。
第6位:『ディアボロス/悪魔の扉』 (1997年)
- 原題:The Devil’s Advocate
- 監督:テイラー・ハックフォード
- キャスト:アル・パチーノ、シャーリーズ・セロン
- IMDb評価: 7.5/10
- Rotten Tomatoes評価: 67%
『ディアボロス/悪魔の扉』 は、ニューヨークを舞台にしたオカルト・スリラー映画です。
フロリダ州で活躍する若手弁護士ケヴィン(キアヌ・リーブス)は、勝つためには手段を選ばず法廷での無敗記録を延ばし続けていました。
その腕を買われてケヴィンは、ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)がトップを務めるニューヨークの大手法律事務所にスカウトされます。
ニューヨークでも仕事に没頭するケヴィンですが、やがて妻のメアリー(シャーリーズ・セロン)が精神に異常をきたすようになり……。
オカルト・スリラーに法廷ドラマの要素が加わって、サスペンスを高めています。
アル・パチーノはこの映画に出演するのを渋っており、法外なギャラを要求しました。
しかし、どうしてもベテラン俳優アル・パチーノと共演したかったキアヌ・リーブスは、自分のギャラを一部譲って、アル・パチーノの出演を実現させます。
それだけに終盤のアル・パチーノとの対決は大きな見どころです。
第5位:『マトリックス リローデッド』(2003年)
- 原題:The Matrix Reloaded
- 監督:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
- キャスト:ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング
- IMDb評価: 7.2/10
- Rotten Tomatoes評価: 73%
『マトリックス リローデッド』は「マトリックス」シリーズの2作目です。本作の撮影は3作目の『マトリックス・レボリューションズ』と同時進行で行われました。
物語はマトリックスと正面切っての闘いになり、前作より複雑で大規模になっています。
さらに前作を超える驚異的なアクションシーンやビジュアル効果を実現するため、まったく新しい技術の開発が必要になりました。このためスタジオのワーナー・ブラザーズはESCエンターテイメントという特殊効果専門の会社を新たに立ち上げたほどです。
第4位:『スピード』 (1994年)
- 原題:Speed
- 監督:ヤン・デ・ボン
- キャスト:デニス・ホッパー、サンドラ・ブロック
- IMDb評価: 7.2/10
- Rotten Tomatoes評価: 94%
『スピード』はキアヌ・リーブス演じるSWAT隊員と、デニス・ホッパー演じるテロリストの攻防を描いたスリル満点のアクション映画です。
『ハートブルー』に続いてキアヌ・リーブスが主演を務めたアクション映画で、彼は本作でアクションスターとしての地位を確立しています。
速度が時速50マイル(約80キロメートル)以下になるとバスが爆発する、という斬新で緊張感のあるストーリーが大ヒットしました。
キアヌ・リーブスの相手役に選ばれたサンドラ・ブロックを一躍有名にした作品でもあります。
SWAT隊員役のキアヌ・リーブスは、長髪ではまずい、髪を切ってくれ、と監督から頼まれました。
仕事熱心なキアヌ・リーブスはこの監督の願いを黙って聞いて、丸坊主に頭を剃って撮影に現れたそうです。
しかし、それではいくら何でも短すぎる、ということで、少し伸びた状態で撮影は行われています。
第3位:『ジョン・ウィック』(2014年)
- 原題:John Wick
- 監督:チャド・スタエルスキ
- キャスト:ウィレム・デフォー、イアン・マクシェーン
- IMDb評価: 7.4/10
- Rotten Tomatoes評価: 86%
『ジョン・ウィック』は引退した凄腕殺し屋の復讐劇を描くアクション・サスペンス映画です。
2000年代半ばからあまりヒット作のなかったキアヌ・リーブスが、「人生を懸けた映画だ」と語ったほど思い入れが強かった映画です。
このためジョン・ウィックというキャラクターの創作には、キアヌ・リーブスも積極的に意見を出して、彼にピッタリの役になっています。
キアヌ・リーブスは、日本の殺陣やマーシャル・アーツ、アニメ、香港映画のカンフー、マカロニ・ウェスタンから影響を受けつつ、独自のスタイルのアクションを確立しました。こうしてこの映画が公開された2014年に50歳を迎えたキアヌ・リーブスは、アクションスターとしての完全復活ぶりを見せています。
第2位:『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年)
- 原題:John Wick: Chapter 2
- 監督:チャド・スタエルスキ
- キャスト:イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン
- IMDb評価: 7.9/10
- Rotten Tomatoes評価: 89%
前作『ジョン・ウィック』の製作段階では、シリーズ化は考えられていませんでした。
しかし、前作の世界興行収入が8,600万ドルと好調だったため、「ジョン・ウィック」はシリーズ化されることになります。
『ジョン・ウィック:チャプター2』は前作にまさるとも劣らないアクションはもちろん、全世界を股にかけるストーリー展開で、その後のシリーズの基礎を築きます。
前作よりもスケールが大きくなったこともあって、世界興行収入は前作の2倍以上、約1億7,430万ドルに達しました。
第1位:『マトリックス』 (1999年)
- 原題:The Matrix
- 監督:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
- キャスト:ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング
- IMDb評価: 8.7/10
- Rotten Tomatoes評価: 87%
1999年に公開された『マトリックス』は、映画史上に残るSFアクション映画の名作です。
人類が仮想空間で人工知能に支配されて生かされていることに気づいたひと握りの反乱者が、機械に対して闘いを挑む物語です。
ブレット・タイムをはじめとする革新的なアクションシーンやサイバーパンクの世界観、哲学的なテーマはその後の大衆文化に大きな影響を与えました。
「マトリックス」は続編映画ばかりでなく、アニメやビデオゲームとフランチャイズ化され、2021年にはリブート映画『マトリックス レザレクションズ』も公開されています。