ドイツ自動車業界景況感とPMI,09年以来の低水準 ユーロ圏投資家期待指数は回復

2020年5月4日月曜日

ドイツ 経済

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  • 4日、ドイツでは経済に関する重要な指数がいくつか発表されました。
  • この記事ではIFO経済研究所、IHSマークイット、センティックスの指数を紹介します。

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 IFO経済研究所が発表した、ドイツ自動車業界の景況感は2009年4月以来の低水準を記録しました。

IHSマークイットが発表した、ドイツ製造業PMI、4月改訂値も2009年3月以来の低水準です。

一方ユーロ圏センティックス投資家信頼感指数は若干の回復を見せ、経済再開への期待が高まっていることが明らかになりました。 

ドイツ自動車業界景況感、マイナス85.4 2009年4月以来の低水準


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ドイツのIFO経済研究所は、同国自動車業界の景況感が2009年4月以来の低水準に落ち込んだと発表しました。新型コロナウイルス危機の影響で 自動車業界の景況感は3月のマイナス13.2から、4月はマイナス85.4と大幅に悪化しました。

ロイターによりますとIFO経済研究所のクラウス・ヴォールラーベ研究員は、「基幹産業である自動車業界でこれほど悪い結果を見たことはなかった」と語りました。これまでの最低値は金融危機の2009年4月に記録したマイナス82.9です。

短期的な回復の兆しも見られません。受注指数は3月のマイナス10.1から4月はマイナス76.7に下落。在庫指数も同様の動きを見せています。工場稼働率は45%でドイツ再統一以来最悪の数字。生産・輸出・期待指数も振るいませんでした。

連邦政府と自動車業界代表者は5日に対応を協議するため自動車サミットを予定しています。自動車業界は購入支援の導入を強く求めていますが、政府の対応は現時点では積極的でありません。

(スライドは4月27日、生産活動を再開したフォルクスワーゲン・ヴォルフスブルク工場)

参考:Ifo-Umfrage - Geschäftslage in Autobranche schlecht wie nie

ドイツ製造業PMI、4月改訂値34.5 2009年3月以来の低水準 

IHSマークイットが発表した、4月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)は34.5(改定値)と2009年3月以来最悪の数値でした。3月の45.4からやはり大幅に低下しています。同指数は50以上が成長の景況感です。

勤務時間の短縮が広範囲で行われていますが、大規模な需要減と来年の見通しも暗いことから、過去11年で最悪の雇用減となりました。生産活動が徐々に再開されたとしても、先行きに不安が残っています。

IHSマークイットのエコノミスト・フィル・スミス氏はロイターに、今回の結果から「多くの製造業者は需要と供給への影響は2020年いっぱい続くと見ており、急速なV字回復の可能性は少ないと思われる」と語りました。 

同時に発表されたユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)は3月の44.5から4月は33.4に下落。1997年6月の統計開始以来最悪の数字です。

参考:Umfrage - Coronaschock löst beispiellosen Einbruch bei Industrie aus

ユーロ圏センティックス投資家信頼感指数 若干回復 

ドイツの調査会社センティックスが発表した5月のユーロ圏投資家信頼感指数はマイナス41.8と3月のマイナス42.9から若干回復しました。

内訳を見ますと現況指数はマイナス73と、先月から7ポイント下落して史上最悪を記録しています。しかしながら期待指数は4月のマイナス15.8から5月はマイナス3に上昇しました。

センティックスのマネジメント・ディレクター・マンフレート・ヒュブナー氏は、現在の景況感を「夜明け前が最も暗い」と表現。「夜明け」は経済活動の制限が解除されていることに表れていると語りました。期待指数の上昇に関しても、「トンネルの出口の光が見えた」と比喩しています。

ここ数週間のドイツ政府の保健政策については、一貫した施策で死者数を最低限におさえウイルスの封じ込めに成功しつつあると評価。一方で「この政策は経済的には重大な中断をもたらした。経済の再開がおそすぎると、景気後退傾向が定着する危険性がある」と警告しています。

センティックスの調査は約1,200人以上の投資家を対象にしたものです。インターネットを通じて行われるため、他の景況感指数を先取りする傾向が見られます。

参考:Harter Aufschlag, sanfte Erholung

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